32 / 153
第一章
鈴羽サイド-10-
しおりを挟む
「く!? き、貴様——」
鈴羽はその行動に女としての危険を感じ戦慄するが、それも一瞬のことだった。
すぐに鈴羽は眼前の光景に目を奪われることになる。
二見の腕を中心にして、まばゆいばかりの光が発しはじめられ、それは瞬く間に鈴羽の全身を包んでいく。
「こ、これは……か、回復魔法……」
ヒーラーである花蓮の側にいた鈴羽にとって、この光はあまりにも目に焼き付いた馴染みのある光景であった。
あの動画は……本当に……全てが真実だったというのか……。
それともわたしは既にこの男の幻影の手に落ちているのか……。
やがて光が収縮した時に、鈴羽に訪れる体験。
それは幻影などという彼女の考えを即座に打ち砕いてしまうに十分な圧倒的な生の実感があった。
痛みは嘘のようになくなった。
先ほどから感じていた強烈な痛みだけではなく、火傷の後遺症に伴い、日夜感じていた鈍痛もまたなくなっていた。
痛みがない……というのは鈴羽にとっては実に数年ぶりの出来事であった。
そして、何よりも鈴羽を驚愕させたのは自身の肉体であった。
火傷の痕が一切なくなっているのだ。
両足から両腕までおよそ鈴羽が視界に捉えられる全ての皮膚からはあの忌まわしいケロイドは消え失せていた。
まだ何も知らずにいた無垢な少女時代の鈴羽の肌が再現されていた。
鈴羽は既に忘れかけていた自身の傷ひとつない肌を見て、自身の少女時代の記憶が思わず脳裏をつく。
それは花蓮とすごしたかけがえのない鈴羽にとって一番の幸福な記憶であった。
こんなこと……幻影などのはずがない。
理屈を超えた体感として鈴羽はそう確信した。
「こ、こんなこと……あなたはいったい……」
鈴羽は、ただ呆然と驚愕の表情を浮かべたまま、この奇跡を顕現させた二見を見上げる。
が……二見は何故か後ろを向いている。
鈴羽がその様子に眉根を寄せる。
この方は何をしているのだ。
「えっとさあ……鈴羽さん。すまないが……花蓮さんが戻ってくるまでそのままで勘弁してくれ……」
二見は、そうシドロモドロ気味に言うのであった。
鈴羽は、その段階でようやく気付く。
自分の今の別の状態の件について……。
そう鈴羽の服が一切なくなり、今や生まれたままの姿であることに……。
鈴羽は思わず少女のように叫んだ。
ちょうど鈴羽のその悲鳴と前後して、部屋に花蓮が飛び込んでくる。
『炎龍のブレスレット』がもたらした爆炎で部屋は無惨な様相を呈していた。
「いったい何事ですの!? 敬三様! 鈴羽!!」
花蓮の心配そうな声が鈴羽の耳に木霊する。
「か、花蓮様……い、今は——」
待ってください!
