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106 満員バスでの痴態⑰
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エネマグラの振動は、まだ継続中だ。
だから、躰の芯が疼くような快感は、当然、残っている。
けれど、今となっては、何かが足りない気がした。
姉さんが、エネマグラのバイブレーションを、”微弱”に絞っているからかもしれない。
もしかしたら、と思う。
姉さんは、わざと装置の振動を下げることで、僕に”痴漢行為”を受け容れさせようとしているのではないか。
姉さんがリモコンのスイッチを入れたのは、男が僕の恥ずかしい格好に気づき、興味を露わにした直後だった。
頭の回転の速い彼女なら、瞬時のうちにそのくらいの計算はしかねない。
すなわち、エネマグラをごくわずか振動させることによって、僕の性感帯に再度火をつける。
そして僕を性的渇望状態に追い込んでおき、その後、何が起ころうと、進んで受け入れるように仕向けていく。
たとえそれが、冴えない中年男からの痴漢行為であったとしてもー。
解放された乳首が疼く。
刺激が欲しくてたまらず、僕は生地で乳頭がこすれるよう、なまめかしく上半身をくねらせる。
下半身も同様だ。
紐だけで腰に巻かれた竿袋にみっしり詰まった勃起陰茎。
特にその竿袋の上部から飛び出た濡れ亀頭をレギンスの生地にこすりつけたくて、僕は腰を前に突き出し、グラインドさせる。
両手で吊り革につかまり、ハアハア息を荒がせながら身悶える少年、それが、僕。
両腕と両の太腿の筋肉が束になって浮き上がり、下腹がひくひくうねって、止まらない。
僕のダウンジャケットの下は、ほとんど全身タイツと変わらない、汗で膚に貼りついた薄い布一枚だ。
「どうしたんだい?」
そんな僕をいちばん恥ずかしい角度、真正面から直視して、面白そうに、男が訊く。
「顔が真っ赤だよ? 息も荒いし、よだれも出てるし、それに何より、胸のポッチも、股間のアレも、もうカチンカチンじゃないか」
い、言わない、で…。
周りの人に、気づかれちゃう…。
でも、いい…。
が、がまん、でき、ない…。
ハアハアハアハア・・・。
ああ…く、くう・・・。
いつのまにか、僕はすがるような眼で男を見つめていたようだ。
おもむろにうなずくと、ひどく優しい声で、男が言ったのだ。
「おじさんに、正直に言ってごらん。ねえ、ボクに、何かしてほしいことがあるんであろう?」
だから、躰の芯が疼くような快感は、当然、残っている。
けれど、今となっては、何かが足りない気がした。
姉さんが、エネマグラのバイブレーションを、”微弱”に絞っているからかもしれない。
もしかしたら、と思う。
姉さんは、わざと装置の振動を下げることで、僕に”痴漢行為”を受け容れさせようとしているのではないか。
姉さんがリモコンのスイッチを入れたのは、男が僕の恥ずかしい格好に気づき、興味を露わにした直後だった。
頭の回転の速い彼女なら、瞬時のうちにそのくらいの計算はしかねない。
すなわち、エネマグラをごくわずか振動させることによって、僕の性感帯に再度火をつける。
そして僕を性的渇望状態に追い込んでおき、その後、何が起ころうと、進んで受け入れるように仕向けていく。
たとえそれが、冴えない中年男からの痴漢行為であったとしてもー。
解放された乳首が疼く。
刺激が欲しくてたまらず、僕は生地で乳頭がこすれるよう、なまめかしく上半身をくねらせる。
下半身も同様だ。
紐だけで腰に巻かれた竿袋にみっしり詰まった勃起陰茎。
特にその竿袋の上部から飛び出た濡れ亀頭をレギンスの生地にこすりつけたくて、僕は腰を前に突き出し、グラインドさせる。
両手で吊り革につかまり、ハアハア息を荒がせながら身悶える少年、それが、僕。
両腕と両の太腿の筋肉が束になって浮き上がり、下腹がひくひくうねって、止まらない。
僕のダウンジャケットの下は、ほとんど全身タイツと変わらない、汗で膚に貼りついた薄い布一枚だ。
「どうしたんだい?」
そんな僕をいちばん恥ずかしい角度、真正面から直視して、面白そうに、男が訊く。
「顔が真っ赤だよ? 息も荒いし、よだれも出てるし、それに何より、胸のポッチも、股間のアレも、もうカチンカチンじゃないか」
い、言わない、で…。
周りの人に、気づかれちゃう…。
でも、いい…。
が、がまん、でき、ない…。
ハアハアハアハア・・・。
ああ…く、くう・・・。
いつのまにか、僕はすがるような眼で男を見つめていたようだ。
おもむろにうなずくと、ひどく優しい声で、男が言ったのだ。
「おじさんに、正直に言ってごらん。ねえ、ボクに、何かしてほしいことがあるんであろう?」
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