淫美な虜囚

481 色欲地獄へ⑫

　扱かれた。

　海綿体が挽き肉になりそうなほどの勢いだった。

　もう、翔の心配をしている場合ではなかった。

　ハーフの巨漢が僕の両足を膝のあたりで掴み、僕の躰を持ち上げながら後ろに捻ったからたまらない。

「はひいっ！」

　180度以上両脚を後方へ引っ張られ、勃起陰茎だけを前方に突き出した僕。

　前のめりに倒れないのは角刈り男が陰茎を握りしめ、扱きに扱いているからだ。

「ｱｱｯｰ！　ｱｱｯー！　ｱｱｱｱｱｯー！」

　叫ばずにはいられない。

　そのうちに誰かが垂れ下がった睾丸まで握ってきた。

　握りしめて揉みしだきながら、真下にぎゅうっと引っ張ったのである。

　さらにそこに他の誰かの手が伸びて、コリコリにしこった乳首を弄り出すともうー。

　駄目だった。

「でちゃうっ！」

　何本もの手に絡め取られたまま、空中で僕は跳ねた。

　どくんっ！　どくんっ！　どくんっ！

　握りしめられた肉棒が烈しく脈動する。

　陰茎の三分の一を占めるツルスベの赤剥け亀頭が、ひと回り大きく膨れ上がりー。

「だめえ！　ｲ､ｲｯﾁｬｳｳｳｳｯﾂ！

　ガクンガクンガクンッ！

　壊れたマリオネットと化して精をぶちまける。

「ｱｱ､ｱｱｱ､ｱｱｱｰ」

　快感に痺れながら薄目を開くと、その時すでに、翔の姿は画面から消えていた。

　チンポ一本で空中にぶら下げられたまま、何者かにどこかへ運ばれていってしまったのだ…。