淫美な虜囚

ヤミイ

文字の大きさ
上 下
232 / 653

231 肛門人形⑤

しおりを挟む
「あ・・・っ」

 僕はひくついた。

 肛門に翔の唾液が流れ込むのがわかったからだ。

 僕の肛門は、極太ティルドに蹂躙されて、すっかり括約筋が緩んでしまっている。

 この位置からは見えないが、入口が開きっ放しになっていて、中身が奥まで見えているに違いない。

「君のアナルは、まるで独立した生き物みたいだな。獲物を待ち焦がれるかのように、ひくひく痙攣しているぞ」

「きゅ、きゅうっ」

 ついついはしたない声を喉からお漏らししてしまう僕。

 垂らした自分の唾液を人差し指の指先につけて、翔が僕の肛門の周囲をなぞり始めたのだ。

「ああ、ああ、ああ・・・」

 目と鼻の先で、肉棒がむくむく硬く反り返る。

 いったん元に戻りかけていた包皮が、亀頭の膨張で、少し後退し始めている。

 剥けかけた包皮の下から鼻づらを出した球根型の亀頭は、尿道ステックのせいで大きくなった尿道口から、新たな透明汁を分泌し始めている。

「もうぬるぬるだ。こうなると、ほとんど発情した女性の性器と変わらない」

 翔はうなずくと、今度は自分の大きく反ったペニスを右手の親指と人差し指でつまみ、押し下げた。

 そのまま腰を前に突き出し、上を向いた僕の下半身に近づける。

 き、来た!

 胸郭の中で心臓が飛び跳ねた。

 今度こそ、翔の分身を、味わうことができるのだ。

 数日前の初対面の時は、痛みを感じて彼を失望させてしまったが、今の僕は違う。

 姉さんや翔に”調教”され、肛門も直腸もGスポットも、完全に開発されてしまっている。

 むしろ今の僕ほど肛門の感度の高い男はいないだろう。

「これがほしいか」

 翔が猛り立った肉の竿を僕の肛門の上にぴたりと乗せた。

 差し込むのではなく、ただ乗せたのだ。

 そして、ゆっくり前後に動かし始めた。

「ああ、これだけでも、十分ヌルヌルしていて、気持ちいい」
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

完全犯罪

みかげなち
BL
目が覚めたら知らない部屋で全裸で拘束されていた蒼葉。 蒼葉を監禁した旭は「好きだよ」と言って毎日蒼葉を犯す。 蒼葉はもちろん、旭のことなど知らない。

【R18】清掃員加藤望、社長の弱みを握りに来ました!

Bu-cha
恋愛
ずっと好きだった初恋の相手、社長の弱みを握る為に頑張ります!!にゃんっ♥ 財閥の分家の家に代々遣える“秘書”という立場の“家”に生まれた加藤望。 ”秘書“としての適正がない”ダメ秘書“の望が12月25日の朝、愛している人から連れてこられた場所は初恋の男の人の家だった。 財閥の本家の長男からの指示、”星野青(じょう)の弱みを握ってくる“という仕事。 財閥が青さんの会社を吸収する為に私を任命した・・・!! 青さんの弱みを握る為、“ダメ秘書”は今日から頑張ります!! 関連物語 『お嬢様は“いけないコト”がしたい』 『“純”の純愛ではない“愛”の鍵』連載中 『雪の上に犬と猿。たまに男と女。』 エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高11位 『好き好き大好きの嘘』 エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高36位 『約束したでしょ?忘れちゃった?』 エブリスタさんにて恋愛トレンドランキング最高30位 ※表紙イラスト Bu-cha作

悪役令嬢の選んだ末路〜嫌われ妻は愛する夫に復讐を果たします〜

ノルジャン
恋愛
モアーナは夫のオセローに嫌われていた。夫には白い結婚を続け、お互いに愛人をつくろうと言われたのだった。それでも彼女はオセローを愛していた。だが自尊心の強いモアーナはやはり結婚生活に耐えられず、愛してくれない夫に復讐を果たす。その復讐とは……? ※残酷な描写あり ⭐︎6話からマリー、9話目からオセロー視点で完結。 ムーンライトノベルズ からの転載です。

