淫美な虜囚

ヤミイ

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210 肛門の中を弄られて①

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「ドライオーガズム? なんですか、それ?」

 右手を手首まで僕の肛門に埋め、姉さんが訊く。

「前立腺という、男性だけに備わる器官を愛撫することによって起こる、射精とは別の快感ですよ。一説には、女性の絶頂感と極めて近いと言われている。女性の場合、絶頂に達した後の時間が、かなり長いですよね。男性のように、射精してしまえばそれでおしまい、というわけじゃない」

「え、ええ・・・」

 翔の言葉に、姉さんはなぜか顔を赤らめる。

「しかも、条件がそろえば、何度でも連続してオーガズムを感じることができる。Gスポットや、ボルチオを責められた時などは、特にそうでしょう。佐代子さん、あなたもそんな経験があるのでは? たとえ実際の性体験がなくっても、器具を使ったオナニーなら、それが十分可能なはずですから」

 あり得ることだ。

 肛門内にみっしりと詰まった異物ー姉さんの手ーを感じながら、僕は思った。

 姉さんときたら、僕の知らないうちに、通販でさまざまなアダルトグッズを取り寄せているみたいなのだ。

 僕や翔のオナニー画像や、エッチなBLコミックを見ながら、この部屋で夜な夜な過激な自慰に耽っていたとしても不思議ではない。

「やだ・・・翔さまったら・・・。想像にお任せしますわ」

「とにかく、その膨らみを愛撫してやってごらんなさい。そして、この少年性奴隷がどんな反応を示すか、刮目して観察することです」

 腕を組み、うなずく全裸の翔。

 組んだ足の間から屹立するペニスの先端には、まだ濡れそぼった綿棒が突き立っている。

 綿棒が濡れているのは、今外に出ている側が、さっきまで僕の尿道に突っ込まれていたためだ。

「わかりました。では」

 決然と、姉さんが首肯した。

 僕の肛門の中は、姉さんの右手でいっぱいだ。

 それこそ自分の直腸の形を感じ取れるほど、隙間なく姉さんの右手が埋まってしまっている。

 ただでさえ窮屈な直腸の中で、姉さんの指が動き始めた。

 どうやら、直腸内の陰茎側に、その膨らみは存在するようだ。

「さあ、行くわよ。ぎゅうっ」

 擬音とともに姉さんがそうささやいた、まさにその刹那だった。

「ひゃいっ!」

 すさまじい快感が躰の芯で爆発し、僕はピキンと硬直した。

「ああ、あああ、ああああ、アアアアアアーッ!」

 まだこんな余力があったのか、と驚くほどの勢いで、むくむくとチンポが伸び、膨らんでいく。

 そう・・・。

 尿道に突っ込まれたスティック型バイブを、悩ましげに振り立てながらー。
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