淫美な虜囚

ヤミイ

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545 恥辱の泥沼⑱

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 全身から力が抜けた。

 躰が背中から倒れるように傾いた。

 だが、そこまでだった。

 30度ほど傾いたところで、僕は斜めになったまま、止まった。

 ふたつの乳首。

 そして、股間の性器。

 その三点で、躰が支えられているからである。

「キュウウウ・・・」

 自重で、乳首と陰茎がゴムのように伸びる。

 その感触が、たまらない。

 だらりと両腕を下げ、重力に身を任せると、快感がいっそう、募ってきた。

「アアアアアアアア・・・」

 横目で鏡を見る。

 全裸の少年が、涙目で僕を見返した。

 愛おしい裸身。

 股間に吸いついたノズルと皮膚の間に、隠花植物の茎みたいな白っぽい部分が見えている。

 僕の陰茎は、幼い頃からのたび重なる自慰のせいでメラニン色素が沈着し、全体的に黒ずんでいる。

 なのにそこだけ真っ白なのは、陰茎のつけ根の部分で、千切れんばかりに筋肉が伸び切っているからだろう。

 大事なところを三本のノズルに吸引され、痙攣する少年っぽい裸体。

 僕は華奢で小柄なだけに、18歳を過ぎているのにもかかわらず、時として中学生くらいに見られてしまう。

 特に裸になった時、股間を見られるまでは・・・。

 そう、股間。

 あんなに貧相な体つきなのに、ハンディクリーナーのノズルに呑まれた僕の陰茎は、成人サイズを凌ぐ大きさだ。

 己の性奴隷候補として、翔が僕に目を付けた一番の理由がそれだった。

「おらおらおらあ!」

 されるがままになり、全身を三本のノズルに預けた少年を、姉さんが烈しくゆすぶった。

 両手でノズルを前後に揺すり、筒の中に一部の隙もなく充満した僕の陰茎と精巣を扱きにかかったのである。

 コリコリした感触のアーモンド形の精巣がふたつ、表と裏からズル剥けの亀頭に食い込んでいる。

 カウパー腺液でヌルヌルに濡れた亀頭がクルミみたいに硬い精巣に擦られて、めまいがするほど気持いい。

 じゅぼじゅぼじゅぼ。

 音からしていやらしい。

 そして、プラスチックの筒と肉の筒のミクロの隙間からとめどなく滲み出る、潤滑油代わりの恥ずかしいお汁。

「はひいっ! はひいいいいいいっ!」

 陰茎と精巣。

 一番の性感帯であるその部位をノズルごとこじられながら前後に扱かれ、僕は気も狂わんばかりに興奮した。

 そこへ、緩急をつけた陰と陽の乳首責めが加わった。

 乳輪にずっとノズルを押し当てるのではなく、吸引力を弱めたり強めたりして、ランダムに乳首を弄ぶのだ。

 交互に乳首を外れ、外れたかと思うとまた吸いつく二本のノズル。

「あんっ!」

 外れる時、あるいはまたくっつく時、その硬質な筒先で過敏になった乳頭を弾かれ、僕は切なく鳴いてしまう。

「チクビ、き、きもち、いい…」

 その時だった。

「いつまでもヨガってんじゃねーよ! いい加減、死んだら?」

 姉さんが底意地の悪い声で言ったかと思うと、勢いよくノズルを突き出し、思いっきり僕を突き飛ばした。

 

 
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