淫美な虜囚

ヤミイ

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492 M男たち③

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「僕も、何?」

 画面の翔から視線を移し、姉さんが僕をねめつける。

 その手指は相変わらず陽の肉棒に添えられたまま、ネチャネチャ音を立てている。

 陽は姉さんの巧みな指技に、全身を桜色に火照らせて喘いでいる。

 その喘ぎに唱和するかのように、モニター画面のほうからは、翔の荒い息が聴こえてくる。

「して・・・」

 哀願するような声が出た。

 僕だけ放置だなんて、耐えられない。

 こんなに熱く、カチコチになってるのに・・・。

「お願いです・・・さっきみたいに・・・」

 勃起し切った陰茎が重い。

 何度射精しても興奮すると不死鳥のように勃ってくるこの生殖器官には、主である僕ですら、呆れてしまう。

 急角度でそそり立つ松の幹のように節くれだった肉棒は、股間に生息する何か独立した生き物のようだ。

「何贅沢言ってんの! このクソが! さっきのは単なる時間つぶしだよ」

 まなじりを吊り上げ、姉さんが怒鳴る。

 その叱咤の声すら、先ほどの凌辱でM男モードに戻った僕には心地よい。

「おまえはただの性奴隷だろ? 本来はご主人さまにご奉仕するのが筋じゃないか! なのにいっちょ前に気持ちよくなりたいだと?」

「は、はい・・・」

 僕はしおらしくうなだれた。

 むろん、姉さんの言う通りだ。

 僕は翔にお金で買われた肉便器。

 生きた性玩具であり、犬以下のペットなのだ。

 でも、姉さん、自分だって、僕を悶えさせて悦んでたくせに・・・。

「まあ、いいわ。じゃあ、あたしの前で正座して足を開きな」

 姉さんの態度が少し軟化した。

 切れ長の目が獣欲にぎらついている。

 また何か思いついたのだ。

 けれど、僕も仲間入りするためには、ここは言いつけに従うしかない。

 床をいざって、仁王立ちになっている姉さんの両足を太腿で挟むように脚を広げ、正座した。

 当然、勃起したあの器官だけが、低い位置かから紐水着からはみ出た姉さんの下乳を覗き込むように立ち上がる。

「こんなもの、こうしてやる!」

 その芯のある固い肉の棒の真ん中あたりを、ふいに姉さんが右足で踏みつけた。

「あうっ!」

 正座したまま、腰の後ろで両手を組み、僕は大きくのけぞった。

 ゴリゴリゴリ・・・。

 リノリウムの冷たく硬質な床の表面で、勃起男根が右に左に転がされる。

「あ、あ、あ、あ、あ、あ、アアア・・・」

 奴隷以下の扱いだった。

 虐待される躰の中心から、痺れるような快感が拡がっていく・・・。

 
 

 
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