淫美な虜囚

ヤミイ

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47 M男への道①

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 結局、尿道プラグがすべて中に没したのは、翔が僕の勃起ペニスを15度ほどの角度に倒してからのことだった。

 ハート形の取っ手部分を残してプラグ全体が尿道に嵌まり込むまで、彼は何度もペニスの角度を変え、驚くほどの根気で挿入を続けたのだった。

 プラグが完全に埋没すると、僕の肉棒は不自然なほど真っすぐになった。

 さっきまでは熟す寸前の青バナナのように勢いよく反り返っていたのが、今は鉄の棒みたいに硬直しているのだ。

「どうだ。尿道を犯される味は」
 
 その”僕”を握って、翔が言った。

 翔の”分身”は、向かい合い、脚を絡めた僕の中に、奥の奥までしっかり埋まり込んでいる。

 翔も僕も、全裸で、どちらも汗にまみれている。

 僕は翔に貫かれたまま、天井に向けて悲しいほどそびえ立っていた。

 電極を取りつけられた乳首が疼く。

 ただ疼くだけでなく、吸盤の中で勃起し切ってカチコチに尖っている。

 肛門から直腸までを肉の槌で貫かれる快感と、ふたつの乳首を震わす微細な電流による痺れ。

 それから”竿”を握る翔の右手の握力と、中にみっしり埋まったプラグの内圧で、”僕”はもう、破裂寸前だ。

「き、気持ち、いい…」

 僕は姉さんに観察されていることも忘れて、無意識のうちにそう口走っていた。

 実際、尿道を責められるのは、慣れてくると、ぜんぜん、悪くなかった。

 翔がたっぷり時間をかけて差し込んでくれたおかげで、痛みはすっかり取れ、むしろ疼くような快感だ。

「巧、おまえってやつは、可愛い顔して、ほんと、好き者だな」

 翔が空いたほうの手を伸ばして、僕の柔らかな髪をわしゃわしゃとかき混ぜ、斜め下から僕の顔をのぞきこむ。

 こういう時の翔の顔は、吸血鬼みたいで、背筋がぞくぞくするほど美しい。

「お願い…出させて」

 突き上げる快楽に我慢できず、僕は喘ぐように懇願した。

「無理だね」

 翔が意地悪くニタリと笑う。

 当然だった。

 ”僕”の射出口には、精巧な針金細工のような尿道プラグが突き立っている。
 
 唯一の出口を塞がれて、僕の中ではマグマが渦巻いているのだ。

「佐代子さん、見ているだけではつまらないでしょう?」

 ハアハアハアハアハアハア…。

 見も世もなく喘ぎ始めた僕を見て、翔がベッドの傍らに佇む姉さんに声をかけた。

「え?」

 食い入るように僕のペニスを見つめていた姉さんが、ハッとしたように翔を振り返る。

「もしよかったら、また少し手伝っていただけませんか? あなたの可愛い弟を、立派なM男に仕上げるために」
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