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やっちまう

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「「ごちそうさまでした」」


「先輩、夕飯のお味はどうでしたか?」

「ああ、凄く美味しかった」


 俺の家で夕飯を食べた後、感想を言うと白は子供らしい純粋な笑顔を見せてくれた


「そういえば……醬油を切らしてしまったので、明日にでも一緒に買い物にいきませんか?」

「それはいいが……」

「何ですか?」

「もはや、俺よりも白のほうが俺の家のことを知っているな」

「私はいずれ先輩のお嫁さんになるんですから、これくらいのことは知っていて当然です」


 最近の白を一言でいうと通い妻だ、特に家事を頑張ってくれていて


 少しのことでも「旦那様を支えるのは良妻としての務めです」と言って俺の代わりにやってくれようとする


 だが、それに甘えて全面的に頼り切るのは先輩としてあるまじき行為だと思うので、あまり甘えすぎないように常日頃から心がけている


「もっと他の家事もお任せしていただいていいんですよ?」

「いや、家事の分担は今のままでいいだろう」

「そう……ですか」

「そう残念そうな顔をするな……お、丁度風呂が沸いたな」


 その後、先に入るように進めたが白に「後から入らないと出汁が飲めません」と意味不明な事を言われて断られた




 ◆◆

「し、失礼します……、」

「し……ろ、」


 俺が湯船につかっていると、浴室の扉を開けてバスタオル姿の白が入ってきた

 白は頬を赤く染めながらバスタオルの先を握ってこちらの次の言葉を待っている


 白のバスタオル姿は前にも見たことがあった

 だが、その時とは違って今日の白は恥ずかしがりながら体をモジモジさせている……


「ご、ご一緒させていただいても……よろしいでしょうか……?」

「……、」


 この状況で何かあってからでは遅いが……

 まあ、一緒に風呂に入るだけだ……婚約者同士なら何も問題はないな


「勿論いいぞ……来い」
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