上 下
146 / 218

145 お嬢様?(カイル視点)

しおりを挟む
セバスティアン様がお連れした方はとても可愛らしいお顔立ちをしたお嬢様だったが、何とその方は成人男性!どこをどう見ても10歳も満たない可愛い女の子に見えたのに・・・。確かに良く見ればズボンを穿き男性用の服装をしてらっしゃった、確かに昨夜お渡したのはこの服ですが服装が目に入らない位可愛らしいのに・・・。

今回はこの方の為にいらっしゃった様で採寸をしに奥にお連れするとと色々な物に興味を持たれていた。中でも物差しには大変興味があるらしく手に取りご覧になられていた。国外からいらしたらしく言葉は未だ片言で余計に可愛らしく見える。ルネ様は、この国では珍しいと言うか近隣諸国でも見かけない美しい黒髪に黒い瞳でいらっしゃる。たまに見かける黒髪・黒目の方は濃い茶色に近いし肌は褐色の方しかお見かけした事がない、ルネ様の様に白い肌をなさっている方は初めて拝見しました。東の国の食器の磁器の様に白く美しい。

採寸を終えどのような服にするかを決めようと見本の服をお持ちしたら全力で嫌だと顔に書いてあった。護衛のジーク様にお話を聞いた所、ルネ様は騎士様と一緒に訓練をさなっているので動き易い服が欲しいのだろうとの事。

この可愛らしい方が騎士様と一緒に訓練!?
しかも指導までしておられるとか!

確かに採寸した時に拝見したお体はとても締っていてしなやかなお体をしていたのに驚いた。普通のお子様ではない体つきをしていらした。

お話を聞きながらご希望の服を考える。ルネ様が欲しい服は執事やヘタをしたら平民が着る様なな服をご所望でした。出来るだけ希望に合う服を考えご提供させて頂きました。

するとルネ様はお料理もなさるようでその時用の服も欲しいと言われた。騎士様と共に動きその上お料理までなさるとは・・・ルネ様は一体何者であられるのだろうか?

詳しく聞くと見た事のない服を描き始めた。
その服は袖が短く洗い物をする時に袖を捲らなくていいらしい、その上料理が終わり人目に出る時に汚れを見せない様に前身ごろが2重になっていて左右どちらも前に出来る様になっていた。

私はそんな服を見た事がない。
この方がもっと言葉を覚えられたら色々な事を聞きたいものだ。

何て長閑に考えてる暇は無いかも知れない・・・。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

あの日、さようならと言って微笑んだ彼女を僕は一生忘れることはないだろう

まるまる⭐️
恋愛
僕に向かって微笑みながら「さようなら」と告げた彼女は、そのままゆっくりと自身の体重を後ろへと移動し、バルコニーから落ちていった‥ ***** 僕と彼女は幼い頃からの婚約者だった。 僕は彼女がずっと、僕を支えるために努力してくれていたのを知っていたのに‥

美しい姉と痩せこけた妹

サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――

[完結]思い出せませんので

シマ
恋愛
「早急にサインして返却する事」 父親から届いた手紙には婚約解消の書類と共に、その一言だけが書かれていた。 同じ学園で学び一年後には卒業早々、入籍し式を挙げるはずだったのに。急になぜ?訳が分からない。 直接会って訳を聞かねば 注)女性が怪我してます。苦手な方は回避でお願いします。 男性視点 四話完結済み。毎日、一話更新

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた

杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。 なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。 婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。 勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。 「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」 その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺! ◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。 婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。 ◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。 ◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。 ◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます! 10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

処理中です...