自動翻訳だけでも欲しかった！

２０２ 現在地

『食べてるよ！！俺ずっと探してたんだぞ！何でずっと連絡してくれなかったんだよ！皆心配してるのに！！』

秋人は泣きながら叫んでいる。
申し訳ないとは思うけど俺にだってどうしようもなかったんだ。

『秋人落ち着きなさい。』

秋人の態度に両親は少し落ち着いたみたいだ。
元々切り替えの早い２人だから、そんな２人を見て俺も少し落ち着いた。

『瑠音は今何処に居るんだ？』

『・・・判らない。』

『判らないってどういう意味だ？それに隣に居るのは誰だい？』

父さんに言われて隣にアルが居た事を思い出す。しかも力が抜けた俺をずっと支えていてくれたみたいで俺は慌ててお礼を言うが笑顔で頭を撫でられた。

『父さん・・・俺多分異世界に居ると思う。』

『『『『異世界！？』』』』

『うん。』

そりゃ驚くよね。
俺だって秋人がそんな事を「寝ぼけてないで起きろ。」っていうもん。だが父さんは違う、

『何故そう思うんだ？根拠は？』

この冷静さが尊敬する。

『父さんはこの言語聞いた事ある？』「アル、僕　かざく　あいさ　つ　欲しい。」

「・・・あぁ、分かった。えっと、私はアルブレンヒ、この砦で隊長させて頂きます。ってルネの家族には言葉が通じないか・・・。落ち着いて・・・えっと『こ・・こんばんは。わたし　アルブレンヒ。』大丈夫か？」

「大丈夫。有難う。」『父さん知ってる？』

『・・・知らないな。だが私が知らない言語はいっぱいあるぞ、そこが異世界だと思うのは何故だ？』

『これ見て。』

俺は炎を掌に出して見せる。

『『魔法だ！！』』

弟妹が叫んだ。