欲望のままに

姫川 林檎

文字の大きさ
上 下
34 / 96

指先の愛

しおりを挟む
「ミカから離れろ!!あっち行け!!」

「ぅわあ!」

「ふん!ミカ大丈夫?」

「うん。とーまが助けてくれたから大丈夫。ありがとう!ちゅっ」

「ぅうん。か帰ろうか。」


「ん~・・・。」

「よっ尊之どうした一人か?斗真はどうした?」

「としにーちゃん!今日はお姉ちゃんといっしょ。あそこ。」

「おぅ、友達と一緒か。所で何に悩んでいたんだ?」

「あのね、とーまがぼくを好きになってくれないかなって。」

「斗真は尊之の事好きだろ?」

「パパとママみたいにずっといっしょにいたの!」

「そうかぁ、パパとママみたいにかぁ・・・。」

「じゃあ、パパ達みたいにキスすれば一緒に居られるんじゃないか?キスは気持ちいいからずっと居たくなるかもよ。」

「ほんと!?やってみる!」

「おう、頑張れよ。」

俊彦は知らなかった、パパ達が子供達の前で結構激し目のキスをしている事を。
俊彦は知らない、尊之達がこれからどんなキスをするのかを。


「とーまあのね、パパ達みたいなキスがしたいの。としにーちゃんもキスは気持ちいいって言ってたよ。ね?」

「んー。ほかの人としちゃダメだよ?」

「うん!とーまとしかしない!ちゅっ。あのね、したをなめて。」

「したをなめるの!?」

「うん。あーん。」

「んっ・・・ぅん・・・ぁんぅ。」

「気持ちいい?」

「わかんない。けど、嫌じゃないよ。」

「とーま、もう一回!」



「よう!尊之元気か?すっかり綺麗になったなぁ。」

「俊にーちゃん。久し振りです。」

「堅苦しいなぁ、今日は斗真はどうした?」

「部活。最近あまり逢えてない・・・。」

「そっかぁ、ところで、お前は未だ斗真が好きなのか?」

「なっ!?なん何で!知ってるの!?」

「小さい時にずっと一緒に居れる方法探してただろ?」

「あっあぁ、あったね・・・。俊にーちゃんは気持ち悪くないの?男同士なのに。」

「恋愛は自由だろ?振られたのか?」

「告白してないから振られてない・・・。けど、避けられてる様な気がする。目も合わせてくれないし・・・。」

「じゃあさぁ、他の子と付き合ってやきもち焼かせてみたら?ついでに、女の子と付き合って女の子とではダメか試したら?俺は恋愛は自由だと思うけど、世間の波は厳しいから出来ればノーマルの方が楽だし誰も不幸にはしないと思うわけ。お前らは兄弟がいるから親は孫を見れるかも知れないけど、同性じゃ子供は出来ないからなぁあまりお勧めはしない。それでも好きなら本人の自由にすればいいし。なっ?試したら?セックスは気持ちいいぞ♪」

「・・・考えてみる。」

「まぁ、斗真はお前の事好きだと思うから安心しろ。」

「ありがとう。俊にーちゃん。」



「俊にーちゃん久し振り!」

「おぉ!尊之お前更に綺麗になったなぁ。その辺の女の子より綺麗だし言わなければ男とも思えないぞ。」

「どんどん母さんに似て来たかも。俊にーちゃんは今大学生だっけ?」

「おぅ、今年卒業予定だ。あくまで予定だけどな。」

「ふふふ。そうっか。」

「そんな顔をすると勘違いされるぞ。」

「ぶぅー。どんな顔をしたって勘違いされるよ。そんな気全くないのに・・・。」

「美人は大変だな。斗真は一緒か?同じ学校だよな。」

「そう頑張って同じ所にしたから。今日は委員会で別、姉さんと用があったんだけどドタキャンされた。」

「斗真は頭が良いからなぁ。っで結局どうなったんだお前らは?」

「俊にーちゃん!今日時間ある?」

「いいぞ。そこの公園行こうか、池の側なら人が来れば直ぐ分かるし誰にも聞かれないだろ。」

「ダメだったか?」

「うん。斗真は部活が忙しくて気にしてたのかも判らない。ただ、僕はやっぱり斗真じゃなきゃ嫌だ。」

「そう言えばあいつ国体で優勝してたな。尊之はやっぱり斗真がいいか・・・。」

コク

「・・・女の子と付き合ってみたけど、あまり楽しくもないしそれに・・・したけど思ってたより気持ち良くなかった。」

「気持ち良くなかったかぁ、斗真は知っているのか?お前が童貞じゃない事を。」

「知ってる。一人お喋りな子がいて周りに話してたから。」

「そっかぁ、今はどんな感じだ?一緒に居るんだろ?」

「うん。僕が付きまとっているから・・・。一緒には居てくれる。2人とも部活してないし。」

「斗真もしてないのか?走るの辞めたのか怪我?」

「怪我はしてないけど、詳しくは知らない中学の時は暇つぶしに走ってただけって言ってた。ねぇ!俊にーちゃん僕どうしたらいいと思う?斗真はモテるんだよ!!背高くて頭が良くて運動出来るから、文武両道のイケメンなの!本人無自覚だけど、今は不愛想で近づく人は少ないけどそれでもこの間告白されてたし!断ってたけど・・・。」

「お前らはタイプの違うイケメンだからなぁどっちもモテるだろ。そうだな、思い切って色仕掛けでしかけたら?」

「色仕掛け!?相手が僕で引っ掛かるかな?僕に色気はないよ?」

「大丈夫。お前斗真の話をする時は可愛いからあいつなら簡単に引っ掛かる。」

「けど、どうやったらいいのか解んないよ。」

「そうだな・・・。アナニーしたいけど自分じゃ出来ないからしてってお願いしたら?」

「アナニー!?あからさま過ぎない?」

「この間お店のお姉様にフェラしながらしてもらったけど結構気持ちいいぞ。それに付き合うって事はそうゆう事をするんだろ?お前ひょっとして入れたいの!?」

「違う!出来ればして欲しいけど・・・。いくら何でもそれは無理なんじゃないかな・・・。」

「大丈夫だよ、あいつはお前の頼みなら絶対に断らないから。だろ?」

「うん。今まで断られた事ないけど・・・。でも・・・。」

「じっくり考えてお前なりに迫ればいいじゃないか?焦らず考えな。」

「うん。分かった。」

「じゃあ、帰ろうぜ。」


「俊にーちゃん!俊にーちゃん!聞いて聞いて♪やっと斗真と出来たの♪」

「おぅおぉ。ここじゃあれだからあっち行こうか。」

「っで?無事に出来たのか?」

コクコク

「首もげるぞ・・・。しかもそんな可愛い顔して俺ですら勘違いしそうだわ。お前は本当に斗真が絡むと顔が違うな。じゃあ、付き合う事になったのか?」

しゅん。フルフル

「したけど・・・付き合ってない。」

「言ってないのか?そこで畳み込まなきゃ!僕と付き合ってって。」

「怖くて言えない。」

「けど、ちゃんと言わないとただのセフレだぞ。」

「うっ・・・。」

「お前だって男だろ!決める所はちゃんと決めろ!いつでも相談に乗るから頑張れ。なっ?じゃないと誰かに盗られるぞ、嫌だろ。」

「ぅん。頑張る。」

「良し!それこそ男だ!!」


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

放課後の逢瀬

永井義孝
BL
カントボーイヤンキーDKが幼馴染の彼氏にクリ責めや尿道責めされる話。 ※♡喘ぎ ※冒頭少し暴力表現があります ※加筆修正と書き下ろしを加えたものをDLsiteにて電子販売します。

最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか

鳳ナナ
恋愛
第二王子カイルの婚約者、公爵令嬢スカーレットは舞踏会の最中突然婚約破棄を言い渡される。 王子が溺愛する見知らぬ男爵令嬢テレネッツァに嫌がらせをしたと言いがかりを付けられた上、 大勢の取り巻きに糾弾され、すべての罪を被れとまで言われた彼女は、ついに我慢することをやめた。 「この場を去る前に、最後に一つだけお願いしてもよろしいでしょうか」 乱れ飛ぶ罵声、弾け飛ぶイケメン── 手のひらはドリルのように回転し、舞踏会は血に染まった。

男子高校生のさまざまブログ

F
BL
※この作品には【R18】【BL】の要素が含まれます。ご了承ください。 男子高校に通う、年相応かそれ以上の性欲を持った至って普通の高校生である片岡 奈月( かたおか なつき )の、ちょっぴりえっちな体験を書いていくブログ。 …といった設定の作品となっています。文章もブログ風に書いていきますので読みにくいかとは思いますが、どうかご了承ください。 ※内容はすべてフィクションです。

