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ハプニング
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気持ちの上では華麗に着地。のはずが、地に着くどころか、なぜだか体が宙に浮いているような。
「はあ。よかった。間に合った」
耳元で大きなため息とともに声がしました。
えっ……ええっ! 何が起きたのですか?
後ろを恐々と振り返ってみれば、男性の顔が。目が合うと安心したような表情で微笑んでる顔がありました。
えっ。この状況は何? もしかして、抱えられているのでしょうか?
あわっ、あわわっ……
お姫様抱っこ状態は、さすがに恥ずかしいです。顔が見れません。私の顔、赤くなってるんじゃないかしら?
「あの、もう、大丈夫ですから」
「君、裸足だよ」
「靴が、ありますから……あの……」
そうです。靴がそばにあるはずですからすぐに履けば問題ないと思うのですが、一向に下ろしてもらえる気配がありません。
えーと。どうしたらいいんでしょう。
「マロン。おいで、マロン」
内心、焦っているところに別のところから声がしました。その声に聞き覚えがあるのか、今までおとなしくしていた子猫ちゃんが私の手の中をすり抜けて、声の主のところへ駆け込んでいきました。
子猫ちゃんの動きを辿った先には、五、六才くらいの男の子の姿が見えました。男の子に抱っこされた子猫ちゃんは嬉しそうにほっぺたをスリスリして甘えています。この子が飼い主なのでしょう。
「もう、マロンてば、勝手に外に出たらだめだよ。心配したじゃないか」
叱りながらも、子猫ちゃんの頭を撫でています。小さな男の子が子猫ちゃんをほおずりしている姿はなんともかわいらしいくて微笑ましい。私の心もほっこりと和みます。って、和んでいる場合ではないわ。
お姫様抱っこされているこの状況を何とかしなくては……
「あの、そろそろ、下ろして頂けませんか? 重いでしょうし、あの……ありがとうございました」
私はおずおずと切り出しました。きっとこれで、下ろしてくださるでしょう。
「おねえちゃん。マロンを助けてくれてありがとう」
私のすぐそばで男の子の声がしました。
「いえ、その……は、はい⁈……」
いきなり、ニコニコとした笑顔でお礼を言われて、他のことに気を取られていた私は、あたふたするばかりでうまく言葉が浮かんできません。
「じゃあ、帰ろうか」
頭の上から、爽やかな男性の声が聞こえました。
はあ、よかった。やっと、下ろしてもらえるのね。と、喜んだのもつかの間。
私を抱えたまま歩き出しました。
「下ろしてください」
ここは毅然とした態度をとらなくてはと思い、彼の顔を見てはっきりと口にしました。改めてしっかりと顔を見て、美しすぎて一瞬、見惚れてしまいました。
艶を放つバーミリオンの髪、アーモンド形の菫色の瞳、通った鼻筋、弧を描く唇。そのどれもが絶妙な配置でもって形作られていている完璧ともいえる容貌。しかも、どなたかを彷彿とさせるような……
まさか……ですよね。
浮かび上がった答えを打ち消すように頭を振りました。最悪な結論に導かれそうで怖いです。これ以上は考えないようにしましょう。知らない方が幸せなこともあります。
アーモンド形の菫色の瞳がゆっくりと細められて、まばゆいばかりの美貌が笑みを作ります。
「うん。下ろしてあげるよ。部屋に帰ったらね。さっ、行こうか」
部屋って、部屋って、どこですか?
「会場に戻らなきゃ」
「ああ、ガーデンパーティーの招待客だったんだね」
「そうです。戻らないと友人が心配してるかもしれません」
庭園に出てからどのくらい時間がたったのでしょう? ディアナが探しているかもしれません。
私は必死になって何とかこの場から逃れようと言いつのります。どなたかは、はっきり知りませんけれど、解放してください。お願いします。半分涙目です。というかもう、泣きたいです。
「友人て、誰かな?」
名前を言えば帰してもらえるのでしょうか。
「ディアナ・マクレーン伯爵令嬢です」
「そう。なら、問題ないね」
えっ? 何が問題ないんですか?
私を離してくれる気配もなくずんずんと歩いていきます。
「放してください。会場に帰らないと、お願いです」
何とか開放してもらおうとジタバタと暴れると
「こら、そんなに暴れたら、落っこちるよ」
「きゃあ」
言われたそばから視界がぐらりと揺れてバランスを崩しそうになって、思わず男性にしがみついてしまいました。シトラスの香りが微かに鼻を掠めてドキリとします。
「ねえ、どこに行くの?」
ドキドキしている私をよそに、男の子が男性の服の裾を引っ張ります。
「俺の宮に行く」
「僕も行ってもいい?」
「いいぞ。一緒に来るか?」
「うん。行く。行く」
俺の宮って……えっ! まさかですよね。いやいや、最悪のパターンになりそうな……
私は王妃陛下主催のガーデンパーティーに来ただけなのですよ。何やら高貴そうな男性に会う予定などなかったはずです。
「もう、帰してくださいませんか? どこの誰とも知れない者を連れていては、あなた様にご迷惑をかけるかもしれません」
そうです。名乗っておりませんので私は不審人物扱いではないでしょうか? ということで、解放してくれませんか?
