淫美な虜囚

ヤミイ

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191 卑猥な玩具①

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「あふっ」

 口から唾が飛ぶ。

 翔の指先が、ついに僕の肌に触れたのだ。

 翔は人差し指の腹で、僕のお尻の割れ目の内側に催淫剤入りクリームを塗っていく。

 最初少し冷たく感じたクリームは、敏感な部分に塗り込まれるとすぐに異様な火照りを生じ始めた。

「きゅ、きゅう」

 つい、鳴いてしまった。

 いいのだ。

 いい。

 あの時と同じだった。

 翔のマンションで、媚薬入りローションを身体中に塗られた時と…。

 じんじんする。

 腹の下で、男根が核弾頭みたいな亀頭を膨らませて鋭角に鎌首を持ち上げる。

「も、もっと!」

 僕は両手で肛門を開き切り、翔に更なる”塗り”をおねだりする。

「そんなに欲しいのかい?」

 喉の奥で笑い声を立て、翔が人差し指の先で僕の肛門の周囲をひと撫でした。

 鏡に映る僕のその穴は、周囲の皮膚を引っ張られてアワビのような形に広がってしまっている。

 翔がまずクリームを塗り出したのは、穴の周囲を縁どる括約筋だ。

「あひっ」

 指先で括約筋をめくられ、裏側までクリームを塗りこめられて、僕は腰をくねらせた。

「ひい、あひいいっ」

 次はいよいよ穴の中だ。

 翔が細い人差し指をまっすぐに立て、ずぶりと穴に差し込んできた。

 最初の関節までめりこませて、ぐるりと中を掻き回す。

「はあんっ」

 直腸の入口の内壁を撫でまわされ、僕はお尻のふたつの膨らみを両手で握りしめたまま、痙攣する。

「こういうのは、どうかしら?」

 佐代子姉さんの声がしたので、横目で鏡を盗み見ると、姉さんが妙なモノを手にして近づいてくるところだった。

 洋服をかける、ハンガーだ。

 プラスチックの弓状のフレームに、鉄の横棒がはまったアレである。

 鉄の棒には、かけた服が落ちないように挟む金具が間隔を空けて二個ついている。

「いいですね。ただし、あんまり早く射精させないように、お手柔らかに」

 人差し指で僕の肛門を責め続けながら、翔が言う。

「ええ、わかってますわ。ただ、巧のポッチがあまりにも勃起してるので、それがどうにも目障りで」

 やがて姉さんは僕の脇にしゃがみこむと、ソファに上体を預けた僕の躰の下にそれを入れた。
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