五仕旗 3rd Generation

旋架

文字の大きさ
上 下
52 / 56
§2 六繋天回収編

#9 俺はそれを可能性とは呼ばない Part2

しおりを挟む
瞳彩アイリスが地に落ちる。

軋轢空間マッシュ・スペース】によって閉じられていた空間も消滅した。

「層上!」

「あっ、こいつは…、瞳彩アイリスか?」

満身創痍の瞳彩アイリスが声を絞り出す。

「層上充快…。
この程度で我が諦めると思うな…」

「負け惜しみ言う余裕があるなら、もう一戦する?」

「貴様…
次に相見あいまみえる時こそ…」

龍は消え去ってしまった。

蒼穹そうきゅう繋天獅けいてんし】は5枚のカードに戻る。

二人が充快に近寄る。

「やったな」

「うん。これで一安心かな」

「ありがとう、層上」

しかし、風増の顔は次第に曇っていく。

「どうした風増? 嬉しくないのか?」

瞳彩アイリスはまだ、完全に消滅したわけじゃないのかも。六繋天は、今度こそ厳重に管理しないと。
でも、そのためには…」

「あっ、そうか」

知介は理解した。

「なに? どうしたの二人とも」

「六繋天を封印するってことは、知介さんの【ドランチャー・サブマリンド】とお前の【蒼穹の弓獅】は渡してもらうことになる」

「あっ…
(ずっと一緒に戦ってきた【蒼穹の弓獅】とも、これで…)」

続く…

**********

「六繋天が全部集まったのは嬉しいけど…」

次回 ここからはそいつ無しで
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

五仕旗 Media=II Generation

旋架
ファンタジー
人とモンスターがともに生き、支え合うその時代。 人がモンスターをカード化し、力を借りるようになった時代から長い時が流れ、両者の関係はさらに強くなった。 五仕旗。 モンスターを召喚し競い合うそのカードゲームは、人とモンスターの生活の一部として当然のものになっていた。 流導類清は、とある目的のため、モンスター達とともにそれぞれの国を巡る旅をしていた。

五仕旗 Primal Generation

旋架
ファンタジー
人とモンスターがともに生きるその時代。 人はモンスターをカード化して力を借り、モンスターは人の知恵を借りて生きていた。 五仕旗。 モンスターを召喚し競い合うそのカードゲームは、人とモンスターの娯楽として親しまれていた。 その一方で、人間との協調を拒むモンスターが各地で人やモンスターを襲撃しはじめた。 果地繁風はそれらのモンスターを静めるため、弟の風瓜とともに旅に出る。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

絶対零度女学園

ミカ塚原
ファンタジー
 私立ガドリエル女学園で起こった、謎の女生徒凍結事件。原因不明の事件を発端として、学園を絶対零度の闇が覆い尽くす。時間さえも凍結したかのような極寒の世界を、正体不明の魔がうごめき始めた。ただ一人闇に立ち向かうのは、病に冒され夢を挫かれた少女。この世に火を投じるため、百合香は剣を取って巨大な氷の城に乗り込む。 ◆先に投稿した「メイズラントヤード魔法捜査課」という作品とは異なる方向性の、現代が舞台のローファンタジーです。キービジュアルは作者本人によるものです。小説を書き始めたのは今年(2022年)が初めてなので、稚拙な文章は暖かい目で読んでくださると幸いです。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

ダンジョン発生から20年。いきなり玄関の前でゴブリンに遭遇してフリーズ中←今ココ

高遠まもる
ファンタジー
カクヨム、なろうにも掲載中。 タイトルまんまの状況から始まる現代ファンタジーです。 ダンジョンが有る状況に慣れてしまった現代社会にある日、異変が……。 本編完結済み。 外伝、後日譚はカクヨムに載せていく予定です。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

蟲籠の島 夢幻の海 〜これは、白銀の血族が滅ぶまでの物語〜

二階堂まりい
ファンタジー
 メソポタミア辺りのオリエント神話がモチーフの、ダークな異能バトルものローファンタジーです。以下あらすじ  超能力を持つ男子高校生、鎮神は独自の信仰を持つ二ツ河島へ連れて来られて自身のの父方が二ツ河島の信仰を統べる一族であったことを知らされる。そして鎮神は、異母姉(兄?)にあたる両性具有の美形、宇津僚真祈に結婚を迫られて島に拘束される。  同時期に、島と関わりがある赤い瞳の青年、赤松深夜美は、二ツ河島の信仰に興味を持ったと言って宇津僚家のハウスキーパーとして住み込みで働き始める。しかし彼も能力を秘めており、暗躍を始める。

処理中です...