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テンネル侯爵家の分岐点
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お二人は王妃陛下とあいさつを交わしています。
ここまでは大丈夫そう。
なぜか、自分の時よりもドキドキと緊張します。
「あなたはチェント男爵家のご令嬢なのね」
「そうです」
「テンネル侯爵家から同伴者の許可申請は出ていたかしら?」
王妃陛下のお言葉に、お付きの侍従が脇に抱えていた書類をめくって確認しているようです。
「いいえ、出てはおりません」
「そう」
ひんやりとした空気が流れて、時間が止まったように周りがシンと静まり返ります。
今日は伯爵家以上ですから、子爵家や男爵家の方は参加できません。ですから婚約者などどうしても同伴したい場合は事前に主催者側に届けて許可をもらうのが常識です。
「あの、何か問題でもあるんですか?」
リリア様、言葉遣いにはお気を付けになって。お相手はこの国の頂点に立つお方、挑戦的な態度もいけません。ただでさえ心証が悪くなっているのですから、本当に気を付けませんと。隣に行ってフォローして差し上げたい気持ちになりました。
「わからないのならよろしいのよ。気になさらないでね」
「あたしは……」
何か言いつのろうとされたリリア様を遮るように、エドガー様が一歩ほど進み出られました。
「王妃陛下。リリアはお披露目はしておりませんが、先日私エドガー・テンネルと婚約を結びましたので、本日は正式な婚約者としてこの場に出席させて頂いております。ご招待を頂き誠にありがとうございます」
「それは、おめでとう。テンネル家が認めた婚約者ならば、とても素晴らしいご令嬢なのでしょうね」
「はい。両親も一目で気に入ってくれたようで、すぐに結婚の許しも出ました。いついかなる時も私のことを考えてくれる心優しい婚約者です」
王妃陛下はにこやかに話を聞いていらっしゃいますが、目は笑っていません。
エドガー様の誇らしげに胸を張って意気揚々と答える態度と褒められたのが嬉しいのか頬を染めて、エドガー様の服の袖をにぎってもじもじ恥じらうリリア様の姿が痛々しくて……他人事ではありますが、胸がチクチクと痛みます。
先ほどよりもさらに空気がひんやりとしてきたような……
会場中がお三方に神経が全集中しているためか、異様な雰囲気にのまれてバーテンダーやメイドも仕事を放棄しています。
王太子妃殿下は扇子で顔を隠してしまわれました。モルフォ蝶が羽を広げて飛んでるような扇子のデザインが斬新でしばし目を奪われました。
「あら、この指輪は……」
王妃陛下がリリア様の指に目を止め、ジッと見つめてらっしゃいます。
「これですか? いいでしょう?」
弾んだ声でリリア様が目の前に差し出した指に嵌められていたのは、薔薇を形どった指輪、でした。
「ヒッ……っ」
誰の声なのか引きつった声が漏れました。誰かがゴクリと唾を飲み込んだ気配がします。
呼吸を忘れるほどに会場中が完全に凍ってしまいました。
王妃陛下が扇子を一振り、オレンジ色の大輪の薔薇がパッと咲きました。リリア様の目の前で広げた扇子を手に、優雅に扇いでいらっしゃいます。
ああ、今日は薔薇はダメなのです。
王妃陛下は名前の由来でもある薔薇をこよなく愛しておられて、出席されるときはドレスやアクセサリーなどに必ず薔薇のデザインをお使いになられます。それゆえ臣下である私たちはかぶらないように薔薇を一切使いません。王妃陛下よりお達しがあったわけではありませんが、礼儀として貴族間の暗黙のルールとなっています。
「婚約の記念に、エドガーが買ってくれたんです。珍しいダイアモンドを使ったとてもお高い指輪なんですよ。せっかくだから、みんなにも見せたいと思ってつけてきたんです」
御前がどなたかを忘れ、状況を把握できていないリリア様のその口ぶりは無邪気な幼い子供のようです。
確かに大ぶりのなかなかお目にかかれない逸品なのでしょうが、自慢する場はここではありません。何気に指輪をかざしてうっとりと見惚れた顔が、哀れにさえ思えてきます。
「素晴らしいものをお持ちね。大事になさってね」
「もちろん、大事にします」
リリア様は満足そうににっこりと笑いました。
「では、ごきげんよう」
エドガー様とリリア様を一瞥し、その言葉とともに王妃陛下と王太子妃殿下は去って行かれました。
会場の緊張が一気に解けたように、弛緩した空気が流れます。
今日の出来事はすぐさま社交界に広まるかもしれません。非常識な侯爵家の嫡男とその婚約者。テンネル侯爵と夫人は大丈夫でしょうか?
