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第16話 選択 後
しおりを挟む二人が頬を染めながらも、ニッコニコ。
初めて触れた女のこのホッペがとっても柔らかかった。
「ありがとう。気持ちはもらったから」
やっぱり、こんな風にファーストキスをもらうのは、なんか違うよね。ホッペのキスなら、ギリ許容されるかなって。
ちょっと惜しいことをしたって思ったけど、頬の感触が最高だった。それに顔をくっつけたときの二人の良い匂い。高木さんはラベンダーっぽい。会長さんはスズランだよね。
あ~ ヤバい。今夜は寝られないかも。え? そりゃ、だって、男の子だもん。
『未玖が起きちゃっても入ってこられないように、どうやってドアを塞ぐか考えなくっちゃ。あいつ異様にカンが良いっていうか、たまに起きてくるんだよなぁ。気を付けないと』
「続きって言うか、ホントのは、今度ね。負けないから」
「ひな、私だって負けませんよ。でも、まずは石田君の復讐の話からね」
さすが会長。まだ、ホンワリと目元が赤いのに、話を戻してきたよ。
「復讐……」
会長さんは、真面目に頷いた。
「はい。石田君は『そんなのどうでも良い』っていうかもしれませんけど、ちゃんと復讐を成功させないと、ウソ告大好きのイメージを取り消せないと思うので」
高木さんは「私達も協力したいの。お詫びの気持ちもあるけど、それだけじゃないからね」とグッと身を乗り出した。
「ひなと一緒に協力するわ。作戦があるんだけど、聞いてくれる?」
正直「復讐」ってことよりも、高木さんと会長という超美少女二人と、顔を突き合わせて話ができることだけでも、オレは幸せだったんだ。
そして、高木さん、会長さんの呼び方が「ひな、みずほ」に変わったのは、オレの人生が変わった大きな第一歩だった。
あれ? よく考えたら、今日って二人から告白されてね? 返事はキスしちゃった後でと言われて、二人にキスしちゃったわけだ。ってことは、オレ、二股しちゃってる、クズ? でも、でも、でも、二人がそれを期待していたわけで……
あぁ、悩みは尽きないよなぁ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
作者より
いつも未玖ちゃんが寝たのを確認してから勤しむ光樹君です。
でも、そういう夜中に限って、起きてきた美羽ちゃんお部屋をノックされて慌ててしまうことが、よくあります。
いきなり入ってこないのだけが救いですが、やっぱり邪魔ですよね。
引き出しの下に隠した「妹もの」がオカズの時だけは邪魔されないことに気付いていないようです。徐々に調教されていくのか光樹!
一生気付かないかも……
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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