鈴羽がそう言うよりはやく、花蓮は鈴羽たちのすぐ側まで駆け寄ってくる。
ついで鈴羽の視界には、目を大きく開けて驚愕の表情を浮かべている花蓮が映る。
煤が舞い散る中で、花蓮が目にしたであろう光景……。
それは、二見が裸の鈴羽をお姫様だっこしている姿であった……。
1時間後……。
鈴羽は部屋の中で一人座り込み、虚空を見つめていた。
あの後……花蓮が来た直後、ホテルの支配人、ついで消防士などが血相を変えて部屋に飛び込んできた。
幸いといってよいのか、花蓮の気転のおかげで、彼らが来たときには、鈴羽は既にその場にいなかった。
「鈴羽。あなたは下の部屋にいなさい! とりあえずこの場はわたくしがなんとかいたしますわ」
そう言って花蓮はルームキーを投げ渡した。
鈴羽は、この状況に対する何らかの釈明を花蓮にしたかった。
が……その時間は既になかった。
花蓮の背後から、多くの人々がこちらに向かって走ってくる姿が鈴羽の視界を捉えたのだ。
鈴羽は、ためらいながらも結局花蓮の言う通りに、その場から離れることにした。
今自分がこの場に残っても花蓮の手間を増すだけ……そういう現実的な判断が勝った。
そうして、鈴羽は名残惜しそうに二見を見つめながら、焼け残っていたカーテンを体にくるみ、階下の個室に移動した。
一人部屋に残された鈴羽は色々な感情がうずまき、落ち着くことがなかった。
今回のことは明らかな鈴羽の失態であった。
今ごろ花蓮は二見から事情を聞いているだろう。
自分が二見に襲いかかったこと、敗北したこと、そして……情けをうけたこと……。
それに何より……花蓮は二見の洗脳など受けていなかった……。
花蓮はただ純粋に二見に救われて、その恩に感謝していただけだったのだ。
つまるところ自分は花蓮の真の恩人に、あらぬ疑惑をかけて、さらには亡き者にまでしようとした大罪人である……。
鈴羽は、思わず叫びたくなるのを懸命にこらえた。
花蓮から処分されるのはいい。
それは当然のことである。
だが、今鈴羽の心を悩ましているのはそのことではない。
鈴羽は、いまどうしようもなく二見のことを考えてしまっていた。
そして、鈴羽の胸をつくこの高まりは……。
あの方は、こんな無礼を働いたわたしを助けてくれて、しかも傷まで……。
何を考えている……あの方は……花蓮様が既に……。
花蓮がなぜ二見にあれほどまでに恋い焦がれているのか、鈴羽は今ようやく理解できた。
いや……痛いほど理解できてしまっていた。
鈴羽はその行動に女としての危険を感じ戦慄するが、それも一瞬のことだった。
すぐに鈴羽は眼前の光景に目を奪われることになる。
二見の腕を中心にして、まばゆいばかりの光が発しはじめられ、それは瞬く間に鈴羽の全身を包んでいく。
「こ、これは……か、回復魔法……」
ヒーラーである花蓮の側にいた鈴羽にとって、この光はあまりにも目に焼き付いた馴染みのある光景であった。
あの動画は……本当に……全てが真実だったというのか……。
それともわたしは既にこの男の幻影の手に落ちているのか……。
やがて光が収縮した時に、鈴羽に訪れる体験。
それは幻影などという彼女の考えを即座に打ち砕いてしまうに十分な圧倒的な生の実感があった。
痛みは嘘のようになくなった。
先ほどから感じていた強烈な痛みだけではなく、火傷の後遺症に伴い、日夜感じていた鈍痛もまたなくなっていた。
痛みがない……というのは鈴羽にとっては実に数年ぶりの出来事であった。
そして、何よりも鈴羽を驚愕させたのは自身の肉体であった。
火傷の痕が一切なくなっているのだ。
両足から両腕までおよそ鈴羽が視界に捉えられる全ての皮膚からはあの忌まわしいケロイドは消え失せていた。
まだ何も知らずにいた無垢な少女時代の鈴羽の肌が再現されていた。
鈴羽は既に忘れかけていた自身の傷ひとつない肌を見て、自身の少女時代の記憶が思わず脳裏をつく。
それは花蓮とすごしたかけがえのない鈴羽にとって一番の幸福な記憶であった。
こんなこと……幻影などのはずがない。
理屈を超えた体感として鈴羽はそう確信した。
「こ、こんなこと……あなたはいったい……」
鈴羽は、ただ呆然と驚愕の表情を浮かべたまま、この奇跡を顕現させた二見を見上げる。
が……二見は何故か後ろを向いている。
鈴羽がその様子に眉根を寄せる。
この方は何をしているのだ。
「えっとさあ……鈴羽さん。すまないが……花蓮さんが戻ってくるまでそのままで勘弁してくれ……」
二見は、そうシドロモドロ気味に言うのであった。
鈴羽は、その段階でようやく気付く。
自分の今の別の状態の件について……。
そう鈴羽の服が一切なくなり、今や生まれたままの姿であることに……。
鈴羽は思わず少女のように叫んだ。
ちょうど鈴羽のその悲鳴と前後して、部屋に花蓮が飛び込んでくる。
『炎龍のブレスレット』がもたらした爆炎で部屋は無惨な様相を呈していた。
「いったい何事ですの!? 敬三様! 鈴羽!!」
花蓮の心配そうな声が鈴羽の耳に木霊する。
「か、花蓮様……い、今は——」
待ってください!