王妃陛下と王太子妃殿下は何事もなかったかのように次の方々と談笑しておられるようです。やっと、会場中が正常な空気に包まれました。
「思ったより、やらかしてくれたわね」
料理を頬張っていらっしゃるリリア様とエドガー様を横目に見ながら、ディアナがおかしそうに顔を緩めています。
「私、そばに行って助け舟を出そうかと何度も思いました」
「フローラってば、優しいのね。わたしは笑いをかみ殺すのに苦労したわ」
「ディアナ。あの場面は笑うところではないわよ。ずっと、緊張しっぱなしだったわ」
「ローズ様から、ごきげんようと言われたのに、まだ居座る図々しさ。これは、ブラックリストに載ったわね」
ディアナがニヤリと口の端をあげて、ちょっと意地の悪い顔になります。
ごきげんようは帰りにサヨナラするときに使う言葉。まだ、ガーデンパーティーは続いています。つまり、もう帰りなさい。さようならという意味です。
けれど、エドガー様とリリア様には王妃陛下のお気持ち、真意が通じなかったのでしょうね。今も楽しそうに料理を頬張って食べてらっしゃいますもの。
三つの失態。これから両家に影響がないとよいのですけれど……
ここまでは大丈夫そう。
なぜか、自分の時よりもドキドキと緊張します。
「あなたはチェント男爵家のご令嬢なのね」
「そうです」
「テンネル侯爵家から同伴者の許可申請は出ていたかしら?」
王妃陛下のお言葉に、お付きの侍従が脇に抱えていた書類をめくって確認しているようです。
「いいえ、出てはおりません」
「そう」
ひんやりとした空気が流れて、時間が止まったように周りがシンと静まり返ります。
今日は伯爵家以上ですから、子爵家や男爵家の方は参加できません。ですから婚約者などどうしても同伴したい場合は事前に主催者側に届けて許可をもらうのが常識です。
「あの、何か問題でもあるんですか?」
リリア様、言葉遣いにはお気を付けになって。お相手はこの国の頂点に立つお方、挑戦的な態度もいけません。ただでさえ心証が悪くなっているのですから、本当に気を付けませんと。隣に行ってフォローして差し上げたい気持ちになりました。
「わからないのならよろしいのよ。気になさらないでね」
「あたしは……」
何か言いつのろうとされたリリア様を遮るように、エドガー様が一歩ほど進み出られました。
「王妃陛下。リリアはお披露目はしておりませんが、先日私エドガー・テンネルと婚約を結びましたので、本日は正式な婚約者としてこの場に出席させて頂いております。ご招待を頂き誠にありがとうございます」
「それは、おめでとう。テンネル家が認めた婚約者ならば、とても素晴らしいご令嬢なのでしょうね」
「はい。両親も一目で気に入ってくれたようで、すぐに結婚の許しも出ました。いついかなる時も私のことを考えてくれる心優しい婚約者です」
王妃陛下はにこやかに話を聞いていらっしゃいますが、目は笑っていません。
エドガー様の誇らしげに胸を張って意気揚々と答える態度と褒められたのが嬉しいのか頬を染めて、エドガー様の服の袖をにぎってもじもじ恥じらうリリア様の姿が痛々しくて……他人事ではありますが、胸がチクチクと痛みます。
先ほどよりもさらに空気がひんやりとしてきたような……
会場中がお三方に神経が全集中しているためか、異様な雰囲気にのまれてバーテンダーやメイドも仕事を放棄しています。