婚約破棄されて異世界トリップしたけど猫に囲まれてスローライフ満喫しています

葉柚
ファンタジー
婚約者の二股により婚約破棄をされた33才の真由は、突如異世界に飛ばされた。 そこはど田舎だった。 住む家と土地と可愛い3匹の猫をもらった真由は、猫たちに囲まれてストレスフリーなスローライフ生活を送る日常を送ることになった。 レコンティーニ王国は猫に優しい国です。 小説家になろう様にも掲載してます。

星の名で呼ばれる

綿入しずる
BL
王宮の奴隷調教師ダルヤーは先の働きの褒美として、王より火精憑きの奴隷を賜った。 以前は恐ろしい主人に仕えていた奴隷を新しい名前で呼ぶ、彼の休息の時間。 調教師ご主人様×その持ち物の従順な奴隷 台詞少ないけど敬語攻、積極的にご奉仕するむっちり体型褐色肌の受。 ・受は奴隷扱い、愛無し? ・針とか鞭とかの調教前提、攻以外とも性交する受(描写なし) ・単品で読める『ご主人様の枕ちゃん』https://www.alphapolis.co.jp/novel/424291071/911724198 のスピンオフ短編(既読の方向けの小話つき)二章『回青の園』話中に出てきた火精憑きの奴隷と調教師の話。

乙女ゲーム攻略対象者の母になりました。

緋田鞠
恋愛
【完結】「お前を抱く気はない」。夫となった王子ルーカスに、そう初夜に宣言されたリリエンヌ。だが、子供は必要だと言われ、医療の力で妊娠する。出産の痛みの中、自分に前世がある事を思い出したリリエンヌは、生まれた息子クローディアスの顔を見て、彼が乙女ゲームの攻略対象者である事に気づく。クローディアスは、ヤンデレの気配が漂う攻略対象者。可愛い息子がヤンデレ化するなんて、耐えられない!リリエンヌは、クローディアスのヤンデレ化フラグを折る為に、奮闘を開始する。

代わりにくらいなれると思った

いちみやりょう
BL
「俺は好きなやつがいるからセフレは作らない」 チクリと胸が痛む。 「へー、好きな人って誰ですか?」 「お前も知っているんだろう? そしてお前は俺が好きなんだろう? だから俺の好きなやつをいじめたんだろう?」 会長のことが好きってバレてたか。 いや、また誰かが流した噂か。 会長の好きな人なんて俺は知らないけど、いや? 会長は日向と付き合い始めたとかいう噂が流れていた。 「もしかして、日向……ですか?」 「やはり、知っていたか。では噂も本当なんだろう。まだいい返事はもらえていないが日向にアプローチ中だ。あいつに手は出させない」 また胸にチクリと痛みが走る。 会長にこんなに大切に思われてていいなぁ。日向。 「俺が日向をいじめてるって、日向がそう言ったんですか?」 「ああ」 「そうですか。会長、俺の顔、よく見てみてください。日向に似てるでしょう?」 「……」 「双子なんです。双子だけど、みんな日向を好きになる。あいつの方が可愛いからってのは分かってますよ。でも、俺だって代わりにくらいなるでしょう? 会長」 ーーーーーーーー 書いてる途中でこの先の展開決まってません でも割とすぐ溺愛&執着責めになるかも。

6年後に戦地から帰ってきた夫が連れてきたのは妻という女だった

白雲八鈴
恋愛
 私はウォルス侯爵家に15歳の時に嫁ぎ婚姻後、直ぐに夫は魔王討伐隊に出兵しました。6年後、戦地から夫が帰って来ました、妻という女を連れて。  もういいですか。私はただ好きな物を作って生きていいですか。この国になんて出ていってやる。  ただ、皆に喜ばれる物を作って生きたいと願う女性がその才能に目を付けられ周りに翻弄されていく。彼女は自由に物を作れる道を歩むことが出来るのでしょうか。 番外編 謎の少女強襲編  彼女が作り出した物は意外な形で人々を苦しめていた事を知り、彼女は再び帝国の地を踏むこととなる。  私が成した事への清算に行きましょう。 炎国への旅路編  望んでいた炎国への旅行に行く事が出来ない日々を送っていたが、色々な人々の手を借りながら炎国のにたどり着くも、そこにも帝国の影が・・・。  え?なんで私に誰も教えてくれなかったの?そこ大事ー! *本編は完結済みです。 *誤字脱字は程々にあります。 *なろう様にも投稿させていただいております。

処理中です...