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80 難題(ゲイル視点)

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困った・・・。
大変な事を頼まれてしまったぞ。

このマヨネーズって食べ物は凄く旨い売れば儲かるだろう、だが売るまでが大変だ。
多分、直ぐに大量に作る羽目になるだろうから、建物を建てて作り手を集めて入れ物もどうするか考えなきゃならし、売り場は店で一緒に売ればいいだろうけど、まぁ何にせよ今すぐにって訳にはいかない。

しかも、毎回同じ味で作らなくてはならん。その為には味の違いが判る者を雇わなければならんし・・・。まぁ、ルネが言っている事も理解出来るがそれを現実にするのは生大抵の事では出来ない。

さてさて、どうしたもんかなぁ。
俺はただの八百屋だぞ!

馬車を走らせながら、どこに工場を作るか・規模はどれ位のを作るか考えながら王都に戻って行った。



「ただいま・・・。」

「お帰りなさい。今日も喜んでもらえた?」

店から娘のマリーが顔を出しながら聞いてくる。最近はルネの知らない野菜や果物を探すのが楽しみになっているから反応が気になるのだろうけど、今日も新しい果物を持って行ったのにそれどころじゃなかったしな・・・。
折角ここいらじゃ珍しい物が入ったから持って行ってやったのに。まぁ、買ってたけどな。

「どうしたのお父さん?浮かない顔してるよ?」

「いやな・・・、頼まれて新しい商売を始める事になってなぁ。」

「新しい商売って?」

「夜に皆が揃ってから話すわ。悪いけど俺に時間くれ。」

「・・・?うん。じゃあ夜に話してね。」

そう言うと店に戻って行った。
さてさて、どうやって家族に話すかなぁ。

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