27 / 153
第一章
鈴羽サイド-05-
しおりを挟む
鈴羽は、この後、さらに一時間ほど花蓮の一方的な話しを聞いた後、ようやく花蓮の依頼——二見敬三の調査——に着手することになった。
意外なことに二見の正体も足取りも鈴羽が調べを開始して、すぐに判明した。
ダンジョンへ出入する際には必ずその者の本人確認と出入時刻が記録される。
ダンジョンという未知の場所では何が起こるかわからない。
今回の花蓮を襲ったような命の危険を伴う事態は常に起こり得る。
そういう事態が起きた時に、迅速に関係者——冒険者の家族など——に連絡を取り、救援部隊を組織する。
そのための仕組みとしてダンジョンへの出入管理は徹底されている。
鈴羽が、ダンジョン港にある出入管理記録を調べたところすぐに二見敬三の情報にたどり着くことができた。
むろん本来ならば個人情報であるこうした情報は特定目的を除いて外部には公表厳禁なものであるが、西条家の名代としての鈴羽の立場を利用すればその入手は容易であった。
二見の一通りの個人情報を入手した鈴羽は、次により深いレベルの情報を探る。
これは最初よりもやや骨の折れる作業であったが、情報収集を常としている鈴羽にとっては優しい部類の仕事であった。
西条家関連の企業は、警察、防衛、ダンジョン行政を司る省庁関係者の天下りを多数受け入れているし、情報関連企業も数多ある。
そのため、西条家には独自のデータベースが構築されていて、花蓮に接近する者は必ず鈴羽がこの情報を利用して『身体検査』を行う。
犯罪歴はもちろんその他の脛に傷を持つ人間は即座にそのデータベースにヒットし、弾かれてしまう。
データベース上は二見は問題なかった——「白」だった——が、鈴羽は二見のことを「黒」だと確信していた。
というのも二見の経歴には明らかに不審な点があったからだ。
25年間に渡って、国内での消息が一切不明なのだ。
職歴はおろか信用情報——クレジットカードの履歴——までまったく情報を残さないなど通常はありえない。
そして、数ヶ月前から突如として情報がポツリポツリと出てきて、同時期に冒険者としての活動もはじめている。
まるで二見はこの期間どこかに消えていたようではないか……。
さらには、今日の出来事——花蓮や美月といったS級冒険者を欺き、花蓮に対して洗脳に近い状態まで自身を妄信させる力を持ち合わせていること——を加味するとおのずから答えは明らかである。
二見は異能——スキル——を持つどこかの大国の諜報員に違いない。
それが鈴羽の出した結論であった。
二見はダンジョン由来の異能——スキル——を持っていることは確実であり、鈴羽の推測ではそれはある種の特殊魔法に分類されるものである。
ダンジョンが出現して以来様々なダンジョン由来の異能——スキル——が発見されたが、その中には花蓮が持つような不可思議な効果を持つ魔法もまた発見された。
魔法は攻撃系統、防護系統、回復系統の主に三分類されているが、中にはその分類に当てはまらないものもある……と言われている。
断定できないのは、各国政府は原則として、上記の三系統にあてはまらない魔法——特殊魔法——についてはその存在自体を一般的に非公開としているからだ。
鈴羽も特殊魔法の一つとされる『アイテムボックス』の使い手であるが、この存在もまた非公開とされている。
というのも、特殊魔法はその存在が知られると社会に甚大な影響を与えてしまうからだ。
例えば、「アイテムボックス」一つとってしても、それが既存の社会秩序を崩壊させうる力を持っていることは容易に想像がつく。
いつでもどんなものでも……例えば銃や爆発物であっても……異空間から取り出せるということは、その時点で既存のセキュリティ体勢を一変させてしまう。
このように特殊魔法は奇想天外な効果を持つものばかりであり、各国政府は自国の安全保障も考慮して、秘匿しているのである。
鈴羽はそこからさらに二見が持つであろう特殊魔法の具体的な効果を類推する。
二見はおそらく幻影を見せたり、人を魅了(チャーム)するといった人の精神に影響を与えることができる魔法を使えるのではないだろうか。
人の精神を操作する類の魔法の存在はダンジョン協会の公式発表では未だにその存在が認められていない。
だが、そういう類いの魔法が存在するではないかと以前よりまことしやかに各国の諜報機関の間では噂されている。
某大国は既にそうした魔法を有する諜報員を育成し、各国の要人と接触、工作活動に及んでいるのではないか……と。
そして、鈴羽は、日本国内においても、既にそうした魔法の使い手がいることを認識している。
二見はそうした某国のエージェントであり、日本政府に強い影響力を持つ西条家の当主である花蓮に接触して、何らかの幻影を見せ、チャームした……。
それならば全ての辻褄が合う。
少なくともあの動画の内容が全て真実とするより余程妥当な結論だ。
鈴羽は、そう確信して、今後の対応を考える。
本来であれば主である花蓮に鈴羽の考えを話すべきだが、魔法の影響下にあるのならそれは適切ではないかもしれない。
