淫美な虜囚

ヤミイ

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632 萎えた器官⑫

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 好き…。

 愛情をこめて、体重をかけ、翔の躰を折り畳む。

 そうしながらも、鼻先で揺れる半勃起状態のペニスの裏筋を舌先で舐めつつく。

 僕に負けず劣らず、翔は躰が柔らかい。

 それが、最後の希望だった。

 そして、予想通りー。

 全体重をかけた究極のちんぐり返しプラス裏筋舐めにより、ほんの少しだけペニスが硬く、長く伸びると…。

 半開きになった翔の口に、翔自身の亀頭が、ついに触れたのだ。

 感じたのか、はっと見開かれる双眸。

 唇に当たった自身の亀頭を目の当たりにして、翔は僕の意図をすっかり飲み込んだようだった。

 唇を尖らせ、咥え込む。

 自分自身の大きな亀頭を、すっぽり口に頬張ったのである。

 今だ!

 チャンス到来だ!

 僕は一気呵成に攻撃を仕掛けることにした。

 翔に咥えさせた男根の裏側を、舌でベロベロ舐めまくる。

 それと同時に左手のひらでで翔の睾丸を包み込み、中の精巣ごと、グニュグニュグニュグニュ揉みしだく。

 右手は翔の胸板に置き、指先で交互に乳首グミをはじきながら勃起させるのを忘れない。

 そしてもちろん、両膝で躰を固定して、翔の肛門に突き入れた自慢の陰茎で奥の隆起を突きまくる。

「あと30秒!」

 司会者の声が飛ぶ。

「なんと驚きの自分フェラチオだ! 変態性欲者の翔さまならではのかくし芸! ああ、しかもそこに、少年の舌攻撃が加わっているぞ! これはまさにW口淫とでも呼ぶべきか?」

 自分の口と僕の口。

 ふたりの口による同時フェラチオ。

 司会者の指摘通りだった。

 これこそ僕が編み出した、翔すら未経験の、前代未聞の体位なのだ。

 あとはそこに、楽器の合奏のように、全方位からの快感を足していけばいい。

 だって翔の肉体ってば性感帯ばかりで、いわばよく鳴る楽器のようなものなのだからー。

 じゅぶじゅぶじゅぶじゅぶ。

 自身の男根を咥えた翔の口から泡となって唾液が溢れ出す。

 コリコリコリコリ…。

 睾丸の中でふたつのアーモンド形の精巣がぶつかり合う。

 くりっ、くりっ、くりっ。

 指でひねっている乳首にも変化が表れてきた。

 あからさまな勃起現象で、ふたつともゴムみたいに固く尖ってきたのだ。

 限界まで開いた翔の太腿に腱がくっきり浮き上がる。

 僕の如意棒を飲み込んだ割れ目の底の赤くただれた穴から、透明汁が滲み出す。

 もう少しだ。

 もう少しー。

 ずぼっ、ずぼっ、ずぼっ、ずぼっ。

 僕はしゃにむに腰を振る。

 パチンパチンと肉と肉がぶつかり合う小気味よい音が静かな和室に響き渡る。

 そうしながらも、翔のチンポの裏筋を舌で舐め上げ、舐め下ろし、唾液まみれにしてしまう。

 とー。
 
「あふうんっ!」

 翔が突然我慢できないといったふうに喘ぎ出し…。

 ぶるんっ!

 恐ろしく大きく怒張した肉の棍棒を、口から一気に吐き出した。
 
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