王太子妃殿下は扇子で顔を隠してしまわれました。モルフォ蝶が羽を広げて飛んでるような扇子のデザインが斬新でしばし目を奪われました。
「あら、この指輪は……」
王妃陛下がリリア様の指に目を止め、ジッと見つめてらっしゃいます。
「これですか? いいでしょう?」
弾んだ声でリリア様が目の前に差し出した指に嵌められていたのは、薔薇を形どった指輪、でした。
「ヒッ……っ」
誰の声なのか引きつった声が漏れました。誰かがゴクリと唾を飲み込んだ気配がします。
呼吸を忘れるほどに会場中が完全に凍ってしまいました。
王妃陛下が扇子を一振り、オレンジ色の大輪の薔薇がパッと咲きました。リリア様の目の前で広げた扇子を手に、優雅に扇いでいらっしゃいます。
ああ、今日は薔薇はダメなのです。
王妃陛下は名前の由来でもある薔薇をこよなく愛しておられて、出席されるときはドレスやアクセサリーなどに必ず薔薇のデザインをお使いになられます。それゆえ臣下である私たちはかぶらないように薔薇を一切使いません。王妃陛下よりお達しがあったわけではありませんが、礼儀として貴族間の暗黙のルールとなっています。
「婚約の記念に、エドガーが買ってくれたんです。珍しいダイアモンドを使ったとてもお高い指輪なんですよ。せっかくだから、みんなにも見せたいと思ってつけてきたんです」
御前がどなたかを忘れ、状況を把握できていないリリア様のその口ぶりは無邪気な幼い子供のようです。
確かに大ぶりのなかなかお目にかかれない逸品なのでしょうが、自慢する場はここではありません。何気に指輪をかざしてうっとりと見惚れた顔が、哀れにさえ思えてきます。
「素晴らしいものをお持ちね。大事になさってね」
「もちろん、大事にします」
リリア様は満足そうににっこりと笑いました。
「では、ごきげんよう」
エドガー様とリリア様を一瞥し、その言葉とともに王妃陛下と王太子妃殿下は去って行かれました。
会場の緊張が一気に解けたように、弛緩した空気が流れます。
今日の出来事はすぐさま社交界に広まるかもしれません。非常識な侯爵家の嫡男とその婚約者。テンネル侯爵と夫人は大丈夫でしょうか?
王妃陛下と王太子妃殿下は何事もなかったかのように次の方々と談笑しておられるようです。やっと、会場中が正常な空気に包まれました。
「思ったより、やらかしてくれたわね」
料理を頬張っていらっしゃるリリア様とエドガー様を横目に見ながら、ディアナがおかしそうに顔を緩めています。
「私、そばに行って助け舟を出そうかと何度も思いました」
「フローラってば、優しいのね。わたしは笑いをかみ殺すのに苦労したわ」
「ディアナ。あの場面は笑うところではないわよ。ずっと、緊張しっぱなしだったわ」
「ローズ様から、ごきげんようと言われたのに、まだ居座る図々しさ。これは、ブラックリストに載ったわね」
ディアナがニヤリと口の端をあげて、ちょっと意地の悪い顔になります。
ごきげんようは帰りにサヨナラするときに使う言葉。まだ、ガーデンパーティーは続いています。つまり、もう帰りなさい。さようならという意味です。
けれど、エドガー様とリリア様には王妃陛下のお気持ち、真意が通じなかったのでしょうね。今も楽しそうに料理を頬張って食べてらっしゃいますもの。
三つの失態。これから両家に影響がないとよいのですけれど……
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