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ヤミイ

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 バスタブの中は意外に広かった。
 僕とジュリが小柄なせいもあるが、ふたりが入ってもさほど窮屈さを感じないほど、縦の長さも横幅にも余裕があった。
 更に材質は陶器やプラスチックではなく、ウレタンのような柔らかい素材でできていて、表面に触れても痛くないし、冷たくもない。
 だから、ある意味、繭の中に包まれているように快適だった。
「さあ、全身に精液を塗るんだよ」
 ジュリはすでにビスチェとショーツを脱いで、全裸になっている。
 そして、僕の向かい側に坐り、僕の両足を自分の太腿の上に乗せて抱え込んでいた。
 僕は言われるままに、バスタブの底に溜まった白濁液を両手ですくい取っては身体に塗りつける。
 自分の精液を肌に塗るのは、なんとも異様な感覚だった。
 青臭い匂いで息が詰まりそうになり、頭がくらくらした。
 口の中に入った液は苦く、おせじにも美味とはいえそうにない。
 それでも僕は異常なほどの高ぶりを覚えないではいられなかった。
 寝そべれば全身を満たすほどの生の精液。
 その中でジュリのように美しい男の娘と肌を触れ合うなどというアブノーマルな体験は、望んだところでそうそうできるものではない。
「ふ、ざまあないね」
 精液でどろどろになった僕を見て、ジュリがバカにしたように鼻で嗤った。
「さ、犯してやるから、腰を浮かしな」
 この体勢で・・・犯される?
 僕は真っ赤になった。
 興奮でペニスが勃起角度を上げた。
「こ、こう?」
 両手をバスタブの底について言われたように腰を浮かすと、するりとジュリが僕のお尻の下に下半身を滑り込ませた。 
 お尻にジュリの硬いペニスが当たった。
 ジュリは激しく勃起していた。
 ドSの彼女は、どうやら僕に罵声を浴びせるごとに興奮するらしいのだ。
 目の前には、豊満なジュリの乳房が迫っている。
 ビーチボールみたいにまん丸な乳房の頂で、きれいなピンク色をした乳首が尖っていた。
「もっと腰を上げるんだよ」
 自分のペニスを右手で握り、垂直に立てながらジュリが言った。
「おまえのいやらしいケツの穴で、ちゃんとあたしの勃起チンポを咥えるんだ!」
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