淫美な虜囚

ヤミイ

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217 喘ぐ人肉キャンドル⑤

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 それぞれ一本ずつ僕の脚を掲げ持ち、翔と姉さんが何かの儀式のように、しずしずと円テーブルの周りを回る。

 同じ方向に、すり足で、ぴんと伸ばした僕の脚の、足首のあたりを持ってー。

「アア、アア・・・」

 肛門が引きつれるような感覚に、僕はか細い声で喘いでしまう。

 直腸の内壁まで催淫剤入りスキンクリームを塗り込まれているせいで、痛くはない。

 いや、痛いどころか、その疼き方は明らかに性的な快感だ。

 姉さんにされたアナル・フィストファックもよかったけれど、この快感はそれをさらに上回る。

 ティルドの雁首の下から突き出た枝ー。

 すなわちGスポット刺激用の突起物が、前立腺を内包した隆起をこすって外れる時の、あの痺れ・・・。

 ドライオーガズムの波が、また一段と大きくなるようだった。

「アア・・・アア・・・アア・・・」

 僕の喘ぎ声は、かそけき震えを帯びている。

 ひらがなの「あ」がカタカナの「ア」になり、やがて「ア」に濁点をつけたような奇妙な喘ぎに変わっていく。

 股間からそびえ立つ陰茎は今や浮き出た血管で老人の腕のようにゴツゴツになり、尿道スティックを刺した球根型の亀頭は肥大し切って今しも爆発寸前だ。

 直腸を隙間なく埋め尽くした極太のティルドには、真珠を模した凸凹が埋め込まれている。

 それが催淫剤で過敏になった直腸壁をこすり上げ、僕の脳天まで快楽のパルスを絶え間なく送り続けるのだー。

「鳴いてる、鳴いてる」

 翔と同じ方向に歩きながら、姉さんが嬉しそうに言った。

「この子ったら、まるで盛りのついた猫みたい」

「ですね。このペニス、見てやってください。針で刺したら、血ではなく、白いミルクが噴き出しそうだ」

「ほんとう。フランクフルトソーセージよりも太くなっていますわ。焼いて食べたらおいしそう」

「ではそろそろ、スイッチ・オンといきましょうか」

 歩みを止めて、翔が言った。

「まずはお待ちかねのティルドから」
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