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第25話 幼い頃からみず・ひなです! 3
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やっと、本筋に戻れそうだ。
幼馴染みだった二人は、保育園の頃からとっても仲が良くて、周囲から「みず・ひな」と呼ばれていたらしい。
だから、二人の歴史にとっては価値のあるコンビ名なんだそうだ。まあ、確かに子どもの頃からの呼び方って大切な記憶なのだろうな。二人の歴史がい~っぱい刻まれているんだろうし。
何気ない呼び方であっても、本人にとってはすっごく大事だったりするのもわかるよ。
「あ、そうだ。石田君の呼び方も下の名前にしていい? 私達も、ちゃんはいらないし」
みずほちゃんからの嬉しい提案だ。
「そうね! 私も、ひなって呼ばれたい。ね、ね、ね、壁際に私を押しつけて『ひな、今夜はメチャメチャにしてやるよ』って言ってみて! きゃぁあああ~ あぁあ、すてきぃい。あぁ、動けない私を、みつきが野獣のようになって押し倒してくるのね! そして、私はそのまま、すべてを……」
「ひな! ひな! ひなってば!」
みずほちゃん…… じゃなかった、みずほが肩を揺すって妄想の世界から連れ戻している姿を、オレは目を点にして見守っていた。
『さっきは思いっきり攻めてたけど、実は、けっこう、どM?』
ぜんぜん知らなかったよ。でも、おかげでひながもっと身近に感じられたし、二人の仲の良さが、とっても微笑ましく思えた。
というわけで「ミツキ」「みずほ」「ひな」の三人組が誕生したってわけだ。
子どもの頃の話もしながら、半日、三人で遊んだ。受験が終わったら江ノ島に遊びに行く事も決まって、大満足。
なんだかすっきりしちゃって、夜の勉強も捗《はかど》った。あ、マジで受験勉強をしたんだからね!
夜中は…… もちろん捗ったけど。
未玖は、模試があるとかで早く寝てくれたのはラッキー♪
何もかもがスッキリして寝られたよ!
平和な日曜日が始まるはずだった。
ところが、オレの目の前に、目隠れ系の美女(山形・談)の転校生、紺野つばささんが立っているんだ。
なぜに?
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
作者より
今回、やっと登場した「紺野つばさ」ちゃんですが
先月転校してきたばかりの、話したこともない子です。
第10話 「ウソ告してないヤツは……」に登場した
ウソ告をしてこなかった数少ない女の子の一人です。
ここから、トーンが変わります。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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みずほちゃんからの嬉しい提案だ。
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「ひな! ひな! ひなってば!」
みずほちゃん…… じゃなかった、みずほが肩を揺すって妄想の世界から連れ戻している姿を、オレは目を点にして見守っていた。
『さっきは思いっきり攻めてたけど、実は、けっこう、どM?』
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子どもの頃の話もしながら、半日、三人で遊んだ。受験が終わったら江ノ島に遊びに行く事も決まって、大満足。
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夜中は…… もちろん捗ったけど。
未玖は、模試があるとかで早く寝てくれたのはラッキー♪
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ところが、オレの目の前に、目隠れ系の美女(山形・談)の転校生、紺野つばささんが立っているんだ。
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