特殊魔法の効果は非常に恐ろしいものがあるからだ。
花蓮に二見の調査が完了したことを報告しに行った時に鈴羽はそのことを痛感した。
花蓮は、開口一番に「敬三様は独身なのですね!?」と目を輝かせて、「わたくしが本日の御礼もかねて、直接会いにいきますわ」と言い放つ始末だったのである。
花蓮のこうした様子を見るのは、鈴羽としては非常に胸が痛かった。
そもそも花蓮は男の話しなどしたことがないし、実際問題、鈴羽が知る限り花蓮はこれまで男と一度も付き合っていたことなどない。
花蓮は西条家の当主であり、さらには冒険者の活動も行っていて、多忙を極めているから、男とうつつを抜かす時間などそもそもないのだ。
だいたい……花蓮様にふさわしい男などいるはずがないではないか。
花蓮様はこれまでも……いえこれからもずっとわたしと共に——。
鈴羽は、熱に浮かされているような花蓮を見て、ますます二見敬三への怒りをつのらせて、排除を固く誓うのであった。
意外なことに二見の正体も足取りも鈴羽が調べを開始して、すぐに判明した。
ダンジョンへ出入する際には必ずその者の本人確認と出入時刻が記録される。
ダンジョンという未知の場所では何が起こるかわからない。
今回の花蓮を襲ったような命の危険を伴う事態は常に起こり得る。
そういう事態が起きた時に、迅速に関係者——冒険者の家族など——に連絡を取り、救援部隊を組織する。
そのための仕組みとしてダンジョンへの出入管理は徹底されている。
鈴羽が、ダンジョン港にある出入管理記録を調べたところすぐに二見敬三の情報にたどり着くことができた。
むろん本来ならば個人情報であるこうした情報は特定目的を除いて外部には公表厳禁なものであるが、西条家の名代としての鈴羽の立場を利用すればその入手は容易であった。
二見の一通りの個人情報を入手した鈴羽は、次により深いレベルの情報を探る。
これは最初よりもやや骨の折れる作業であったが、情報収集を常としている鈴羽にとっては優しい部類の仕事であった。
西条家関連の企業は、警察、防衛、ダンジョン行政を司る省庁関係者の天下りを多数受け入れているし、情報関連企業も数多ある。
そのため、西条家には独自のデータベースが構築されていて、花蓮に接近する者は必ず鈴羽がこの情報を利用して『身体検査』を行う。
犯罪歴はもちろんその他の脛に傷を持つ人間は即座にそのデータベースにヒットし、弾かれてしまう。
データベース上は二見は問題なかった——「白」だった——が、鈴羽は二見のことを「黒」だと確信していた。
というのも二見の経歴には明らかに不審な点があったからだ。
25年間に渡って、国内での消息が一切不明なのだ。
職歴はおろか信用情報——クレジットカードの履歴——までまったく情報を残さないなど通常はありえない。
そして、数ヶ月前から突如として情報がポツリポツリと出てきて、同時期に冒険者としての活動もはじめている。
まるで二見はこの期間どこかに消えていたようではないか……。
さらには、今日の出来事——花蓮や美月といったS級冒険者を欺き、花蓮に対して洗脳に近い状態まで自身を妄信させる力を持ち合わせていること——を加味するとおのずから答えは明らかである。
二見は異能——スキル——を持つどこかの大国の諜報員に違いない。
それが鈴羽の出した結論であった。
二見はダンジョン由来の異能——スキル——を持っていることは確実であり、鈴羽の推測ではそれはある種の特殊魔法に分類されるものである。
ダンジョンが出現して以来様々なダンジョン由来の異能——スキル——が発見されたが、その中には花蓮が持つような不可思議な効果を持つ魔法もまた発見された。
魔法は攻撃系統、防護系統、回復系統の主に三分類されているが、中にはその分類に当てはまらないものもある……と言われている。
断定できないのは、各国政府は原則として、上記の三系統にあてはまらない魔法——特殊魔法——についてはその存在自体を一般的に非公開としているからだ。
鈴羽も特殊魔法の一つとされる『アイテムボックス』の使い手であるが、この存在もまた非公開とされている。
というのも、特殊魔法はその存在が知られると社会に甚大な影響を与えてしまうからだ。
例えば、「アイテムボックス」一つとってしても、それが既存の社会秩序を崩壊させうる力を持っていることは容易に想像がつく。
いつでもどんなものでも……例えば銃や爆発物であっても……異空間から取り出せるということは、その時点で既存のセキュリティ体勢を一変させてしまう。
このように特殊魔法は奇想天外な効果を持つものばかりであり、各国政府は自国の安全保障も考慮して、秘匿しているのである。
鈴羽はそこからさらに二見が持つであろう特殊魔法の具体的な効果を類推する。
二見はおそらく幻影を見せたり、人を魅了(チャーム)するといった人の精神に影響を与えることができる魔法を使えるのではないだろうか。
人の精神を操作する類の魔法の存在はダンジョン協会の公式発表では未だにその存在が認められていない。
