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637 インターバル④
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それは、どことなく靴ベラに似ていた。
違うのは、先端に輪がある点だ。
それと、靴ベラの基部にあたる部分から、細長い突起が突き出ているところ。
突起は太さを除けば勃起したペニスにそっくりで、先っぽが亀頭のような形状を呈している。
「なるほど、アナルプラグですね。しかも、ワイヤレスですか」
姉さんの手にある器具を見るなり、陽が嬉しそうに目を細めた。
「引き出しを調べたら、これが増えてたの。使うのは初めてだけど、形で用途はだいたいわかるわね」
「おそらく翔さまの意向でしょう。それがあれば、彼はほぼ永久に勃起状態を維持できる、とそういうわけですね」
「さっそく始めるわよ。ほら、巧、ボケっとしてないで、そのベッドの上で四つん這いにおなり」
うしろから黒子のように陰が現れ、僕の肩を抱く。
気がつくと、陰の手でベッドに上げられ、いつのまにか、僕は犬の姿勢を取らされていた。
「さっきのプレイでかなり緩んでますが、念のため、一応オイルを塗り込んでおきますか」
陽の声がして、肛門を広げられるのがわかった。
広げた僕の肛門に、オイルをたっぷりまぶした陽の指が突き刺さる。
「あひっ」
声が出てしまった。
むろん、痛いからではなかった。
僕のアナルはすでに痛みを感じる段階は過ぎている。
ここへ来てからというもの、さんざん嬲られて、異物挿入に完全適応してしまっているのだ。
「なんてスムーズなんだ」
陽が面白がって、肛門に突き入れた人差し指を中でぐるぐる回転させ始めた。
「や、やめ、て…」
バキバキと音を立てんばかりに下腹で陰茎が勃起する。
あまり烈しく反り返ったせいで、包皮の捲れた亀頭の鼻面が、へそのあたりにくっついた。
カウパー腺液が下腹に付着すると、亀頭全体が快感で痺れるのがわかった。
控えていた陰が近づき、両手を下から差し入れ、僕の乳首をつまみ出す。
つまんだだけでなく、ひねりながら引っ張ったから、もうたまらない。
「アアアアアアアア・・・」
切ない声で僕は鳴き、掲げた尻を物欲しげに打ち振った。
「いいですね。肛門の中もびしょ濡れだ。さあ、そろそろアナルプラグの装着を」
「わかってるわよ。まずはこのリングを亀頭に被せて、雁首の所で締め付ける。それから本体から突き出た疑似ペニスを、こうやって…」
ずぶずぶずぶ…。
「アアアン、アアアアア・・・ン」
声が大きくなってしまった。
何か固いものが、直腸壁を圧迫しながら、僕の中に入ってくる。
依然として、痛くはない。
でも、この圧迫感は指の比ではなかった。
むしろ、アナルセックスの時の感触に酷似していた。
だが、挿入される異物は翔のペニスより細く、むしろ物足りなさを感じるほどだ。
ただしその印象も、装着完了とともに覆されることになるのだがー。
先っちょが最深部の前立腺隆起に到達すると同時に、平たい靴ベラ本体が会陰部に密着する。
陰嚢と肛門の間の狭い部分に貼りついたその箇所にはボッチがあって、それが会陰部の中心を圧迫した。
「あああっ!」
またぞろ叫んでしまったのは、そこが前立腺のちょうど外側だったからである。
このアナルプラグなる器具、男の性感帯の中枢である前立腺を、内と外から挟み込むようにできているのだ。
違うのは、先端に輪がある点だ。
それと、靴ベラの基部にあたる部分から、細長い突起が突き出ているところ。
突起は太さを除けば勃起したペニスにそっくりで、先っぽが亀頭のような形状を呈している。
「なるほど、アナルプラグですね。しかも、ワイヤレスですか」
姉さんの手にある器具を見るなり、陽が嬉しそうに目を細めた。
「引き出しを調べたら、これが増えてたの。使うのは初めてだけど、形で用途はだいたいわかるわね」
「おそらく翔さまの意向でしょう。それがあれば、彼はほぼ永久に勃起状態を維持できる、とそういうわけですね」
「さっそく始めるわよ。ほら、巧、ボケっとしてないで、そのベッドの上で四つん這いにおなり」
うしろから黒子のように陰が現れ、僕の肩を抱く。
気がつくと、陰の手でベッドに上げられ、いつのまにか、僕は犬の姿勢を取らされていた。
「さっきのプレイでかなり緩んでますが、念のため、一応オイルを塗り込んでおきますか」
陽の声がして、肛門を広げられるのがわかった。
広げた僕の肛門に、オイルをたっぷりまぶした陽の指が突き刺さる。
「あひっ」
声が出てしまった。
むろん、痛いからではなかった。
僕のアナルはすでに痛みを感じる段階は過ぎている。
ここへ来てからというもの、さんざん嬲られて、異物挿入に完全適応してしまっているのだ。
「なんてスムーズなんだ」
陽が面白がって、肛門に突き入れた人差し指を中でぐるぐる回転させ始めた。
「や、やめ、て…」
バキバキと音を立てんばかりに下腹で陰茎が勃起する。
あまり烈しく反り返ったせいで、包皮の捲れた亀頭の鼻面が、へそのあたりにくっついた。
カウパー腺液が下腹に付着すると、亀頭全体が快感で痺れるのがわかった。
控えていた陰が近づき、両手を下から差し入れ、僕の乳首をつまみ出す。
つまんだだけでなく、ひねりながら引っ張ったから、もうたまらない。
「アアアアアアアア・・・」
切ない声で僕は鳴き、掲げた尻を物欲しげに打ち振った。
「いいですね。肛門の中もびしょ濡れだ。さあ、そろそろアナルプラグの装着を」
「わかってるわよ。まずはこのリングを亀頭に被せて、雁首の所で締め付ける。それから本体から突き出た疑似ペニスを、こうやって…」
ずぶずぶずぶ…。
「アアアン、アアアアア・・・ン」
声が大きくなってしまった。
何か固いものが、直腸壁を圧迫しながら、僕の中に入ってくる。
依然として、痛くはない。
でも、この圧迫感は指の比ではなかった。
むしろ、アナルセックスの時の感触に酷似していた。
だが、挿入される異物は翔のペニスより細く、むしろ物足りなさを感じるほどだ。
ただしその印象も、装着完了とともに覆されることになるのだがー。
先っちょが最深部の前立腺隆起に到達すると同時に、平たい靴ベラ本体が会陰部に密着する。
陰嚢と肛門の間の狭い部分に貼りついたその箇所にはボッチがあって、それが会陰部の中心を圧迫した。
「あああっ!」
またぞろ叫んでしまったのは、そこが前立腺のちょうど外側だったからである。
このアナルプラグなる器具、男の性感帯の中枢である前立腺を、内と外から挟み込むようにできているのだ。
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