43 / 99
第22話 ライブは走りながら聞けw 4
しおりを挟む血相を変えて走ってきた大島先生。
「いしだぁあああ、なんだ! この放送で流れてるのは! おまえら、いったい何をやってる!」
大島先生がオレの胸ぐらを掴んだ。
その間に、国語の小仏《おさらぎ》先生が放送室のドアを開けようとしてる。
「カギが閉まってます。マスターキーを早く! 副校長! はやく出して!」
慌てて副校長先生がポケットを探った。
大島先生は、さらにオレの首を締め付けてきた。
「開けろ! 早く放送室を」
「違うよ、先生、これ、放送室じゃない。用具倉庫だ」
「用具倉庫?」」
「中にいるのはサッカー部の連中だよ。女の子は須藤さんだと思う」
「お、お前の話は後でちゃんと聞くからな! と、とにかく、体育館裏の用具倉庫だな?」
「あぁ、そうだよ。オレも行くから」
「わかった。お前もついて来い!」
すげぇ。さすがサッカー部顧問、マジで足が速かった。
・・・・・・・・・・・
廊下にも、校庭にも、しっかりと放送が流れていた。全員が「なんだなんだ?」とザワついてる。そこを先生の集団がものすごい勢いで走り抜ける。
その間にも、着々と「こと」は進行していた。
「おまえら日本人はバカだろ」
「こいつをここでヤっちまえば良いんだよ」
「でも、あの、なんで?」
「股から血を流したコイツを職員室に連れていくんだ。石田にやられたって叫びながらな。オレ達は偶然通りかかった目撃者ってわけだ。あ、ホントっぽくするために、コイツのシャツを破っておけ。ほら、早くしろ、休み時間が終わっちまう。次は国語だ。小仏《おさらぎ》先生は遅刻に厳しいんだぞ、早くやれ!」
「おい。早くしろって! おら、お前はこっちだ」
「キャッ!」
何かが倒れる音。メギツネが押し倒された?
1
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる