淫美な虜囚

ヤミイ

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279 卑猥な生贄④

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 『会長』と紹介された長身の老人の指使いは、驚嘆に値するものだった。

 その巧な動きは、とても高齢者のものとは思えない繊細さを備えていた。

 まず、肌に貼りついた布地の上から、翔の右の乳首を右の手のひらで撫でた。

 何度も円を描くように撫で、乳首から半径10センチ以内の範囲に刺激を与えると、今度は人差し指だけを突き出し、その先で乳頭にあたる部分を集中的に撫で回す。

 ーアアッー

 翔が微かに口を開き、甘い吐息を漏らしたように見えた。

 その時には右の乳首はすでに硬くなり始め、遠目でもわかるほど、頭で生地を押している。

 芽生えたばかりの茸のようなその突起を、細くて長い老人の人差し指と親指が抓んで伸ばす。

 抓んでおいて、紙でこよりをつくる時のように、右に左に捩り出す。

 -ク…アアアッー

 翔の反応が明確になった。

 薄目を開いて、老人を見た。

 何をするの?

 レイプされる直前の少女のような、美しい睫毛の縁どられた、怯えた眼ー。

 整った顔が綺麗にメイクされているだけに、その感が強かった。

 今や、翔の右の乳首はレオタードの極薄の生地を押し上げ、カチコチに尖ってしまっている。

 それを二本の指で抓み、何かの装置のレバーを操作するように器用に回転させながら、老人の左手が左の乳首に同じことをする。

 -アア、ダメ…-

 悶える翔。

 その脇腹を執拗にさするのは、副会長だ。

 ふたりの愛撫に少し遅れて、校長と教頭は、翔の下半身にとりかかっている。

 教頭が、足を受け持っていた。

 まず、右足からである。

 指から始めて、脛、ふくらはぎ、内腿へと、ねちねちと両手のひらの愛撫を繰り返す。

 その間にも、でっぷり太った校長が、短い指ながら意外な器用さで、翔の股間を撫でまくる。

 ただし、中心に生えた性器には触れないように、その愛撫は主に会陰部と睾丸に集中しているようだ。

 そうかー。

 ようやく、腑に落ちる思いだった。

 会長の言った『アレだけ残して』とは、このことだったのだ…。
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