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第22話 ライブは走りながら聞けw 2
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みずほちゃんは、スラスラと説明してくれる。
「青木君は、ああ見えて真面目って言うか、几帳面なところがあるの。自分の計画が失敗に終われば絶対に怒り狂うわ。そうしたら、斎藤君達や須藤さんを責めるでしょ? あの人達だって、少しは言い逃れもするはずよ。そのやりとりを校内に流せば、勝手に破滅に向かって一直線になるってわけ」
恐露西亜
みずほちゃんを敵に回すことだけはしないようにしよーっと。
「さて、そろそろ始まるかな?」
一応、保険として、さっきのウソ告の部分から録音はしてるけど、全校「ライブ」は、この後からになる。
みずほちゃんとひなちゃんは、放送室でカギをかけて既に立てこもっている。「後で叱られるのは覚悟の上よ」と言ってくれて、オレはそれに甘えてしまったんだ。もちろん、彼女達だけに任せっぱなしにはなれない。及ばずながら、放送室の前で、先生が何かしようとしたら止めるのがオレの役目。
「おい、なにシクじってるんだよ」
お、聞こえてきた。
放送室前に向かうオレの耳にも「ライブ」が聞こえてきた。
これは青木の声だな。さっそく始まったかっていうか、やっぱり隠れてたんだ。他もいそうだよね。
「ち、ちがうの、違うの、あれは、あいつがいけないの、あいつがクズだから」
メギツネが言い逃れ中。それにしても、ウソ告を断られるのは相手がクズだからって、どんな理屈だよ。相変わらず頭がおかしいな。
「あいつがクズなのはわかってんだろ? そのクズをたらし込めって言ったよな? グループRINEじや、せっかく、寛太がニセモノになりすまして上手くやってるのに、てめぇは、ぜんぜん役に立ってねーじゃん」
おおお! いきなりの決定的告白、ありがとうございました、だね! もう、これで十分だ。さて、この後のオマケはどうなるかな?
「青木君は、ああ見えて真面目って言うか、几帳面なところがあるの。自分の計画が失敗に終われば絶対に怒り狂うわ。そうしたら、斎藤君達や須藤さんを責めるでしょ? あの人達だって、少しは言い逃れもするはずよ。そのやりとりを校内に流せば、勝手に破滅に向かって一直線になるってわけ」
恐露西亜
みずほちゃんを敵に回すことだけはしないようにしよーっと。
「さて、そろそろ始まるかな?」
一応、保険として、さっきのウソ告の部分から録音はしてるけど、全校「ライブ」は、この後からになる。
みずほちゃんとひなちゃんは、放送室でカギをかけて既に立てこもっている。「後で叱られるのは覚悟の上よ」と言ってくれて、オレはそれに甘えてしまったんだ。もちろん、彼女達だけに任せっぱなしにはなれない。及ばずながら、放送室の前で、先生が何かしようとしたら止めるのがオレの役目。
「おい、なにシクじってるんだよ」
お、聞こえてきた。
放送室前に向かうオレの耳にも「ライブ」が聞こえてきた。
これは青木の声だな。さっそく始まったかっていうか、やっぱり隠れてたんだ。他もいそうだよね。
「ち、ちがうの、違うの、あれは、あいつがいけないの、あいつがクズだから」
メギツネが言い逃れ中。それにしても、ウソ告を断られるのは相手がクズだからって、どんな理屈だよ。相変わらず頭がおかしいな。
「あいつがクズなのはわかってんだろ? そのクズをたらし込めって言ったよな? グループRINEじや、せっかく、寛太がニセモノになりすまして上手くやってるのに、てめぇは、ぜんぜん役に立ってねーじゃん」
おおお! いきなりの決定的告白、ありがとうございました、だね! もう、これで十分だ。さて、この後のオマケはどうなるかな?
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