「……」
なんで、そこで沈黙なんですか? うっすらと笑っていますけど、しゃべってください。
結局、それ以降男性の口は開かれることはなく、抵抗もむなしく私は連れ去られてしまいました。
「はあ。よかった。間に合った」
耳元で大きなため息とともに声がしました。
えっ……ええっ! 何が起きたのですか?
後ろを恐々と振り返ってみれば、男性の顔が。目が合うと安心したような表情で微笑んでる顔がありました。
えっ。この状況は何? もしかして、抱えられているのでしょうか?
あわっ、あわわっ……
お姫様抱っこ状態は、さすがに恥ずかしいです。顔が見れません。私の顔、赤くなってるんじゃないかしら?
「あの、もう、大丈夫ですから」
「君、裸足だよ」
「靴が、ありますから……あの……」
そうです。靴がそばにあるはずですからすぐに履けば問題ないと思うのですが、一向に下ろしてもらえる気配がありません。
えーと。どうしたらいいんでしょう。
「マロン。おいで、マロン」
内心、焦っているところに別のところから声がしました。その声に聞き覚えがあるのか、今までおとなしくしていた子猫ちゃんが私の手の中をすり抜けて、声の主のところへ駆け込んでいきました。
子猫ちゃんの動きを辿った先には、五、六才くらいの男の子の姿が見えました。男の子に抱っこされた子猫ちゃんは嬉しそうにほっぺたをスリスリして甘えています。この子が飼い主なのでしょう。
「もう、マロンてば、勝手に外に出たらだめだよ。心配したじゃないか」
叱りながらも、子猫ちゃんの頭を撫でています。小さな男の子が子猫ちゃんをほおずりしている姿はなんともかわいらしいくて微笑ましい。私の心もほっこりと和みます。って、和んでいる場合ではないわ。
お姫様抱っこされているこの状況を何とかしなくては……
「あの、そろそろ、下ろして頂けませんか? 重いでしょうし、あの……ありがとうございました」
私はおずおずと切り出しました。きっとこれで、下ろしてくださるでしょう。
「おねえちゃん。マロンを助けてくれてありがとう」
私のすぐそばで男の子の声がしました。
「いえ、その……は、はい⁈……」
いきなり、ニコニコとした笑顔でお礼を言われて、他のことに気を取られていた私は、あたふたするばかりでうまく言葉が浮かんできません。
「じゃあ、帰ろうか」
頭の上から、爽やかな男性の声が聞こえました。
はあ、よかった。やっと、下ろしてもらえるのね。と、喜んだのもつかの間。
私を抱えたまま歩き出しました。
「下ろしてください」
ここは毅然とした態度をとらなくてはと思い、彼の顔を見てはっきりと口にしました。改めてしっかりと顔を見て、美しすぎて一瞬、見惚れてしまいました。
艶を放つバーミリオンの髪、アーモンド形の菫色の瞳、通った鼻筋、弧を描く唇。そのどれもが絶妙な配置でもって形作られていている完璧ともいえる容貌。しかも、どなたかを彷彿とさせるような……
まさか……ですよね。
浮かび上がった答えを打ち消すように頭を振りました。最悪な結論に導かれそうで怖いです。これ以上は考えないようにしましょう。知らない方が幸せなこともあります。
アーモンド形の菫色の瞳がゆっくりと細められて、まばゆいばかりの美貌が笑みを作ります。
「うん。下ろしてあげるよ。部屋に帰ったらね。さっ、行こうか」
部屋って、部屋って、どこですか?
「会場に戻らなきゃ」
「ああ、ガーデンパーティーの招待客だったんだね」
「そうです。戻らないと友人が心配してるかもしれません」
庭園に出てからどのくらい時間がたったのでしょう? ディアナが探しているかもしれません。
私は必死になって何とかこの場から逃れようと言いつのります。どなたかは、はっきり知りませんけれど、解放してください。お願いします。半分涙目です。というかもう、泣きたいです。
「友人て、誰かな?」
名前を言えば帰してもらえるのでしょうか。
「ディアナ・マクレーン伯爵令嬢です」
「そう。なら、問題ないね」
えっ? 何が問題ないんですか?
私を離してくれる気配もなくずんずんと歩いていきます。
「放してください。会場に帰らないと、お願いです」
何とか開放してもらおうとジタバタと暴れると
「こら、そんなに暴れたら、落っこちるよ」
「きゃあ」
言われたそばから視界がぐらりと揺れてバランスを崩しそうになって、思わず男性にしがみついてしまいました。シトラスの香りが微かに鼻を掠めてドキリとします。
「ねえ、どこに行くの?」
ドキドキしている私をよそに、男の子が男性の服の裾を引っ張ります。
「俺の宮に行く」
「僕も行ってもいい?」
「いいぞ。一緒に来るか?」
「うん。行く。行く」
俺の宮って……えっ! まさかですよね。いやいや、最悪のパターンになりそうな……
私は王妃陛下主催のガーデンパーティーに来ただけなのですよ。何やら高貴そうな男性に会う予定などなかったはずです。
「もう、帰してくださいませんか? どこの誰とも知れない者を連れていては、あなた様にご迷惑をかけるかもしれません」
そうです。名乗っておりませんので私は不審人物扱いではないでしょうか? ということで、解放してくれませんか?
「……」
なんで、そこで沈黙なんですか? うっすらと笑っていますけど、しゃべってください。
結局、それ以降男性の口は開かれることはなく、抵抗もむなしく私は連れ去られてしまいました。
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