泉界のアリア【昔語り】~御子は冥王に淫らに愛される~

佐宗
BL
冥界が舞台のダークファンタジーBL。 父王と王子のシリアスな近親ものです。 こちらは王子の少年期~本編の前までを描いた『泉界のアリア』の過去編(外伝)です。 作中時系列はこちらが先になります。 ※番外編とした書いたものなので、やや唐突に物語が始まりますがこちらからもお読みいただけます。 (世界観の詳細は『泉界のアリア(本編)』にあります) 本編↓ https://www.alphapolis.co.jp/novel/701847579/150406490 ――――― ~ことのはじまり~  かつて、異端とみなされ天上界からただひとり黄泉に堕とされた闇の神(のちの冥王)。  同族のいない地底世界で千年ものあいだ孤独に打ちひしがれていた彼は、あるとき天から降りてきたひとりの女神の献身的な愛により我が子ナシェルを得るのだが、女神は闇の瘴気に冒されて、ほどなく消滅してしまった。  愛する女神を喪い、ふたたび味わう孤独と絶望は、冥王をナシェルへの“異常な愛と執着”に奔らせたのだった。  孤独な冥王の元に遺された“唯一の同属神”として、ナシェルは美しく淫らに成長してゆく。  しかし成熟とともに、次第に王の庇護と束縛に抗いはじめて……? ――――― 本編第一部(成神編)よりも500年ぐらい前からスタートします。 四本の短・中編で構成されています。 執筆時期はバラバラですが、一連の流れが分かるよう主人公の成長順(少年期~青年期まで)に並べました。 最初は健気ショタ受けから始まります。シリアスで無理やり多めです。 メインカプはもちろんですが乳兄弟(魔族)との関係にも焦点を当てています。 ※※第四章のラストに諸事情でNL表現があります。本編につながる転機となる重要な話ですので掲載しています。第四章は単なる父子ものではありませんので男女の絡みが苦手な方は注意してください。 なお、この過去編の結末が『本編』の冒頭の状況へと繋がっております。こちらの作品のみでは父子の物語は『完結』しませんのでご注意ください。 表紙画:syuka様

拝啓、婚約者様。ごきげんよう。そしてさようなら

みおな
恋愛
 子爵令嬢のクロエ・ルーベンスは今日も《おひとり様》で夜会に参加する。 公爵家を継ぐ予定の婚約者がいながら、だ。  クロエの婚約者、クライヴ・コンラッド公爵令息は、婚約が決まった時から一度も婚約者としての義務を果たしていない。  クライヴは、ずっと義妹のファンティーヌを優先するからだ。 「ファンティーヌが熱を出したから、出かけられない」 「ファンティーヌが行きたいと言っているから、エスコートは出来ない」 「ファンティーヌが」 「ファンティーヌが」  だからクロエは、学園卒業式のパーティーで顔を合わせたクライヴに、にっこりと微笑んで伝える。 「私のことはお気になさらず」

転生皇太子は、虐待され生命力を奪われた聖女を救い溺愛する。

克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。

誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。

木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。 彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。 こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。 だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。 そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。 そんな私に、解放される日がやって来た。 それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。 全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。 私は、自由を得たのである。 その自由を謳歌しながら、私は思っていた。 悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。

いつまででも甘えたい

香月ミツほ
BL
 総受けの主人公が転移した異世界の辺境の砦で可愛がられるお話です。過去のトラウマで断れない性格になってしまってためらいながらも流されまくりの愛されまくり。 自動書記(笑)で書いてますので内容を真面目に受け取らないで下さい。ビッチ注意。 主人公の1人称が「私」「おれ」「僕」とコロコロ変わるので読みにくいかも知れませんが不安定さの現れですのでご理解下さい。  1話2000字程度、26話完結とエピローグ、後日談前後編で29話。エピローグは死別シーンが含まれます。 リクエストいただいたのでパストの初体験編とショタ攻め編それぞれ5話です。

処理中です...