だが、そういう類いの魔法が存在するではないかと以前よりまことしやかに各国の諜報機関の間では噂されている。
某大国は既にそうした魔法を有する諜報員を育成し、各国の要人と接触、工作活動に及んでいるのではないか……と。
そして、鈴羽は、日本国内においても、既にそうした魔法の使い手がいることを認識している。
二見はそうした某国のエージェントであり、日本政府に強い影響力を持つ西条家の当主である花蓮に接触して、何らかの幻影を見せ、チャームした……。
それならば全ての辻褄が合う。
少なくともあの動画の内容が全て真実とするより余程妥当な結論だ。
鈴羽は、そう確信して、今後の対応を考える。
本来であれば主である花蓮に鈴羽の考えを話すべきだが、魔法の影響下にあるのならそれは適切ではないかもしれない。
特殊魔法の効果は非常に恐ろしいものがあるからだ。
花蓮に二見の調査が完了したことを報告しに行った時に鈴羽はそのことを痛感した。
花蓮は、開口一番に「敬三様は独身なのですね!?」と目を輝かせて、「わたくしが本日の御礼もかねて、直接会いにいきますわ」と言い放つ始末だったのである。
花蓮のこうした様子を見るのは、鈴羽としては非常に胸が痛かった。
そもそも花蓮は男の話しなどしたことがないし、実際問題、鈴羽が知る限り花蓮はこれまで男と一度も付き合っていたことなどない。
花蓮は西条家の当主であり、さらには冒険者の活動も行っていて、多忙を極めているから、男とうつつを抜かす時間などそもそもないのだ。
だいたい……花蓮様にふさわしい男などいるはずがないではないか。
花蓮様はこれまでも……いえこれからもずっとわたしと共に——。
鈴羽は、熱に浮かされているような花蓮を見て、ますます二見敬三への怒りをつのらせて、排除を固く誓うのであった。
52
お気に入りに追加
1,028
あなたにおすすめの小説
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう
果 一
ファンタジー
目立つことが大嫌いな男子高校生、篠村暁斗の通う学校には、アイドルがいる。
名前は芹なずな。学校一美人で現役アイドル、さらに有名ダンジョン配信者という勝ち組人生を送っている女の子だ。
日夜、ぼんやりと空を眺めるだけの暁斗とは縁のない存在。
ところが、ある日暁斗がダンジョンの下層でひっそりとモンスター狩りをしていると、SSクラスモンスターのワイバーンに襲われている小規模パーティに遭遇する。
この期に及んで「目立ちたくないから」と見捨てるわけにもいかず、暁斗は隠していた実力を解放して、ワイバーンを一撃粉砕してしまう。
しかし、近くに倒れていたアイドル配信者の芹なずなに目撃されていて――
しかも、その一部始終は生放送されていて――!?
《ワイバーン一撃で倒すとか異次元過ぎw》
《さっき見たらツイットーのトレンドに上がってた。これ、明日のネットニュースにも載るっしょ絶対》
SNSでバズりにバズり、さらには芹なずなにも正体がバレて!?
暁斗の陰キャ自由ライフは、瞬く間に崩壊する!
※本作は小説家になろう・カクヨムでも公開しています。両サイトでのタイトルは『目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう~バズりまくって陰キャ生活が無事終了したんだが~』となります。
※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。
最強のコミュ障探索者、Sランクモンスターから美少女配信者を助けてバズりたおす~でも人前で喋るとか無理なのでコラボ配信は断固お断りします!~
尾藤みそぎ
ファンタジー
陰キャのコミュ障女子高生、灰戸亜紀は人見知りが過ぎるあまりソロでのダンジョン探索をライフワークにしている変わり者。そんな彼女は、ダンジョンの出現に呼応して「プライムアビリティ」に覚醒した希少な特級探索者の1人でもあった。
ある日、亜紀はダンジョンの中層に突如現れたSランクモンスターのサラマンドラに襲われている探索者と遭遇する。
亜紀は人助けと思って、サラマンドラを一撃で撃破し探索者を救出。
ところが、襲われていたのは探索者兼インフルエンサーとして知られる水無瀬しずくで。しかも、救出の様子はすべて生配信されてしまっていた!?
そして配信された動画がバズりまくる中、偶然にも同じ学校の生徒だった水無瀬しずくがお礼に現れたことで、亜紀は瞬く間に身バレしてしまう。
さらには、ダンジョン管理局に目をつけられて依頼が舞い込んだり、水無瀬しずくからコラボ配信を持ちかけられたり。
コミュ障を極めてひっそりと生活していた亜紀の日常はガラリと様相を変えて行く!
はたして表舞台に立たされてしまった亜紀は安らぎのぼっちライフを守り抜くことができるのか!?
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる