五仕旗 Primal Generation

旋架

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#13 負の概念Part2(ゲーム)

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果地繁風 vs 舵掛博士

TURN1
(博士のターン)
博士の残存行動値:2

「私の先攻。
現れろ。
こぶしの火種】【矢の火種】【書物の火種】【ひらめきの火種】」

場に赤、青、黒、黄の4色の火が現れる。

「これは…」

「これらは私が開発した特別なカード。
通常、デッキは1種類の攻撃部類で統一しなければならない。
しかし、これらはその制約を無視して共存できるのだ」

こぶしの火種】(前線)
打撃部類 固有行動値0 打撃攻撃力0
・このカードを他の攻撃部類のカードとともに、デッキに入れてもよい。
効果なし
(他の攻撃部類との掛け橋になるべく生み出された、研究途中のカード)

【矢の火種】(前線)
中距離部類 固有行動値0 中距離攻撃力0
・このカードを他の攻撃部類のカードとともに、デッキに入れてもよい。
効果なし
(他の攻撃部類との掛け橋になるべく生み出された、研究途中のカード)

【書物の火種】(前線)
魔法部類 固有行動値0 魔法攻撃力0
・このカードを他の攻撃部類のカードとともに、デッキに入れてもよい。
効果なし
(他の攻撃部類との掛け橋になるべく生み出された、研究途中のカード)

ひらめきの火種】(前線)
思念部類 固有行動値0 思念攻撃力0
・このカードを他の攻撃部類のカードとともに、デッキに入れてもよい。
効果なし
(他の攻撃部類との掛け橋になるべく生み出された、研究途中のカード)

「(だが、こいつらの攻撃力は0。
何のために…)」

「さらに増援カード【応変多種希望ツイスター・バラエティ・ホープ】。
私の場の攻撃部類1種類につき1枚、デッキからドローできる」

応変多種希望ツイスター・バラエティ・ホープ
増援カード
発動条件:自分の場にモンスターがいる場合。
通常効果:自分の場の攻撃部類の数だけドローする。

「私の場には4種類のカード。
したがって、4枚をドロー!」

カードを引く博士。

「ターン終了」

手札(残存行動値)
繁風:5枚(0)
博士:4枚(2)

TURN2
(繁風のターン)
繁風の残存行動値:2

「俺のターン。
【迅速な剣士 ブーム】」

【迅速な剣士 ブーム】(前線)
打撃部類 固有行動値2 打撃攻撃力1100
効果なし
(基本的な戦術を大切にしているため、堅実な手が打てる剣士。
聡明なだけでなく行動力もある)

「(奴の場には攻撃力0のモンスターが4体。
何を考えているかは分からないが、先手はとらせてもらう)
バトル。
【ブーム】で【こぶしの火種】に攻撃」

【ブーム】が走り出す。

「逆行カード【鎮圧】。
私の場のモンスターを全て破壊する!」

「なに!?」

【鎮圧】
逆行カード
固有行動値0
発動条件:自分の場にモンスターがいる場合。
効果:自分モンスター全てを破壊する。

4色の火種が消されていく。

「これで私の場にモンスターはいない。
この場合、攻撃する対象を失った【ブーム】の攻撃は中断される」

【ブーム】が空を切る。

「ターン終了。
(奴は手札を増やすためだけに、あのモンスター達を召喚したのか?
それとも…)」

手札(残存行動値)
繁風:4枚(0)
博士:3枚(2)

TURN3
(博士のターン)
博士の残存行動値:4

「私のターン。
今、私の墓地には打撃部類、中距離部類、魔法部類、思念部類、さらに、増援カード、逆行カードの計6種のカードが揃っている。
この条件でのみ召喚できるモンスター…
それがこれだ」

博士がカードを投げる。

「【大蛇Ⅵヘキサーペント】を召喚!」

大蛇Ⅵヘキサーペント】(前線)
通常部類 固有行動値3 通常攻撃力1000
召喚条件:自分墓地に6種類以上のカードが置かれている場合。
通常効果:相手ターン開始時に攻撃力が1000上がる。
(鎧を纏った大蛇の戦士。時間経過で威力が増す毒を吐く)

「今はまだ攻撃力が1000だが、このモンスターは相手ターン開始時に攻撃力が1000ずつ増していく。
早急に対処しなければ、ますます不利になっていくぞ」

「くっ…」

「さらに増援カード【疲労回復スタミナ・リフレッシュ】。
私の残存行動値を回復する」

疲労回復スタミナ・リフレッシュ
増援カード
発動条件:このターンに自分が残存行動値を消費している場合。
効果:このターン消費した自分の残存行動値を全て回復する。

博士の残存行動値:1→4

「ターン終了」

手札(残存行動値)
繁風:4枚(0)
博士:3枚(4)

TURN4
(繁風のターン)
繁風の残存行動値:4

「俺のターン」

「この瞬間、【大蛇Ⅵヘキサーペント】の効果。
攻撃力が1000上昇!」

大蛇Ⅵヘキサーペント】通常攻撃力2000(1000+1000)(前線)

