淫美な虜囚

ヤミイ

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17 調教⑥

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「あうっ!」

 翔がチューブを抜いたとたん、激痛とともに腹が鳴り、僕は盛大な破裂音を発して脱糞していた。

 だが、出たのはほとんど匂いのない白濁した液体だけだった。

 注入された薬液がそのまま出てきた感じである。

 もう出すものも残っていないのに、大腸は不気味な痙攣を繰り返す。

 僕は部屋の中央に全裸で犬のように四つん這いになったまま、尻を高く上げ、激しく脱糞し続けた。

 その間にも股間の異変は進行していた。
 
 こんな恥ずかしい姿を、他人に見られている…。

 その思いが、どうやら僕をいつにも増して興奮させているようなのだ。

 僕の分身はすでに石のように硬くなり、熟れたバナナのように反り返って先端を下腹につけている。

 海綿体の膨張に伴い、包皮が後退して、亀頭の先が露出しかけているのがわかった。

 腹に当たる部分がぬるぬるして、疼くような快感を伝えてくるのだ。

「ふふ…。思った通りだ」

 僕の躰の変化にいち早く気づいて翔が言った。

「本性は隠しきれないな。君はそういうやつなんだ。天性のマゾヒストにして奴隷。その姿、実に似合ってるよ」

「ち…違う…」

 僕は犬のような姿勢のまま、いやいやをする幼児みたいに首を横に振った。

「こ、これは…違うんだ…」

「何が違うんだい?」

 翔が楽しそうに笑う。

「その股間で硬くなっているものは何なんだ? 華奢な体、可愛い顔に似合わぬ、その太く大きな肉の棒は? 赤の他人の前で、そんなもの膨らませて、君は恥ずかしくないのかい? しかも、犬よろしく全裸で四つん這いになり、下痢便を垂れ流しながら…」

「……」

 僕は肩を震わせて翔のからかいに耐えた。

 意識すればするほど、分身はますます硬く長く勃起し続ける。

 横から見ている翔の眼から隠しようがないほど猛り狂って反り返り、先端から臭い汁を滲ませているのだ。

 身体中の力がすべて抜けてしまったような脱力感の中…。

 腹のゴロゴロした痛みは、次第に収まりつつあった。

 その代わりに頭をもたげてきたのは、倒錯的とでもいうしかない、ひどく淫靡な気分だった。

 認めたくないことだったが、僕自身、うすうす気づいていた。

 この状況…そんなに、嫌じゃない…。

「さあ、洗ってやろう」

 翔が壁際の蛇口から伸びているホースの一本を手に取った。

「今綺麗にしてやるから、そのままの姿勢でアナルをこっちに向けるんだ」

 え?

 そそり立つ分身が、ぴくりと震えた。

 僕は頬が火照るのを押さえきれなかった。

 僕のアナルを…どうするっていうんだ?

 それは疑問ではなく、かすかな期待だった。

 どうしようもない股間の高ぶりが、次第に僕を狂わせ始めていたのだ…。

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