48 / 99
第23話 全校集会 3
しおりを挟む
小仏先生は顔色どころか眉一つ動かさず、淡々と喋ったんだ。
「こういう場所だから個人の名前は出せないけど、できる限り、本当のことを教えるわ。あのね、今回のことは、もともと3年生のあるサッカー部の某キャプテンだった人の嫉妬から起きたことなの」
先生、個人名が、思いっきり出てますw しかも「キャプテンだった」と言う過去形とかw
サッカー部のキャプテンだった斎藤は、学校の有名人だ。全員がピンポイントで名前を知ってる。
3年生は、噴き出して良いのか空気を読んで黙っているべきかという、微妙な緊張とともに居ずまいを正している。
いや、そもそも、こんな話を先生が生徒にしちゃって良いのかと言う戸惑いが広がったんだ。
そんな空気を一切気にせず、説明が続いてる。
「今日の事件で言うと、同じクラスのサッカー部のA君が中心だと私は思っています。でも、これは警察の人が決めることだし、誰が中心であろうと、今日のことは4人とも責任があると思うわ」
体育館がザワついた。
「キャプテンと同じクラスってことは青木先輩と…… あ、だからA君?」「あとは松下先輩と関田先輩か」「あれ? でも、最初の方で、須藤先輩もウソ告をとか言ってなかった?」
主に2年生の方から、そんな名前が聞こえてた。そりゃ、放送が聞こえてたんだ。ちょっと意識すれば、名前なんて全部分かって当然だ。
先生、全員の個人名がわかっちゃってますよw
それから、先生は、オレ達三人が先生に喋ったことに基づいて話してくれた。どうやら先生はオレ達の言い分を信じてくれたらしい
「…… と、いろいろあったんだけど、そもそも今日の事件の大元には、さっき言ったサッカー部の某キャプテンの子が、他の3人とクラスのグループRINEで、なりすましを始めたことがあったの」
ざわめきは収まってなかったけど、次第に、先生の話に全員が顔を向け始めたんだ。
「わかってると思うけど、ネット上で他人になりすまして、名誉を毀損するようなことをすれば、それはイジメという言葉だけじゃなくて、れっきとした犯罪よ」
そこから、さらに、あいつらが「ウソ告したいヤツはオレんとこに来い」と言ったという話をした瞬間、クラスの連中は「あちゃぁ~」とある者は天を仰ぎ、別のある者は俯いた。
関係のない下級生達は、みんなドン引きだった。
「こういう場所だから個人の名前は出せないけど、できる限り、本当のことを教えるわ。あのね、今回のことは、もともと3年生のあるサッカー部の某キャプテンだった人の嫉妬から起きたことなの」
先生、個人名が、思いっきり出てますw しかも「キャプテンだった」と言う過去形とかw
サッカー部のキャプテンだった斎藤は、学校の有名人だ。全員がピンポイントで名前を知ってる。
3年生は、噴き出して良いのか空気を読んで黙っているべきかという、微妙な緊張とともに居ずまいを正している。
いや、そもそも、こんな話を先生が生徒にしちゃって良いのかと言う戸惑いが広がったんだ。
そんな空気を一切気にせず、説明が続いてる。
「今日の事件で言うと、同じクラスのサッカー部のA君が中心だと私は思っています。でも、これは警察の人が決めることだし、誰が中心であろうと、今日のことは4人とも責任があると思うわ」
体育館がザワついた。
「キャプテンと同じクラスってことは青木先輩と…… あ、だからA君?」「あとは松下先輩と関田先輩か」「あれ? でも、最初の方で、須藤先輩もウソ告をとか言ってなかった?」
主に2年生の方から、そんな名前が聞こえてた。そりゃ、放送が聞こえてたんだ。ちょっと意識すれば、名前なんて全部分かって当然だ。
先生、全員の個人名がわかっちゃってますよw
それから、先生は、オレ達三人が先生に喋ったことに基づいて話してくれた。どうやら先生はオレ達の言い分を信じてくれたらしい
「…… と、いろいろあったんだけど、そもそも今日の事件の大元には、さっき言ったサッカー部の某キャプテンの子が、他の3人とクラスのグループRINEで、なりすましを始めたことがあったの」
ざわめきは収まってなかったけど、次第に、先生の話に全員が顔を向け始めたんだ。
「わかってると思うけど、ネット上で他人になりすまして、名誉を毀損するようなことをすれば、それはイジメという言葉だけじゃなくて、れっきとした犯罪よ」
そこから、さらに、あいつらが「ウソ告したいヤツはオレんとこに来い」と言ったという話をした瞬間、クラスの連中は「あちゃぁ~」とある者は天を仰ぎ、別のある者は俯いた。
関係のない下級生達は、みんなドン引きだった。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる