自動翻訳だけでも欲しかった！

１８３ 柔らかいパン4⃣

いい感じに焼けてはいるけど味はどうだろう？
はぁ、ドキドキする！！

「「「・・・・。」」」

「「！！」」
「何だこの柔らかさは！？」
「焼きたてのパンってこんなに柔らかい物なのか！？」

良かった。
ちゃんと柔らかく出来た！

手で千切れるし味は・・・悪くない。
思っていたのとは少し違うけど上等だな。うんうん。

「手で千切れる・・・。」
「この・・・歯ごたえ・・・。」

そう言えば2人はどうだろう？
いつも硬いのを食べている人間からしたらこんなのはパンじゃないって思うかな？ヨーロッパ人には日本の惣菜パンは受け入れ難いものがあるみたいだし、ここの人達はどうかな？

「おいしい？」

「・・・えっ？あっ！はい！美味しいです！！」
「えっあっえっ？えぇ！美味しいです。」

「良かった。」

受け入れられたみたいだ。
一安心。

「ルネ、これからはパンは買わずに作るんですか？」

「作る　しない。」

「「えっ！何故！？」」

けどどうしようかな・・・
これを作るのは大変なんだよね。毎回人数分作るには竈が小さいし（いっぺんに焼けない）大量に作れないもんなぁ。どうしよう。

そうだ！

「作る　たいへん。夜　しごと　とばん　あげる。」

「作るのが大変なのは解るが‟夜仕事とばん”とは何だ？」

「・・・当番では？って事は、夜勤の人用に作るって事かな？」

「夜食か。今は同じのを小分けにして用意しているが、彼ら様に作ると？」

「それなら少しの量で済むもんな。流石に全員分のパンを焼くのは無理があるからね。」

2人が何か話している間に俺が密かに作って置いたジャムを取り出す。これは森で見付けた木苺みないな物で作って置いたジャム、量が少ないから誰にも教えていない秘蔵っこだ。