Ｒ指定

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　反り返った青バナナのようなジュリの肉の茎。
　そのつけ根に、ほおずきそっくりの睾丸が縮こまっている。
　僕が目を見張ったのは、他でもない。
　男根と睾丸の間に、ピンク色のぬらぬらした”口”が開いているのだ。
　僕の躰にも、先生の躰にも、ないものだった。
　顏を近づけて観察するまでもなかった。
　小さいながらも、大陰唇と小陰唇がちゃんとそろっているところからして、これはヴァギナに違いない。
「ジュリ･･･君は･･･？」
「そう、あたしはただのゲイじゃない」
　ジュリが僕の頭上で乳房を揺らして、誇らしげに、言った。
「両性具有･･･。アンドロギュヌスってわけか」
　僕はうめいた。
　なんてことだろう。
　ジュリは、同性愛者でも、性同一障害でもなく、元からふたつの性を持つ者だったのだ。
　となると、あの人工的にすら見える美乳も、豊胸手術を施したものなどではなく、自前のものというわけか。
「そう。あたしたち兄弟の悲劇は、あたしのこの躰から始まった。あたしが思春期を迎えると、家族全員がこの躰の虜になった。パパもママも、もちろん、兄貴も･･･。つまり、男でもあり女でもあるあたしは、すべての人間の上に君臨できるってわけ」
「まさか、そんな･･･」
　近親相姦なら、僕もそうだ。
　意識の奥に押し込めた黒歴史に刻まれたのは、実の父に犯され続け、しかも感じてしまった忌まわしい記憶。
　それに、思い返してみれば、この合宿に来る前日には、母に迫られ、無理やり交接させられたものだ。
　ジュリも同じだというのだろうか。
　いや、そうではないだろう。
　その口ぶりからして、彼女はもっとずっと修羅場を踏んできたに違いない。
　そして、家族ぐるみの近親相姦の果て、ジュリは両親や兄の上に立つ存在に成り上がったということなのだ。
　僕の相手がほぼずっと父だけだったのに対して、思うにジュリは、その全身を駆使して両親や兄である先生と、毎日のようにセックスを繰り返してきたのではなかろうか。
　あるいはひとりずつ、あるいは3人プレイで、もしかしたら、4人プレイまでー。
「どう？　両性具有者としたこと、ある？」
　薄く笑いながら、ジュリが訊いてきた。
　僕はその濡れたピンクの陰部を凝視したまま、首を横に振る。
「家族以外には入れさせたことがないんだけど、いいわ、おまえには特別、入れさせてあげる」
　湾曲して下腹に亀頭をくっつけている僕の勃起ペニスを見て、ジュリが言った。
「一度おまえのそれを味わってみたかったの。現役中学生の精力に溢れたチンポをね。もちろん、アナルとヴァギナの両方で」
「アナルと、ヴァギナの、両方･･･？」
「そうよ。楽しみでしょう？」
　ジュリの美しい顔に淫蕩な表情が徐々に広がっていく。
　すごい。
　僕は突き上げる劣情に思わず身ぶるいした。
　文字通り、ジュリは全身が性器なのだ。　
　なんとなく、分かった気がした。
　なぜ彼女が、こんな大掛かりな合宿を企んだのかという、その理由が･･･。