淫美な虜囚

ヤミイ

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616 淫蕩フィギュア⑳

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 プロレスラーさながらの巨漢の右手に生えた、手足を背中側に折り畳まれ、性器を突き出した美青年。

 獄卒の右手を手首まで飲み込んだ肛門は限界まで拡張され、謎の体液を滴らせている。

 たわめられた裸体の中心部からせり出した太く長い男根は、淫汁にテラつきながら反り返り、獄卒の左手でシュコシュコシュコシュコ音を立て、今にもへし折られそうな勢いで烈しく扱きに扱かれている。

「ああ、だ、だめ…」

 首だけ仰のけ、快楽に顔をゆがめて涎を垂らしながら、ハスキーボイスですすり泣く翔。

 獄卒がマスクに空いた口から突き出した唇と舌で、乳首への口淫を繰り返し、その翔を絶頂へと追い込んでいく。

「だめに、なっちゃう…」

 口では抗いながらも、翔は自ら完全脱毛したつるすべの股間を突き出し、獄卒の責めを受け入れている。

「翔! やめて!」

 僕は狂おしく自身を扱きながら、淫蕩なフィギュアと化した翔に詰め寄った。

「お願いだから、ミルクを出さないで!」

 シュコシュコシュコシュコ…。

 ギュウギュウギュウギュウ…。

 左手で扱きながら。右手で直腸の奥のあの部分をニギニギする獄卒。

 そして更にそこへ加えられる勃起乳首へのランダムな甘噛み攻撃。

「アアアアアアアア・・・」

 翔が厚い胸板をはちきれんばかりに反らして、獄卒に淫らに尖ったピンクの乳首を提供する。

「いけない! そんなことしちゃあ!」

 覆いかぶさろうとする僕を、獄卒が不機嫌そうににらみつけ、乱暴に足蹴にする。

「きゃうんっ!」

 下腹を強打され、勃起した陰茎をプロペラみたいに振り回しながら、僕が転倒した、その瞬間だった。

「あ、あふ」

 翔が甲高い声を発し、白目を剥いた。

「い、いき、そう…」

 口から長い舌を垂らし、ぴきんとのけぞった。

「ああん…い、いっちゃ、う…」

 不自然な角度に折り曲げられた太腿に筋肉の束がめきめき浮き出て、平らな下腹部が嵐の海のように波打った。

「あふ、そ、そこは…そ、そんなことしたら、だ、だめ、で、出る…ああ…ああああああっ!」

 翔が絶叫した、次の瞬間だった。

 どびゅっ!

 獄卒の左手によって真上を向けられた勃起ペニスから、白い液体が噴き出した。

「い、いいっ!」

 裸体を反り返らせたまま、かッと目を見開き、ガクンガクンと痙攣する翔。

 どびゅっ!

 どびゅびゅっ!

 吹き出るミルクは止まらない。

「馬鹿!」

 僕は畳の上に突っ伏して、硬いままの濡れ陰茎をこすりつけながら、泣き喚いた。

「出しちゃだめって、言ったのに…」

 

 
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