鈴羽がそう言うよりはやく、花蓮は鈴羽たちのすぐ側まで駆け寄ってくる。
ついで鈴羽の視界には、目を大きく開けて驚愕の表情を浮かべている花蓮が映る。
煤が舞い散る中で、花蓮が目にしたであろう光景……。
それは、二見が裸の鈴羽をお姫様だっこしている姿であった……。
1時間後……。
鈴羽は部屋の中で一人座り込み、虚空を見つめていた。
あの後……花蓮が来た直後、ホテルの支配人、ついで消防士などが血相を変えて部屋に飛び込んできた。
幸いといってよいのか、花蓮の気転のおかげで、彼らが来たときには、鈴羽は既にその場にいなかった。
「鈴羽。あなたは下の部屋にいなさい! とりあえずこの場はわたくしがなんとかいたしますわ」
そう言って花蓮はルームキーを投げ渡した。
鈴羽は、この状況に対する何らかの釈明を花蓮にしたかった。
が……その時間は既になかった。
花蓮の背後から、多くの人々がこちらに向かって走ってくる姿が鈴羽の視界を捉えたのだ。
鈴羽は、ためらいながらも結局花蓮の言う通りに、その場から離れることにした。
今自分がこの場に残っても花蓮の手間を増すだけ……そういう現実的な判断が勝った。
そうして、鈴羽は名残惜しそうに二見を見つめながら、焼け残っていたカーテンを体にくるみ、階下の個室に移動した。
一人部屋に残された鈴羽は色々な感情がうずまき、落ち着くことがなかった。
今回のことは明らかな鈴羽の失態であった。
今ごろ花蓮は二見から事情を聞いているだろう。
自分が二見に襲いかかったこと、敗北したこと、そして……情けをうけたこと……。
それに何より……花蓮は二見の洗脳など受けていなかった……。
花蓮はただ純粋に二見に救われて、その恩に感謝していただけだったのだ。
つまるところ自分は花蓮の真の恩人に、あらぬ疑惑をかけて、さらには亡き者にまでしようとした大罪人である……。
鈴羽は、思わず叫びたくなるのを懸命にこらえた。
花蓮から処分されるのはいい。
それは当然のことである。
だが、今鈴羽の心を悩ましているのはそのことではない。
鈴羽は、いまどうしようもなく二見のことを考えてしまっていた。
そして、鈴羽の胸をつくこの高まりは……。
あの方は、こんな無礼を働いたわたしを助けてくれて、しかも傷まで……。
何を考えている……あの方は……花蓮様が既に……。
花蓮がなぜ二見にあれほどまでに恋い焦がれているのか、鈴羽は今ようやく理解できた。
いや……痛いほど理解できてしまっていた。
57
お気に入りに追加
1,028
あなたにおすすめの小説
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう
果 一
ファンタジー
目立つことが大嫌いな男子高校生、篠村暁斗の通う学校には、アイドルがいる。
名前は芹なずな。学校一美人で現役アイドル、さらに有名ダンジョン配信者という勝ち組人生を送っている女の子だ。
日夜、ぼんやりと空を眺めるだけの暁斗とは縁のない存在。
ところが、ある日暁斗がダンジョンの下層でひっそりとモンスター狩りをしていると、SSクラスモンスターのワイバーンに襲われている小規模パーティに遭遇する。
この期に及んで「目立ちたくないから」と見捨てるわけにもいかず、暁斗は隠していた実力を解放して、ワイバーンを一撃粉砕してしまう。
しかし、近くに倒れていたアイドル配信者の芹なずなに目撃されていて――
しかも、その一部始終は生放送されていて――!?
