R指定

ヤミイ

文字の大きさ
上 下
409 / 676

401

しおりを挟む
「え? 大丈夫なんですか? そんなの、彼がうんと言わないんじゃ、ありません?」
 柚葉が、確認するように上目づかいで僕を見た。
「問題ないですよ。だって、今の先生には自分の意志なんてないんですから。ほら、この通り」
 僕は、故意に先生の肛門に突き立てた人差し指に力を込めた。
「ああっ」
 太腿の腱をたわませ、平らな腹に割れた筋肉を浮き立たせながら、ぐっと切なげにブリッジする先生。
 濡れそぼった怒張陰茎を、もっと触って欲しがっているのだ。
 その証拠に、じゅわっと先生の熱い肛門汁が僕の右手を伝う。
「僕もそうなんですが、実は先生の直腸の奥に、アナルローターなる大人の玩具が仕込んであるんです。ワイヤレスで操作する携帯用アダルトグッズなんですけど、そのリモコンが僕のコートのポケットに入っていて、僕のローターは『弱』、先生のローターは『強』に設定してあります。だから、僕は何とか耐えられてるんですが、先生はもう・・・」
 そう言いながら、人差し指で、先生の直腸の奥に埋まったローターをぐいっと押し込んでやった。
「きゅうっ」
 先生が白目を剥き、赤剥けの亀頭の先端からまた白濁液をにじませた。
「アナル、ローター? よくわからないんですけど、そんなもの、その、お尻の中に入れて、痛くないんですか」
 いかにも興味津々といったまなざしで、虫みたいにひくつく先生の裸身を見つめながら、柚葉が訊いてくる。
「男だけに備わっている前立腺という臓器をご存知ですか?」
「ええ、一応こう見えても、看護部の学生なので。前立腺は、確か造精や男性器の勃起に関係がありましたよね」
「さすがよくご存知で。その前立腺ですが、実は、直腸の奥の前壁に面しています。だから、直腸にローターを埋め込んで振動させると、薄い壁一枚を通して、前立腺自体を自由に刺激できるわけです」
「なるほど、前立腺といえば、勃起中枢ですものね・・・。そこを直接愛撫される快感は、きっとすごいものなんでしょうね」
「ええ、ものすごいですよ」
 僕は我慢汁に濡れた自分の男根を顎で示してみせた。
 包皮の後退しかけた僕の勃起肉筒の先では、現在ピンクの亀頭が少し覗いていて、鈴口に露を溜めているのだ。
「いくら射精しても、すぐ勃ってきてしまいます。これを医学的には、ドライオーガズムというそうで」
「ドライオーガズム・・・。だからあなたのも、あんなに硬かったんですね」
 柚葉が先生の肉棒と僕の肉棒を、それぞれの手で比べるように握った。
「素敵・・・。どっちも硬くて、たくましい・・・。特にあなたのは、中学生のモノと思えないほど発達してる・・・」
 ショタの気のある柚葉の関心は、ともすれば僕のほうに向きがちだ。
 でも、今の僕にはその気はないのだから、ここは先生攻略に協力させなければならない。
「それはともかく、まず、先生にひとりフェラチオを。手伝ってくれますね?」
「あ、はい。そうでした。もちろんです」
 柚葉がハッと我に返ったように、眼鏡の奥で眼をぱちくりさせる。
「でも、どうやって?」
「簡単です。あなたは反対側に回ってください」
 僕は先生の頭の側に回り、柚葉を足の側に立たせた。
「まず、先生に、ちんぐり返しの体位を取らせます。そしたら僕が、先生の両足を持って・・・」
「ちんぐり返し、ですか?」
 柚葉が目元を桜色に染めた。
「また、ずいぶんエッチな名前の体位なんですね」
「実物を見ればわかります」
 僕はニヤッと笑ってみせた。
「男として、最高に恥ずかしい恰好ー。それが、このちんぐり返しなんです」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

執着攻めと平凡受けの短編集

松本いさ
BL
執着攻めが平凡受けに執着し溺愛する、似たり寄ったりな話ばかり。 疲れたときに、さくっと読める安心安全のハッピーエンド設計です。 基本的に一話完結で、しばらくは毎週金曜の夜または土曜の朝に更新を予定しています(全20作)

ヤンデレBL作品集

みるきぃ
BL
主にヤンデレ攻めを中心としたBL作品集となっています。

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

処理中です...