21 / 26
第二十話
しおりを挟む
「「ごちそうさまでした」」
「先輩、夕飯のお味はどうでしたか?」
「凄く美味しかったよ」
俺の家で夕飯を食べた後、感想を言いながら頭をなでると白は子供らしい純粋な笑顔を見せてくれた
「そういえば……醬油を切らしてしまったので、明日にでも一緒に買い物にいきませんか?」
「それはいいが……」
「何ですか?」
「もはや、俺よりも白のほうが俺の家のことを知っているな」
「私はいずれ先輩のお嫁さんになるんですから、これくらいのことは知っていて当然です」
最近の白を一言でいうと通い妻だ、特に家事を頑張ってくれていて
少しのことでも「旦那様を支えるのは良妻としての務めです」と言って俺の代わりにやってくれようとする
だが、それに甘えて全面的に頼り切るのは先輩としてあるまじき行為だと思うので、あまり甘えすぎないように常日頃から心がけている
「もっと他の家事もお任せしていただいていいんですよ?」
「いや、そこは今のままでいいだろ」
「そう……ですか」
「そう残念そうな顔をするな……お、丁度風呂が沸いたな」
その後、先に入るように進めたが白に「後から入らないと飲めません」と意味不明な事を言われて断られた
◆◆
「し、失礼します……、」
「し……ろ、」
俺が湯船につかっていると、浴室の扉を開けてバスタオル姿の白が入ってきた
白は頬を赤く染めながらバスタオルの先を握ってこちらの次の言葉を待っている
白のバスタオル姿は前にも見たことがあったが、その時とは違って今日の白は恥ずかしがりながら体をモジモジさせている……
「ご、ご一緒させていただいても……よろしいでしょうか……?」
「……」
この状況で何かあってからでは遅いが……
まあ、一緒に風呂に入るだけだ……婚約者同士なら何も問題はないな
「勿論いいぞ……来い」
「は、はい……では、」
「ほら、足の間に座れ」
「失礼します……こう、ですか?」
「そうだ……意外と二人でも入れるもんだな」
「そう……ですね、」
「緊張してるのか?」
「はい、裸の体が……見られていると思うと……」
恥ずかしがっている白を後ろから抱き寄せて「綺麗な体だ」と伝えたら
キスをしてもいいかと聞かれたので俺からした
「ん……ちゅ……あっ、……はぁ、はぁっ、……先輩、もっと、強くだきしめて……」
「おう」
「んっ、……先輩に抱きしめられていると安心します……もっと、もっと……、痛いくら、いに……抱き、し、めて……」
「限界の時は言えよ」
「う、ぁ……ぐ、ぅ……もっとっ、死んじゃうくらい、に……つっ、……よく、抱きつぶ……し、て……っ、ぅ……」
「……そろそろ終わりだな」
「ぶはぁっ、……はぁ、はぁ、……はあっ、はぁ……」
「大丈夫か?」
「えへへっ、平気ですよ……先輩、先輩、」
「何だ?」
「大好きですよっ、」
「俺もだ」
「あれ、……先輩?……さっきから何か硬いものが……当たって……あっ、」
「……悪い、生理現象だ」
「謝る必要も、我慢の必要もありませんよ……」
白は俺の目を真っ直ぐに捉えて逃がさない
「先輩、私を抱いて下さい……」
「……本気か?」
「冗談でこんな事は言いません……それとも、こんな貧相な体の女は愛せませんか?」
熱くて甘い白の吐息を肌で感じると、俺の中にほんの僅かに残っていた理性は水の中に溶けて無くなった――
そして俺は、再び白の唇にキスをした
「んっ、……抱いていただけるんですね……」
「ああ」
「嬉しいですっ、……んっ、……そこ、つままれると……」
「上手く出来ないかもしれないが、必ず優しくする」
そう伝えると白が「先輩になら乱暴にされても構いません」と言ってきたが
当然、俺は出来る限り白を大切に抱こうと考えている
「せん、ぱい……たくさん、愛してくださいね……」
「ああ、忘れられない夜にしてやる」
「先輩、夕飯のお味はどうでしたか?」
「凄く美味しかったよ」
俺の家で夕飯を食べた後、感想を言いながら頭をなでると白は子供らしい純粋な笑顔を見せてくれた
「そういえば……醬油を切らしてしまったので、明日にでも一緒に買い物にいきませんか?」
「それはいいが……」
「何ですか?」
「もはや、俺よりも白のほうが俺の家のことを知っているな」
「私はいずれ先輩のお嫁さんになるんですから、これくらいのことは知っていて当然です」
最近の白を一言でいうと通い妻だ、特に家事を頑張ってくれていて
少しのことでも「旦那様を支えるのは良妻としての務めです」と言って俺の代わりにやってくれようとする
だが、それに甘えて全面的に頼り切るのは先輩としてあるまじき行為だと思うので、あまり甘えすぎないように常日頃から心がけている
「もっと他の家事もお任せしていただいていいんですよ?」
「いや、そこは今のままでいいだろ」
