淫美な虜囚

ヤミイ

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286 卑猥な生贄⑪

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 スクリーンに大写しになる、レオタード姿の美青年。

 限界まで反り返った躰は、ローションに濡れ、淫靡な光沢を放っている。

 その肉体のあちこちに生じた”突起”。

 薄い布地を押し上げてツンツンに勃った、ピンク色のふたつの乳首。

 陰部から伸び出して腹筋の間に空いたへその穴に突き刺さりそうなほど勃起し、反り返った肉色の恥ずかしい棒。

 性的興奮が生じさせたその三点の突起物を、大人たちの指先が撫でまくる。

 指の動きはそれだけではない。

 股を開き気味にしてブリッジした翔の股間に下から入り込んだ手が、レオタードごと睾丸を握り、揉んでいる。

 更には別の指に会陰部から肛門にかけてのツルスベラインを撫で上げられ、翔はピクピク震えずにはいられない。

 -アアッ!-

 口から食み出た舌が翻る。

 いっぱいに見開かれたうつろな瞳に、官能の輝きがたゆたっている。

 整い過ぎた美形顔が淫らに歪むさまを目の当たりにして、観客たちは息を呑んでいる。

 男性陣は紐水着の股間をバナナ状に膨らませ、女性陣は固くなった二つの乳房を紐ごと握って揉んでいる。

 -イ、イイ…-

 男たちの手に弄ばれ、悩まし気に翔の肉体がうねる。

 肉のジャングルジムの頂点を形成する巨大な”棒”は、レオタード無理やりに押しこんだ棍棒か何かのようだ。

 その”棒”の先っちょの膨張したハート形の部分を、節くれ立った指がつまんで押し潰す。

 まるで切れ込みから淫らな汁を絞り出そうとでもするかのように。

 そして実際、亀頭の先で翔の尿道口が開いているのがぴったり貼りついた布越しに見えた。

 別の手で引っ張られて張り詰めた布が、オタマジャクシの口のような尿道の切れ込みに食い込んでいるのである。

 茸の笠の先っちょで、じわりと広がるカウパー腺液。

 指たちは、互いに代わる代わる場所を変え、翔の性感帯を味わい尽くす。

 -アアッ! モット、イジメテッ! アアン、アアンッ!-

 白いレオタードに包まれた美青年の卑猥な肉体が、ガクガクと上下に跳ねた。

 舞台がたちまち翔の匂いでいっぱいになる。

「まだ足りないんですか? そうか、そうなんだあ。ならばそろそろ」

 でっぷり太った校長が布越しに”棒”をなぶりながら、同じく翔の乳首を愛でる鶴のような会長にウインクする。

「ですな。そろそろわしらも本気でいきますか」

 鶴のように痩せた老人はそううなずくなり、するりと手を翔のレオタードの下に滑り込ませた。
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