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ヤミイ

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 その穴って、まさか…。
 肛門いっぱいにジュリの悪意を感じながら、朦朧とし始めた頭で、僕は思った。
 が、思い過ごしなどではなかった。
 すかさずジュリが、きっぱりとした口調で言い放ったのだ。
「そう、これは、尿道バイブ。尿道の中に直接挿入して、最も近い所から、前立腺を刺激するの。男の性的エネルギーの根源である前立腺は、尿道を包むみたいに位置している。だから、尿道への刺激が一番なのよ」
「尿道バイブ・・・?」
 先生の声がかすれた。
 僕にはその気持ちが痛いほどわかった。
 先生は、そのネーミングに欲情しているのだ。
 自分も使ってみたい。
 その欲望が透けて見える声だった。
「やだ、お兄ちゃんも興味ありそうね」
 極細のペンみたいなバイブを、顔の前でメトロノームのように左右に振って、ジュリがいたずらっぽく言った。
「ああ…。まあ、そうだな…。ところで、おまえは試してみたのか」
「ううん、まだ。一度、お兄ちゃんか他の誰かに使ってからにしようと思って」
「慎重なおまえらしいな」
「外国製って、なんか怖いから」
「だから俺たちが実験台か」
「お兄ちゃんたちなら、よっぽどのことがあっても平気でしょ。現に、カテーテルプレイまで経験済みなんだし」
「フィストファックでの前立腺摘出もな」
 自嘲気味に先生が笑った。
「そうだ。こうしない?」
 何かよからぬことをまた思いついたらしく、ジュリが目を輝かせた。
「まずこの少年で試してみて、具合がよさそうなら、今度はお兄ちゃんとふたりでやるの」
「ふたりで? どういうことだ?」
「よく見て」
 ジュリが先生の顔の前に、尿道バイブを掲げてみせた。
「これはね、双頭になってるの。だから、お互いの尿道口にこれを突っ込むことで、二本のペニスを向かい合わせに縦に連結することができるってわけ」
「なるほど…」
 先生が興奮にしゃがれた声で、うなずいた。
「固定させるため、さっきの貫通型オナホールで補強するという手もあるな」
「そうね。いい考えだわ。なんなら、尿道バイブでお兄ちゃんとつながったこいつを、アナル用の双頭バイブであたしがバックから犯してやってもいい」
「まさに犯罪的だな」
 先生が舌なめずりするような湿った笑い声を立てた。
「相手が女子なら犯罪だけど、未成年でも変態の男の子ならかまわないのよ。本人もこんなに悦んでるしね」
 大開脚させられた僕の肛門から突き出した黒人バイブを無造作に片手でこね回しながら、ジュリがどこか投げやりな口調でそう言ってのけた。

 

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