「そう……ですか」
「そう残念そうな顔をするな……お、丁度風呂が沸いたな」
その後、先に入るように進めたが白に「後から入らないと飲めません」と意味不明な事を言われて断られた
◆◆
「し、失礼します……、」
「し……ろ、」
俺が湯船につかっていると、浴室の扉を開けてバスタオル姿の白が入ってきた
白は頬を赤く染めながらバスタオルの先を握ってこちらの次の言葉を待っている
白のバスタオル姿は前にも見たことがあったが、その時とは違って今日の白は恥ずかしがりながら体をモジモジさせている……
「ご、ご一緒させていただいても……よろしいでしょうか……?」
「……」
この状況で何かあってからでは遅いが……
まあ、一緒に風呂に入るだけだ……婚約者同士なら何も問題はないな
「勿論いいぞ……来い」
「は、はい……では、」
「ほら、足の間に座れ」
「失礼します……こう、ですか?」
「そうだ……意外と二人でも入れるもんだな」
「そう……ですね、」
「緊張してるのか?」
「はい、裸の体が……見られていると思うと……」
恥ずかしがっている白を後ろから抱き寄せて「綺麗な体だ」と伝えたら
キスをしてもいいかと聞かれたので俺からした
「ん……ちゅ……あっ、……はぁ、はぁっ、……先輩、もっと、強くだきしめて……」
「おう」
「んっ、……先輩に抱きしめられていると安心します……もっと、もっと……、痛いくら、いに……抱き、し、めて……」
「限界の時は言えよ」
「う、ぁ……ぐ、ぅ……もっとっ、死んじゃうくらい、に……つっ、……よく、抱きつぶ……し、て……っ、ぅ……」
「……そろそろ終わりだな」
「ぶはぁっ、……はぁ、はぁ、……はあっ、はぁ……」
「大丈夫か?」
「えへへっ、平気ですよ……先輩、先輩、」
「何だ?」
「大好きですよっ、」
「俺もだ」
「あれ、……先輩?……さっきから何か硬いものが……当たって……あっ、」
「……悪い、生理現象だ」
「謝る必要も、我慢の必要もありませんよ……」
白は俺の目を真っ直ぐに捉えて逃がさない
「先輩、私を抱いて下さい……」
「……本気か?」
「冗談でこんな事は言いません……それとも、こんな貧相な体の女は愛せませんか?」
熱くて甘い白の吐息を肌で感じると、俺の中にほんの僅かに残っていた理性は水の中に溶けて無くなった――
そして俺は、再び白の唇にキスをした
「んっ、……抱いていただけるんですね……」
「ああ」
「嬉しいですっ、……んっ、……そこ、つままれると……」
「上手く出来ないかもしれないが、必ず優しくする」
そう伝えると白が「先輩になら乱暴にされても構いません」と言ってきたが
当然、俺は出来る限り白を大切に抱こうと考えている
「せん、ぱい……たくさん、愛してくださいね……」
「ああ、忘れられない夜にしてやる」
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)
チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。
主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。
ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。
しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。
その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。
「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」
これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

覚えたての催眠術で幼馴染(悔しいが美少女)の弱味を握ろうとしたら俺のことを好きだとカミングアウトされたので、欲望に身を任せてみることにした
みずがめ
恋愛
覚えたての催眠術を幼馴染で試してみた。結果は大成功。催眠術にかかった幼馴染は俺の言うことをなんでも聞くようになった。
普段からわがままな幼馴染の従順な姿に、ある考えが思いつく。
「そうだ、弱味を聞き出そう」
弱点を知れば俺の前で好き勝手なことをされずに済む。催眠術の力で口を割らせようとしたのだが。
「あたしの好きな人は、マーくん……」
幼馴染がカミングアウトしたのは俺の名前だった。
よく見れば美少女となっていた幼馴染からの告白。彼女を女として見た時、俺は欲望を抑えることなんかできなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる