淫美な虜囚

ヤミイ

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66 M男への道⑲

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 翔が僕の細い腰を両手で掴み、おもむろにぐいと持ち上げた。

 ぬるっとした感触を残して、直腸の内部を翔の硬い肉棒が抜けていく。

 その疼くような感覚がどうにも気持ちよくって、

「アアッ…」

 僕は少女のように裏声で鳴いてしまう。

 そんな僕から怒張し切ったペニスを抜き去り、僕の裸身を突き放すようにベッドの上に転がすと、

「さあ、奴隷は奴隷らしく、その身分にふさわしい格好をしろ」

 見下すような口調で、翔が言った。

 僕ら姉弟のことを「美しい」と褒めたくせに、やはり僕だけは下等動物扱いを免れられないらしい。

「うう…」

 僕はのろのろと、汗とカウパー腺液と漏れた精液で湿ったシーツの上に両手を突き、四つん這いになった。

「よくわかっているじゃないか」

 翔が面白そうに言う。

「そうだ。犬だ。おまえには、犬のように、四つん這いになるのがふさわしい。さあ、こっちに顔を、佐代子さんのほうに、尻を向けるんだ」

 僕はベッドの上を這い、言われた通りの姿勢を取った。

「でも、この恰好じゃ、肝心のアレ…匠のおチンポが…」

 おずおずと姉さんが異議を唱えると、

「大丈夫です。股の間から手を突っ込んで、彼の勃起ペニスを手前に引き出すのです。根元のところで180度ねじってやれば、尻肉の間からペニスの先が真後ろに飛び出すはずです。その亀頭を、佐代子さん、あなたの愛くるしいお口で、可愛がってやればいいのです」

 自信に満ちた口調で、翔が言い切った。

「で、ですが、そんなことしたら、匠のおチンポが…」

 姉さんの瞳に、気づかわしげな色が浮かぶ。

「なあに、平気でしょう。オナニー好きの彼のことだ。とっくの昔にそれくらいのこと、独りでやっているはずですから」

「独りでって…。おチンポを、お尻の間から真後ろに突き出すなんてそんなこと、独りでできるものなんですか?」

「簡単です。紐かロープを使えばね」

 翔の言葉に、僕はひそかに赤面しないではいられなかった。

 なんで…。
 
 この男、どうして僕の、秘密のオナニー方法を知ってるんだ?

 全裸になって、雁首の下を細紐で緊縛し、その反対側の端を机の脚に結びつける。

 そのまま四つん這いになって壁際まで移動すると、細紐に引かれたペニスが180度折れ曲がり、股の間から真後ろに突き出てしまう。

 その、緊縛と牽引でギンギンにしこった亀頭を、犬の恰好からお腹に沿って両手を回し、剥けかけた包皮の上から撫で回すと、僕はすぐ天にも昇る心地に達して、ぱっくり開いた尿道口から若草の匂いのする白いミルクを大量に噴き出し、いつも決まって数十秒で果てるのだ…。

 
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