「俺は、【壮快な剣士 ソニック】【音速の槍使い タービュランス】【計略剣士ストラテジスト・ソード】を召喚」

【壮快な剣士 ソニック】(後陣)
打撃部類 固有行動値1 打撃攻撃力700
効果なし
(真面目な性格で、潔い戦い方を好む剣士)

【音速の槍使い タービュランス】(後陣)
固有行動値1 打撃攻撃力600
打撃効果:???
(他の剣士を支える役目に徹している、槍を持つ戦士)

計略剣士ストラテジスト・ソード】(後陣)
打撃部類 固有行動値2 打撃攻撃力800
打撃効果:自分ターンに1度、自分モンスターの総数が相手モンスターの総数より多い場合、発動可能。
自分モンスターの総数×300、自分モンスター1体の攻撃力をターン終了時まで上げることができる。
(戦略を考える能力が高い剣士。
剣を所持してはいるが、剣で戦うことはほとんどない)

「(モンスターの効果を使い、【大蛇Ⅵヘキサーペント】の攻撃力を上回るつもりか。
だが、私の手札には【逆光の旋風】がある。
このカードでモンスター効果は封じさせてもらう!)」

【逆光の旋風】
逆行カード
固有行動値3
発動条件:相手の場の固有行動値の合計が、自分の場の固有行動値の合計以上の場合。
効果:相手モンスター全ての効果は無効になる。

「あんたが前のターン、自分の残存行動値を回復したのは、逆行カードを使うためだろ?」

「?」

「悪いがそれはさせない。
【音速の槍使い タービュランス】がいる限り、俺の場に効果を持たないモンスターが2体以上いれば、相手は逆行カードを発動できない!」

「なに!?」

【音速の槍使い タービュランス】(後陣)
固有行動値1 打撃攻撃力600
打撃効果:このモンスターがいる限り、自分の場に効果を持たないモンスターが2体以上いれば、相手は逆行カードを発動できない。
(他の剣士を支える役目に徹している、槍を持つ戦士)

「【計略剣士ストラテジスト・ソード】の打撃効果。
自分の場のモンスターが、相手の場のモンスターより多い場合、自分モンスターの数1体につき300、ターン終了時までモンスターの攻撃力を上げる」

繁風のモンスター:4体
博士のモンスター:1体

「【ブーム】の攻撃力を1200上げる!」

【迅速な剣士 ブーム】打撃攻撃力2300(1100+300×4体)(前線)

「バトル。
大蛇Ⅵヘキサーペント】に攻撃!」

【迅速な剣士 ブーム】打撃攻撃力2300(前線)
     vs
大蛇Ⅵヘキサーペント】通常攻撃力2000(前線)

大蛇Ⅵヘキサーペント】が破壊される。

「くっ…」

博士の累積ダメージ:2300

「ターン終了。
【ブーム】の攻撃力は元に戻る」

【迅速な剣士 ブーム】打撃攻撃力1100(前線)

手札(残存行動値)
繁風:2枚(0)
博士:3枚(4)

「果地繁風。
やはり瞳彩アイリスを倒しただけのことはある」

「何が言いたい?」

「君は様々な敵を倒し、ここまでたどり着いた。
その実力は計り知れない」

「俺はそんな世辞のために戦ってきたんじゃない」

TURN5
(博士のターン)
博士の残存行動値:6

「私のターン。
このカードは自分墓地に7種類以上のカードがある場合に召喚できる。
魔大蛇Ⅶヘプタイラント・デーモン】」

魔大蛇Ⅶヘプタイラント・デーモン】(前線)
首謀部類 固有行動値3 首謀攻撃力0
・このカードを他の攻撃部類のカードとともに、デッキに入れてもよい。
召喚条件:自分墓地に7種類以上のカードが揃っている場合。
首謀効果:???
(様々な刺客を使い、弱らせたところに追い討ちをかける、さしずめ、ラスボスと呼べる悪魔)

「【大蛇Ⅵあのモンスター】すら、前座にすぎないということか…」

「そしてこのターンでTURN5。
私のリードカードを見せてやろう。
現れろ。
蹂躙基盤アゲインスト・ボード】!」

蹂躙基盤アゲインスト・ボード】リード(後陣)
首謀部類 固有行動値3 首謀攻撃力0
・このカードを他の攻撃部類のカードとともに、デッキに入れてもよい。
召喚条件:自分墓地に7種類以上のカードが揃っている場合。
首謀効果:相手のモンスター全ては、マイナスの攻撃力を持つ。
(大地に広がる双六のような盤。敵陣に負の力をもたらす)

蹂躙基盤アゲインスト・ボード】が場の全体に広がっていく。

「なんだこのモンスターは…」

「【蹂躙基盤アゲインスト・ボード】がいる限り、相手のモンスター全てはマイナスの攻撃力を持つ」

【迅速な剣士 ブーム】打撃攻撃力-1100(前線)
【壮快な剣士 ソニック】打撃攻撃力-700(後陣)
【音速の槍使い タービュランス】打撃攻撃力-600(後陣)
計略剣士ストラテジスト・ソード】打撃攻撃力-800(後陣)

「マイナスの攻撃力だと!?」

「君の実力をもってしても、このカードに勝つことはできないだろう」

続く…
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