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彼を拾って一週間が経とうとしていたある日のこと―。
その頃には私は、ひょっとして、この子には性欲というものがないのかもしれない、と思い始めていた。
あるいは、発見時の奇異な状況から考えて、ヤクザや半グレの連中に死ぬほど痛めつけられて、何かのショックでインポテンツの状態に陥ってしまったとかー。
本物の男性の裸体を見るのも初めての私が、好奇心と性欲に駆られてとはいうものの、清水の舞台から飛び降りるつもりで繰り出した捨て身の愛撫の数々ー。
それは、毎夜毎夜のそうした努力をすべてスルーされた結果到達した、半ば諦念に似た感想だった。
ところが、そんな私の考えは、その日、見るも無残に根底から覆されてしまったのである。
そして、私は悟ったのだ。
彼の根底に、ある種の根深い病癖が巣くっていることをー。
その頃には私は、ひょっとして、この子には性欲というものがないのかもしれない、と思い始めていた。
あるいは、発見時の奇異な状況から考えて、ヤクザや半グレの連中に死ぬほど痛めつけられて、何かのショックでインポテンツの状態に陥ってしまったとかー。
本物の男性の裸体を見るのも初めての私が、好奇心と性欲に駆られてとはいうものの、清水の舞台から飛び降りるつもりで繰り出した捨て身の愛撫の数々ー。
それは、毎夜毎夜のそうした努力をすべてスルーされた結果到達した、半ば諦念に似た感想だった。
ところが、そんな私の考えは、その日、見るも無残に根底から覆されてしまったのである。
そして、私は悟ったのだ。
彼の根底に、ある種の根深い病癖が巣くっていることをー。
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