淫美な虜囚

ヤミイ

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373 絡み合う裸体、迸る熱い液⑬

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 舞台袖の壁に金属の蓋が埋め込まれていた。

 陰がそれを開けると赤と白のスイッチが現れた。

 陰の指が赤いスイッチを押す。

 かすかな機械音がして、頭上から何かが下りてきた。

 天井から頑丈なロープで吊るされた長い鉄の棒。

 その棒からは、いくつもいくつも革のバンドみたいなものが下がっている。

 陽の口にした『バー』って、これだったのか。

 それにしてもあの結束バンドの列は・・・?

 どれも自由に長さを調節できるように、細いロープの先に取り付けられているようだ。

 その用途はもう、火を見るよりも明らかだった。

 バーはベッドすれすれの位置まで下りてきて、いったん動きを停止した。

「まず翔さまをベッドから下ろして」

 陽の指示で、僕はベッドによじ登り、横たわる翔を抱き起こす。

 汗ばんだ肌同士が触れ合い、動悸が高まった。

 滑らかな皮膚の下の、たくましい筋肉の束。

 ああ、この弾力。

 脇の下の肉の、このほどよい柔らかさ。

 翔は目を閉じたまま、僕にされるがままになっている。

 いつ見ても、びっくりするほど睫毛が長い。

 こちらを見ようともしないその美しい横顔が妬ましく、思わず股間の性器に手が伸びそうになる。

 思いっきり扱いて、僕に気づかせてやろうと思ったのだ。

「だめ、それは後」

 手伝いに来た姉さんが、パシッと僕の手をはたいた。

「ここはアウェイだから、今は陽の指示に従いましょう」

「わ、わかったよ・・・」

 僕は未練たっぷりに翔の股間から手を引っ込める。

 僕ならあのやわらかそうな肉の管を、この手で倍以上の太さにしてみせるのに・・・。

 そうして翔に哀願させ、扱きまくりながら熱いミルクを出させるのだ。

「まず右足から行こうか」

 姉さんとふたり、翔に肩を貸しながらベッドから下ろすと、陽が言った。

 そこに陰が寄ってきて、翔の足元にかがみこむと、やおらその右足首をつかんだ。

 そうして、つかんだまま、片手でバーから下がった結束バンドをひとつ取り、下に引く。

 カチリ。

 澄んだ音が響き、バンドが翔の足首に固定される。

「よし、上げるよ」

 間髪を入れず、陽が言う。

 陰は翔の背後に回ると、倒れないように腰を支え、ロープに引かれて翔の右足が上がっていくのを見守った。

 翔はベッドを背にして、右足を限界まで上げ、普段隠れている部位を全開にして、左足一本でつま先立ちになる。

 そのさまはあたかも練習中のバレリーナだ。

「これが邪魔」

 だらんと垂れ下がった陰茎の首を細い指で抓み、姉さんが持ち上げた。

 萎びた肉筒と一緒に皺くちゃの睾丸袋も持ち上がり、その後ろに猫の額ほどの会陰部と、赤い亀裂が現れた。

 肉に直に刻まれた渓谷のような、アワビの中身のような形をしたそれは、紛れもなく翔の肛門だ。

 白人男の極太ペニスでこね回された直後なだけに、縁が赤く爛れ、サーモンピンクの内部が見えている。

「なあに、勃たせれば邪魔じゃなくなりますよ。そう、おなかにくっつくぐらいまで、ギンギンにね」

 傍まで来ると、翔のペニスの裏側を覗き込んで、陽がにこやかにそんなことを言った。

 

 
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