領地経営で大変なのにいつも戦いに呼ばれて常に赤字

ピコサイクス

文字の大きさ
上 下
9 / 9
1章

第六話 対帝国軍攻城戦2

しおりを挟む
  大陸歴204年 4月28日 ヨヌカホ城塞防衛戦開始

  帝国軍本陣
「チェスザイア中佐殿、城壁の上から大砲を撃ってきました。」
「ええ、まだ使者は帰ってきていないぞ。仕方がない大砲を打ち返せ。それに打って出る。可能性もある。騎兵の対策もしておけ。」
「了解しました。」
城兵が先制攻撃したためチェスザイアたちは後手にまわることになってしまった。

  ヨヌカホ城塞
「アルヴィン様、こちらの大砲はすべて撃ち終え装填中で、帝国軍が大砲を撃ち返し始めました。」
「北の城壁に穴が開きました。兵がなだれ込んできます。」
「ヘルロフ、銃剣隊を率いて北の守りを厚くしろ、伝令兵、マイルズに騎兵で突撃させる準備をさせろ。次にこちらが撃つ大砲が討ち終えたら門を開け敵陣に突撃するよう伝えろ。」
「「了解しました。」」
「砲兵隊、聞け。敵の大砲の近くに守るようにして帝国軍の銃剣隊がいる。騎兵にとって銃は弱点だ。その付近に撃て。」
「装填、照準完了しました。」
「よし撃て!」

  城門内
「城門を開けろ。」
「我が隊は騎兵3百、銃剣隊6百だ。西に陣取る帝国軍の大砲を1/3破壊することを目標にする。そうすれば防衛もやしやすくなる。さあ行くぞ。進め!」
マイルズ隊は西の門から騎兵を百ずつ銃剣兵を2百ずつを西に陣取る帝国軍の右翼、左翼、中央の砲兵隊それぞれに突撃した。
「急げ、手が空いている奴は大砲に火薬を無理やり詰めて暴発させろ。」
中央の帝国軍の大砲は無力化に成功した。
「マイルズ様、敵は思ったよりも速く隊列が整ってきています。」
「マイルズ様、右翼の兵、大砲の無力化に失敗、敗走しています。」
「左翼はまだです。」
「中途半端だが目標は一応達成している。撤退する。」


  帝国軍本陣
一日目の戦闘が終わり、夜になった。そこにある男と複数の女が来た。
「大変な時に来てしまいましたね。戦況はどうですか。」
「あなたは、モルモクプト国教会の神父か。神父がなんの用事だ。今まで帝国の戦争や政治とは関わっていなかったのに。」
「それが、事情が変わったようなんです。あっ、用事は贈り物を渡しに来ただけです。一つがこの水晶玉です。これは魔力を持つ者同士が使えば遠くにいても意思疎通が可能になります。」
「何を言っているんだあんたは、我々はそんなことを相手してる暇はない。」
「我々モルモクプト国教会には秘匿技術があるというのを知っていますよね。帝国軍人ならうわさ程度ではなく信憑性が高いことも。2つ目は喜んでくれると思います。5名の女を使ってください。返してくださいよ。魔力保有者なんですから。」
「お前の言っていることがよくわからん。」
「申し訳ございません。詳しく説明しますとまず、我々が秘匿にしている技術は魔力を動力としています。その魔力は誰でも持っているわけではございません。そして、魔力は負のエネルギーで増幅される。つまり人間のストレスで魔力が増えるとモルモクプト国教会は考えています。また、この5人の女性は魔力保有者です。」
「分かったぞ。そこの女たちを犯して魔力を増幅させそのエネルギーで水晶を動かせというわけか。」
「その通りです。水晶を動かすには相当の魔力を必要としますので、毎晩可愛がってあげてください。」
「大丈夫なのか。この女たちは信者ではないのか。」
「この女たちは奴隷商から買った商品です。先ほども言いましたが魔力保有者ですので逃がしたりしないでくださいよ。」
「分かった。だが、お前たちもなかなか畜生だな。」
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

とある令嬢の断罪劇

古堂 素央
ファンタジー
本当に裁かれるべきだったのは誰? 時を超え、役どころを変え、それぞれの因果は巡りゆく。 とある令嬢の断罪にまつわる、嘘と真実の物語。

スキルを得られない特殊体質の少年。祠を直したらユニークスキルもらえた(なんで??)

屯神 焔
ファンタジー
 魔法が存在し、魔物が跋扈し、人々が剣を磨き戦う世界、『ミリオン』  この世界では自身の強さ、もしくは弱さを知られる『ステータス』が存在する。  そして、どんな人でも、亜人でも、動物でも、魔物でも、生まれつきスキルを授かる。  それは、平凡か希少か、1つか2つ以上か、そういった差はあれ不変の理だ。  しかし、この物語の主人公、ギル・フィオネットは、スキルを授からなかった。  正確には、どんなスキルも得られない体質だったのだ。  そんな彼は、田舎の小さな村で生まれ暮らしていた。  スキルを得られない体質の彼を、村は温かく迎え・・・はしなかった。  迫害はしなかったが、かといって歓迎もしなかった。  父親は彼の体質を知るや否や雲隠れし、母は長年の無理がたたり病気で亡くなった。  一人残された彼は、安い賃金で雑用をこなし、その日暮らしを続けていた。  そんな彼の唯一の日課は、村のはずれにある古びた小さな祠の掃除である。  毎日毎日、少しずつ、汚れをふき取り、欠けてしまった所を何とか直した。  そんなある日。  『ありがとう。君のおかげで私はここに取り残されずに済んだ。これは、せめてものお礼だ。君の好きなようにしてくれてかまわない。本当に、今までありがとう。』  「・・・・・・え?」  祠に宿っていた、太古の時代を支配していた古代龍が、感謝の言葉と祠とともに消えていった。  「祠が消えた?」  彼は、朝起きたばかりで寝ぼけていたため、最後の「ありがとう」しか聞こえていなかった。  「ま、いっか。」  この日から、彼の生活は一変する。

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~

はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。 俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。 ある日の昼休み……高校で事は起こった。 俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。 しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。 ……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!

改造空母機動艦隊

蒼 飛雲
歴史・時代
 兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。  そして、昭和一六年一二月。  日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。  「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。

転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい!

ももがぶ
ファンタジー
猫たちと布団に入ったはずが、気がつけば異世界転生! せっかくの異世界。好き放題に思いつくままモノ作りを極めたい! 魔法アリなら色んなことが出来るよね。 無自覚に好き勝手にモノを作り続けるお話です。 第一巻 2022年9月発売 第二巻 2023年4月下旬発売 第三巻 2023年9月下旬発売 ※※※スピンオフ作品始めました※※※ おもちゃ作りが楽しすぎて!!! ~転生したから思いっきりモノ作りしたいしたい! 外伝~

英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜

駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。 しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった─── そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。 前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける! 完結まで毎日投稿!

大東亜戦争を有利に

ゆみすけ
歴史・時代
 日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を

処理中です...