淫美な虜囚

ヤミイ

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173 愛玩動物⑤

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 僕の意図を察したように、両脚を持った翔が、僕の躰を前へと送り出す。

 そのタイミングに合わせて腕を曲げ、股間を天板に擦りつける僕。

「ああ…ああ…ん…」

 わざと声を上げてみる。

 そうすると、自分の切なげな声が燃え上がる性欲の火に更なる油を注ぐのだ。

「いいの? この程度で、そんなに感じるの?」

 テーブルと僕の腰の間を見つめて、床にしゃがんだ姉さんが訊く。

「すごいわね。勃起しすぎて、ショーツが今にも破れそう」

「それなら、そろそろ、出してやったらどうですか?」

 オールを漕ぐボート競技の選手のように僕の両足を操りながら、翔が言う。

「佐代子さん、貴女も実は、ナマのペニスを見たくてたまらないのでしょう?」

「いやですわ。翔さまったら」

 嬉しそうにクスクス笑う姉さん。

「それじゃ、あたしもこの子と同類の変態みたいじゃないですか」

「変態というより、痴女ですね」

 目を細めて姉さんを見やる翔。

「血は争えないと言いますか…。ただ、彼と貴女とでは、変態性欲のベクトルが正反対だ」

「と、いいますと?」

 訊き返しながらも、姉さんの手は僕の股間と天板のすき間に入り込み、僕のショーツに指をかけている。

「ご自分でもおわかりでしょう? 巧君が真正のM男なら、佐代子さん、貴女は生まれながらのドSです。その本性をこれまで隠してきて、さぞ辛かったのではないですか?」

「まあ…」

 僕の濡れショーツをめくりながら、姉さんが恥ずかしげに頬を赤くした。

「翔さまったら、何もかもお見通しなのですね。あたしがずっと、過激なBL同人誌で欲望を発散してたこと…」

「そう。実写化が不可能なほどエロチックな有害図書・・・。それだけが貴女の真の友だった」

「え、ええ…」

「でも、今は違う」

 翔の言葉に力がこもった。

「貴女が夢にまで見た世界は、映像作品どころか、十分現実になり得るのです。貴女の弟という、その性奴隷の肉体を使えばね」

 翔の言葉が終わると同時に姉さんの人差し指がショーツの中に潜り込み、猛り立つ僕の肉棒を一気に外に引き出した。
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