《ワイバーン一撃で倒すとか異次元過ぎw》
《さっき見たらツイットーのトレンドに上がってた。これ、明日のネットニュースにも載るっしょ絶対》
SNSでバズりにバズり、さらには芹なずなにも正体がバレて!?
暁斗の陰キャ自由ライフは、瞬く間に崩壊する!
※本作は小説家になろう・カクヨムでも公開しています。両サイトでのタイトルは『目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう~バズりまくって陰キャ生活が無事終了したんだが~』となります。
※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。
最強のコミュ障探索者、Sランクモンスターから美少女配信者を助けてバズりたおす~でも人前で喋るとか無理なのでコラボ配信は断固お断りします!~
尾藤みそぎ
ファンタジー
陰キャのコミュ障女子高生、灰戸亜紀は人見知りが過ぎるあまりソロでのダンジョン探索をライフワークにしている変わり者。そんな彼女は、ダンジョンの出現に呼応して「プライムアビリティ」に覚醒した希少な特級探索者の1人でもあった。
ある日、亜紀はダンジョンの中層に突如現れたSランクモンスターのサラマンドラに襲われている探索者と遭遇する。
亜紀は人助けと思って、サラマンドラを一撃で撃破し探索者を救出。
ところが、襲われていたのは探索者兼インフルエンサーとして知られる水無瀬しずくで。しかも、救出の様子はすべて生配信されてしまっていた!?
そして配信された動画がバズりまくる中、偶然にも同じ学校の生徒だった水無瀬しずくがお礼に現れたことで、亜紀は瞬く間に身バレしてしまう。
さらには、ダンジョン管理局に目をつけられて依頼が舞い込んだり、水無瀬しずくからコラボ配信を持ちかけられたり。
コミュ障を極めてひっそりと生活していた亜紀の日常はガラリと様相を変えて行く!
はたして表舞台に立たされてしまった亜紀は安らぎのぼっちライフを守り抜くことができるのか!?
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
俺だけ成長限界を突破して強くなる~『成長率鈍化』は外れスキルだと馬鹿にされてきたけど、実は成長限界を突破できるチートスキルでした~
つくも
ファンタジー
Fランク冒険者エルクは外れスキルと言われる固有スキル『成長率鈍化』を持っていた。
このスキルはレベルもスキルレベルも成長効率が鈍化してしまう、ただの外れスキルだと馬鹿にされてきた。
しかし、このスキルには可能性があったのだ。成長効率が悪い代わりに、上限とされてきたレベル『99』スキルレベル『50』の上限を超える事ができた。
地道に剣技のスキルを鍛え続けてきたエルクが、上限である『50』を突破した時。
今まで馬鹿にされてきたエルクの快進撃が始まるのであった。
『付与』して『リセット』!ハズレスキルを駆使し、理不尽な世界で成り上がる!
びーぜろ@転移世界のアウトサイダー発売中
ファンタジー
ハズレスキルも組み合わせ次第!?付与とリセットで成り上がる!
孤児として教会に引き取られたサクシュ村の青年・ノアは10歳と15歳を迎える年に2つのスキルを授かった。
授かったスキルの名は『リセット』と『付与』。
どちらもハズレスキルな上、その日の内にステータスを奪われてしまう。
途方に暮れるノア……しかし、二つのハズレスキルには桁外れの可能性が眠っていた!
ハズレスキルを授かった青年・ノアの成り上がりスローライフファンタジー! ここに開幕!
※本作はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる