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169 愛玩動物②
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平身低頭した姉さんの前に転がったものー。
それは、赤い首輪だった。
犬のつける、革製の首輪である。
「こ、これを、巧に・・・?」
驚きに目を見開き、姉さんが翔を見上げた。
「どうです? よい考えでしょう? あなたの弟を、真の性奴隷として目覚めさせるいい機会だと思いませんか?」
「そ、そうですね…考えてみると、素敵かも…」
ここしばらく正気だった姉さんの眼が、次第に狂気の光を取り戻す。
まるでもうひとつの邪悪な人格が、翔の一言によって呼び覚まされたかのようだ。
「とにかく、中へ。どうぞ、おあがりください」
翔を招き入れ、僕の背中を押す姉さん。
一階の奥の居間に入ると、
「さ、脱ぎなさい。聞いてたでしょ。ご主人さまの命令よ」
僕を部屋の奥へ押しやって、姉さんが言った。
「で、でも…」
翔と姉さんの性奴隷ごっこにつき合うのは、僕としてもやぶさかではない。
美形と美女の変態カップルに凌辱されるのはそれなりに興奮するし、肉体的にも気持ちがいいからだ。
でも、首輪までつけさせられるのは、ちょっと抵抗がある。
僕は犬じゃない。
チワワなどの愛玩犬とは、わけが違うのだ。
「早くしてくれ。夕方からまたパーティに呼ばれててね。新年初の催しだから、遅れるわけにはいかないんだ」
声に微かないら立ちを滲ませて、翔が言う。
パーティ?
僕の脳裏に、いつか見たパソコンの画像がフラッシュバックした。
一瞬だけ通信画面に紛れ込んだ、異様なシーン。
中年男たちに囲まれ、ベッドの上にひどくエロイ恰好で横たわる翔ー。
その躰に、四方八方から無数の手が伸びて・・・。
そして、鎖骨の間につけられたあのキスマークのような痣。
身体じゅうに刻まれた、鞭の跡みたいな赤い蚯蚓腫れ・・・。
気がつくと、僕は服を脱ぎ捨て、ビキニショーツ一枚になっていた。
際どいショーツの前は、妄想の影響ですでにはしたなく膨らみかけている。
「もう勃起させてるの?」
姉さんがその膨らみをひと握りして、バナナを折るようにぐいと右に傾けた。
「や、やめ…」
僕は思わず小声で叫んでしまう。
ぐいぐいぐい。
右に左に捻られるたびに、ショーツの中でアレが硬くなる。
「何こいつ、もう濡れてきた」
ショーツにできた黒い染みを指先でなぞり、侮蔑するように姉さんが吐き捨てた。
それは、赤い首輪だった。
犬のつける、革製の首輪である。
「こ、これを、巧に・・・?」
驚きに目を見開き、姉さんが翔を見上げた。
「どうです? よい考えでしょう? あなたの弟を、真の性奴隷として目覚めさせるいい機会だと思いませんか?」
「そ、そうですね…考えてみると、素敵かも…」
ここしばらく正気だった姉さんの眼が、次第に狂気の光を取り戻す。
まるでもうひとつの邪悪な人格が、翔の一言によって呼び覚まされたかのようだ。
「とにかく、中へ。どうぞ、おあがりください」
翔を招き入れ、僕の背中を押す姉さん。
一階の奥の居間に入ると、
「さ、脱ぎなさい。聞いてたでしょ。ご主人さまの命令よ」
僕を部屋の奥へ押しやって、姉さんが言った。
「で、でも…」
翔と姉さんの性奴隷ごっこにつき合うのは、僕としてもやぶさかではない。
美形と美女の変態カップルに凌辱されるのはそれなりに興奮するし、肉体的にも気持ちがいいからだ。
でも、首輪までつけさせられるのは、ちょっと抵抗がある。
僕は犬じゃない。
チワワなどの愛玩犬とは、わけが違うのだ。
「早くしてくれ。夕方からまたパーティに呼ばれててね。新年初の催しだから、遅れるわけにはいかないんだ」
声に微かないら立ちを滲ませて、翔が言う。
パーティ?
僕の脳裏に、いつか見たパソコンの画像がフラッシュバックした。
一瞬だけ通信画面に紛れ込んだ、異様なシーン。
中年男たちに囲まれ、ベッドの上にひどくエロイ恰好で横たわる翔ー。
その躰に、四方八方から無数の手が伸びて・・・。
そして、鎖骨の間につけられたあのキスマークのような痣。
身体じゅうに刻まれた、鞭の跡みたいな赤い蚯蚓腫れ・・・。
気がつくと、僕は服を脱ぎ捨て、ビキニショーツ一枚になっていた。
際どいショーツの前は、妄想の影響ですでにはしたなく膨らみかけている。
「もう勃起させてるの?」
姉さんがその膨らみをひと握りして、バナナを折るようにぐいと右に傾けた。
「や、やめ…」
僕は思わず小声で叫んでしまう。
ぐいぐいぐい。
右に左に捻られるたびに、ショーツの中でアレが硬くなる。
「何こいつ、もう濡れてきた」
ショーツにできた黒い染みを指先でなぞり、侮蔑するように姉さんが吐き捨てた。
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