65 / 659
64 M男への道⑰
しおりを挟む
姉さんに、剃毛される…。
夢うつつの状態に陥りながらも、その会話に、僕はすさまじく高ぶった。
腋毛だけでなく、陰部に茂る、恥毛まで…。
そういえば、翔の裸体には腋毛も陰毛もない。
全身脱毛しているのか、すね毛すらもなく、ブロンズ像のようにすべすべした肌をしている。
「巧を、翔さんみたいにしろということですね。できるだけ、卑猥な躰に…」
姉さんもそれに気づいていたのか、また頬が上気して薔薇色に染まっている。
「ええ。体毛などというものには、何の意味もない。それこそ、肌と肌を密着させる醍醐味を半減してしまう。佐代子さん、できれば、貴女も剃るといい」
「わ、私も、ですか?」
僕の陰茎を握った姉さんの指に力がこもる。
「巧君が完全なる性奴隷に調教された暁には、家では彼は、貴女にも奉仕することになるでしょう。その時に向けての準備です。ふたりでこの少年を、世にも淫らな一頭の牡犬に仕立て上げてやるのです。ああ、なんなら、彼にあなたの体毛を剃らせてみるのもいい。ただし、絶対に、他の個所に手を出させないこと。彼は恋人や愛人など、貴女と対等の地位にある存在なのではなく、あくまでも、”性奴隷見習い”という立場の下等動物なのですから」
僕が、翔だけでなく、姉さんの、性奴隷…?
しかも、下等、動物、だなんて…。
「素晴らしいお考えです」
姉さんが、うっとりとした目で翔を見た。
「私、これから、ずっと翔さまについて行こうと思います。もう、すっかり、貴方に恋してしまいました」
「ね、姉さん…」
僕は快楽に浸りながら、ショックのあまり、小声でうめいていた。
「翔さん」が、「翔さま」に変わっている。
それにあの、恋する乙女みたいな横顔は、何?
胸が痛い。
嫉妬で、息が苦しくなる。
でも、と思う。
これは、どっちへの嫉妬なのだろうか?
姉さんを、翔にとられること?
それとも、翔を、姉さんに横取りされること?
ああ、もう、僕には何も、わからない…。
夢うつつの状態に陥りながらも、その会話に、僕はすさまじく高ぶった。
腋毛だけでなく、陰部に茂る、恥毛まで…。
そういえば、翔の裸体には腋毛も陰毛もない。
全身脱毛しているのか、すね毛すらもなく、ブロンズ像のようにすべすべした肌をしている。
「巧を、翔さんみたいにしろということですね。できるだけ、卑猥な躰に…」
姉さんもそれに気づいていたのか、また頬が上気して薔薇色に染まっている。
「ええ。体毛などというものには、何の意味もない。それこそ、肌と肌を密着させる醍醐味を半減してしまう。佐代子さん、できれば、貴女も剃るといい」
「わ、私も、ですか?」
僕の陰茎を握った姉さんの指に力がこもる。
「巧君が完全なる性奴隷に調教された暁には、家では彼は、貴女にも奉仕することになるでしょう。その時に向けての準備です。ふたりでこの少年を、世にも淫らな一頭の牡犬に仕立て上げてやるのです。ああ、なんなら、彼にあなたの体毛を剃らせてみるのもいい。ただし、絶対に、他の個所に手を出させないこと。彼は恋人や愛人など、貴女と対等の地位にある存在なのではなく、あくまでも、”性奴隷見習い”という立場の下等動物なのですから」
僕が、翔だけでなく、姉さんの、性奴隷…?
しかも、下等、動物、だなんて…。
「素晴らしいお考えです」
姉さんが、うっとりとした目で翔を見た。
「私、これから、ずっと翔さまについて行こうと思います。もう、すっかり、貴方に恋してしまいました」
「ね、姉さん…」
僕は快楽に浸りながら、ショックのあまり、小声でうめいていた。
「翔さん」が、「翔さま」に変わっている。
それにあの、恋する乙女みたいな横顔は、何?
胸が痛い。
嫉妬で、息が苦しくなる。
でも、と思う。
これは、どっちへの嫉妬なのだろうか?
姉さんを、翔にとられること?
それとも、翔を、姉さんに横取りされること?
ああ、もう、僕には何も、わからない…。
0
お気に入りに追加
281
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ずっと女の子になりたかった 男の娘の私
ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。
ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。
そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
男子中学生から女子校生になった僕
葵
大衆娯楽
僕はある日突然、母と姉に強制的に女の子として育てられる事になった。
普通に男の子として過ごしていた主人公がJKで過ごした高校3年間のお話し。
強制女装、女性と性行為、男性と性行為、羞恥、屈辱などが好きな方は是非読んでみてください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる