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45話 アリマ、混乱して暴走し ログハウス、跡形もなく消し飛ぶ
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「おお! やっと来たか! 妾は楽しみで夜明け前から待っておった...... なんじゃ随分大勢引き連れて来おったのぅ」
「え? アリマさん!? どうやってここに!」
「ぬ? どうやっても何もそこの入口からじゃが...... ご丁寧に案内板も立っておったぞ?」
「あ...... そうですよね(アリマさんは蟻サイズじゃないもんな。 逃げ込む側でもないと思うけど)」
「で、婿殿と一緒におるそなたらが」
「はい、僕の家族です。 シロッコじいちゃんに父さんの朋広、母さんの幸依に妹の華音です」
正和がアリマに紹介し、アリマも全員を見る。
「アリマじゃ。 よろしく頼むぞ? ふーむ。 さすが婿殿の家族というだけあって皆魔力上限が高いの」
「そうなんですか?」
「うむ。 魔力上限が直接戦闘能力に結び付く訳ではないが、蟻どもではそなたらの相手になるのは到底無理であろうな」
「お兄ちゃんが言ってた赤い蟻さんでも駄目なんですか?」
華音が好奇心から質問する。
「あやつらか......。 あやつらは能力にばらつきがあるからのぅ......。 ぬ? どうでもよいがそなたらは座らぬのか?」
「あ、そうですね。 じゃあみんな」
正和の合図で皆イスを移動させる。 足りない分は朋広がアイテムボックスから取り出した。
「まぁ、仮に高い能力の赤蟻をぶつけたとて結果としては効果はないと妾は見るがの」
机を挟んで片側にアリマ一人。 もう片側に正和達五人というアンバランスな形が出来上がったがアリマは特に気にする事もなかった。 と、いうよりアリマの関心は正和にあり、他はあくまで『ついで』程度にしか認識していないようだ。
(アリマとやらのこの態度は己がこの世界の神であるという自負と、儂らがその劵族である亜人だと思い込んでおる部分からきているのであろうな。 正和君がそれに気付いてないとは思わぬが、話の展開次第では一波乱も二波乱もありそうじゃのう)
シロッコはそんな事を考えながらアリマを観察する。
(うわぁ、同じ神でも爺様とは全然性格違うんだな。 正和の両親と言ったところであっそ、て感じだし、こりゃ俺の手には負えないなー。 正和頑張れ!)
朋広がアリマに抱いた印象はこんな感じだった。 すでに丸投げである。
(アリマお姉ちゃん......。 お兄ちゃんと話すときだけ触覚がピコピコ動いてるんだけど、結構わかりやすい性格してるのかなー。 あの触覚さわらせてくれないかなー)
華音は何気にアリマの性格を見抜いていた。
(あらあら、これはアリマちゃんの事に関しては正和に任せておけば問題ないかしらね。 ......向こうの皆はちゃんとご飯食べているかしら?)
幸依は開拓村の皆の事まで考えている。 見事なまでに全員の考えている事がバラバラであった。
「で、婿殿。 か、肝心の返事を聴かせて貰いたいんじゃがな。 三日も待った妾の乙女心をわかってくれているとは思っておるがの?」
アリマがモジモジしながら聴いてくる。 両手の人差し指をあわせながら、やや下を俯きつつの上目遣い。 触覚は恥ずかしさで垂れているように見えながら、やや左右に開いている。
(ア、アリマお姉ちゃん、完全にお兄ちゃんを仕留めにかかってるよ!)
華音は本能でそう感じた。 いや、そう感じたのは華音だけではなかったであろう。
「そ、その前にいくつか教えていただきたい事があるのですが」
正和も思わず赤くなりながら聞き返す。
「なんじゃ?」
「僕をあなたの婿にして、それからどうするつもりなんですか?」
「......? 変な事をきくの? そ、それは...... と、当然わ、妾と健康な卵を産むため、ためための......」
アリマの顔が言いながらどんどん赤くなる。 意図を察した家族も皆赤くなった。
「正和! あなた女の子になんて事言わせるの!」
幸依が正和に詰め寄る。
「ち、違うよ母さん! アリマさんも誤解です! 僕が聴きたかったのはこの世界と他の種族の扱いについてだったんです!」
正和は必死に否定した。
「な、なんじゃそんな事か。 世界は妾と婿殿と妾の眷族、産まれてくる子供達で治めるのじゃ。 他の種族、なぜかまだ出会っておらんが、特に魔族は根絶やしにするがな。 婿殿の家族は魔力上限も高いからの。 強力な赤蟻になるじゃろう」
その瞬間、実際にはそんな事はなかったのだが、時間が停止し、空間に『ピシッ』と亀裂が入ったような音が家族には聞こえた。
(やはり対等に考えてはおらんかったか。 神でなくとも嫌な予感というのは当たるものじゃな)
と、シロッコ。
「......え? 華音達、赤蟻さんにされちゃうの?」
「? 妾の眷族なのだから当然であろう? 他と違って強力な個体に育ってくれておった事には感謝しておるぞ。 赤蟻になっても重用する事で恩に報いるつもりじゃ」
「おいおい、話が変な方向に変わってきたぞ」
「あらあら困ったわねぇ」
家族に困惑が広がる。 アリマは構わず続ける。
「言っておくが、亜人である以上妾の言葉は絶対じゃ。 そなた達とて逆らえん」
「アリマさんの眷族は蟻なのでは?」
「そうじゃ」
「では亜人はなんなのですか?」
「? 亜人は...... 妾の庇護が必要な対象だ」
「その為に亜人を捕らえ蟻の姿に変えたと。 亜人は滅亡寸前まで追い込まれたのですよ」
「敵が滅亡するのは仕方なかろう?」
「敵である亜人にアリマ様の言葉が絶対であるのは矛盾を感じませんか? それに先程亜人は庇護の対象だと」
「う? うう...... 亜人が...... 亜人は......」
アリマが頭をおさえて苦しみだす。 家族はこの時点で正和がアリマに対して何か仕掛けている事を察知した。 正和はアリマのこの支離滅裂さがアリアとアリマの関係をおかしくしている原因ではないかと推測していたのだ。
「け、眷族である亜人の分際で創造主である妾に説教する気か! 生意気な。 そこへひざまずくがよい!」
その絶対の言葉はアリマの眼前にいる五人には当然ながら効果が発揮されない。 この中に亜人は一人もいないのだから。
「な、なんじゃと? 亜人が妾の力に対抗できる訳が......」
「僕達は亜人ではありませんから」
「な、なに?」
「僕達は『人間』です」
「人間......? 妾はそんな存在は知らぬぞ!?」
「それはあなたが亜人の神であったアリア様だったからです。 人はその後この世界に誕生しました」
「う、うう...... アリア? 妾はアリマだ」
「あなたは亜人の神アリアとして魔族と戦ったんです!」
「亜人...... 魔族...... 戦い......」
アリマは苦しんでいる。 もはやその視点は目の前の誰をも捉えていない。 自分の中の、自分でもわからない何かを探すようにもがいている。
「人族? そうだ......。 人族は」
アリマが何かを思い出した。
(おかしい! アリマがアリアじゃとするなら人族の情報は持っておらぬはず。 人と亜人が共闘していた時代に存在していたとも思えん!)
シロッコは咄嗟に家族と周辺を障壁で覆う。
「人族と亜人は...... 我ら『魔族』の敵だ!」
アリマが力を解放した。 家族と座っているイス、わずかな床、天上に繋がる扉以外はログハウスごと跡形もなくなっている。 まさに爆心地といった感じで、家族もあまりの事に言葉を失う。 アリマは地面から少し浮いた形で俯いたまま、自身の周囲に黒いオーラを漂わせながらじっとしていた。
「サ、サンキュー爺様」
「やれやれ。 とんだ神様がおったものじゃよ」
「あらあら、こんなお嫁さんだと正和お尻にひかれちゃうんじゃないかしら?」
「そんなのんきにしてる場合じゃないぞ幸依。 ログハウスがなくなって、苦労して完成させたボトルシップが瓶だけ残して綺麗に破壊された気分だ」
「パパ、ボトルシップってなに?」
「酒瓶の中につくる船の模型」
「あー、なんか見た事あるかもー」
全然のんきな会話が繰り広げられている。 朋広は立ち上がった全員分のイスをアイテムボックスに回収までしていた。
「ここまで危機感がないと逆に感心するなぁ。 まったく」
「ははは、父さんちょっと焦ったけどな。 で、この後はどうするんだ?」
「そうよ、あなたのお嫁さんになるかも知れない子なんだから、ちゃんとしてあげなさいよ」
朋広も幸依もなんのかんのでしっかり異世界に順応していたようだ。
「お嫁さんはともかく、じゃあここでしっかりフラグを立てておきますかね」
正和は息を吸い込んで、
「私にいい考えがある!」
某司令官風にそう言った。
「え? アリマさん!? どうやってここに!」
「ぬ? どうやっても何もそこの入口からじゃが...... ご丁寧に案内板も立っておったぞ?」
「あ...... そうですよね(アリマさんは蟻サイズじゃないもんな。 逃げ込む側でもないと思うけど)」
「で、婿殿と一緒におるそなたらが」
「はい、僕の家族です。 シロッコじいちゃんに父さんの朋広、母さんの幸依に妹の華音です」
正和がアリマに紹介し、アリマも全員を見る。
「アリマじゃ。 よろしく頼むぞ? ふーむ。 さすが婿殿の家族というだけあって皆魔力上限が高いの」
「そうなんですか?」
「うむ。 魔力上限が直接戦闘能力に結び付く訳ではないが、蟻どもではそなたらの相手になるのは到底無理であろうな」
「お兄ちゃんが言ってた赤い蟻さんでも駄目なんですか?」
華音が好奇心から質問する。
「あやつらか......。 あやつらは能力にばらつきがあるからのぅ......。 ぬ? どうでもよいがそなたらは座らぬのか?」
「あ、そうですね。 じゃあみんな」
正和の合図で皆イスを移動させる。 足りない分は朋広がアイテムボックスから取り出した。
「まぁ、仮に高い能力の赤蟻をぶつけたとて結果としては効果はないと妾は見るがの」
机を挟んで片側にアリマ一人。 もう片側に正和達五人というアンバランスな形が出来上がったがアリマは特に気にする事もなかった。 と、いうよりアリマの関心は正和にあり、他はあくまで『ついで』程度にしか認識していないようだ。
(アリマとやらのこの態度は己がこの世界の神であるという自負と、儂らがその劵族である亜人だと思い込んでおる部分からきているのであろうな。 正和君がそれに気付いてないとは思わぬが、話の展開次第では一波乱も二波乱もありそうじゃのう)
シロッコはそんな事を考えながらアリマを観察する。
(うわぁ、同じ神でも爺様とは全然性格違うんだな。 正和の両親と言ったところであっそ、て感じだし、こりゃ俺の手には負えないなー。 正和頑張れ!)
朋広がアリマに抱いた印象はこんな感じだった。 すでに丸投げである。
(アリマお姉ちゃん......。 お兄ちゃんと話すときだけ触覚がピコピコ動いてるんだけど、結構わかりやすい性格してるのかなー。 あの触覚さわらせてくれないかなー)
華音は何気にアリマの性格を見抜いていた。
(あらあら、これはアリマちゃんの事に関しては正和に任せておけば問題ないかしらね。 ......向こうの皆はちゃんとご飯食べているかしら?)
幸依は開拓村の皆の事まで考えている。 見事なまでに全員の考えている事がバラバラであった。
「で、婿殿。 か、肝心の返事を聴かせて貰いたいんじゃがな。 三日も待った妾の乙女心をわかってくれているとは思っておるがの?」
アリマがモジモジしながら聴いてくる。 両手の人差し指をあわせながら、やや下を俯きつつの上目遣い。 触覚は恥ずかしさで垂れているように見えながら、やや左右に開いている。
(ア、アリマお姉ちゃん、完全にお兄ちゃんを仕留めにかかってるよ!)
華音は本能でそう感じた。 いや、そう感じたのは華音だけではなかったであろう。
「そ、その前にいくつか教えていただきたい事があるのですが」
正和も思わず赤くなりながら聞き返す。
「なんじゃ?」
「僕をあなたの婿にして、それからどうするつもりなんですか?」
「......? 変な事をきくの? そ、それは...... と、当然わ、妾と健康な卵を産むため、ためための......」
アリマの顔が言いながらどんどん赤くなる。 意図を察した家族も皆赤くなった。
「正和! あなた女の子になんて事言わせるの!」
幸依が正和に詰め寄る。
「ち、違うよ母さん! アリマさんも誤解です! 僕が聴きたかったのはこの世界と他の種族の扱いについてだったんです!」
正和は必死に否定した。
「な、なんじゃそんな事か。 世界は妾と婿殿と妾の眷族、産まれてくる子供達で治めるのじゃ。 他の種族、なぜかまだ出会っておらんが、特に魔族は根絶やしにするがな。 婿殿の家族は魔力上限も高いからの。 強力な赤蟻になるじゃろう」
その瞬間、実際にはそんな事はなかったのだが、時間が停止し、空間に『ピシッ』と亀裂が入ったような音が家族には聞こえた。
(やはり対等に考えてはおらんかったか。 神でなくとも嫌な予感というのは当たるものじゃな)
と、シロッコ。
「......え? 華音達、赤蟻さんにされちゃうの?」
「? 妾の眷族なのだから当然であろう? 他と違って強力な個体に育ってくれておった事には感謝しておるぞ。 赤蟻になっても重用する事で恩に報いるつもりじゃ」
「おいおい、話が変な方向に変わってきたぞ」
「あらあら困ったわねぇ」
家族に困惑が広がる。 アリマは構わず続ける。
「言っておくが、亜人である以上妾の言葉は絶対じゃ。 そなた達とて逆らえん」
「アリマさんの眷族は蟻なのでは?」
「そうじゃ」
「では亜人はなんなのですか?」
「? 亜人は...... 妾の庇護が必要な対象だ」
「その為に亜人を捕らえ蟻の姿に変えたと。 亜人は滅亡寸前まで追い込まれたのですよ」
「敵が滅亡するのは仕方なかろう?」
「敵である亜人にアリマ様の言葉が絶対であるのは矛盾を感じませんか? それに先程亜人は庇護の対象だと」
「う? うう...... 亜人が...... 亜人は......」
アリマが頭をおさえて苦しみだす。 家族はこの時点で正和がアリマに対して何か仕掛けている事を察知した。 正和はアリマのこの支離滅裂さがアリアとアリマの関係をおかしくしている原因ではないかと推測していたのだ。
「け、眷族である亜人の分際で創造主である妾に説教する気か! 生意気な。 そこへひざまずくがよい!」
その絶対の言葉はアリマの眼前にいる五人には当然ながら効果が発揮されない。 この中に亜人は一人もいないのだから。
「な、なんじゃと? 亜人が妾の力に対抗できる訳が......」
「僕達は亜人ではありませんから」
「な、なに?」
「僕達は『人間』です」
「人間......? 妾はそんな存在は知らぬぞ!?」
「それはあなたが亜人の神であったアリア様だったからです。 人はその後この世界に誕生しました」
「う、うう...... アリア? 妾はアリマだ」
「あなたは亜人の神アリアとして魔族と戦ったんです!」
「亜人...... 魔族...... 戦い......」
アリマは苦しんでいる。 もはやその視点は目の前の誰をも捉えていない。 自分の中の、自分でもわからない何かを探すようにもがいている。
「人族? そうだ......。 人族は」
アリマが何かを思い出した。
(おかしい! アリマがアリアじゃとするなら人族の情報は持っておらぬはず。 人と亜人が共闘していた時代に存在していたとも思えん!)
シロッコは咄嗟に家族と周辺を障壁で覆う。
「人族と亜人は...... 我ら『魔族』の敵だ!」
アリマが力を解放した。 家族と座っているイス、わずかな床、天上に繋がる扉以外はログハウスごと跡形もなくなっている。 まさに爆心地といった感じで、家族もあまりの事に言葉を失う。 アリマは地面から少し浮いた形で俯いたまま、自身の周囲に黒いオーラを漂わせながらじっとしていた。
「サ、サンキュー爺様」
「やれやれ。 とんだ神様がおったものじゃよ」
「あらあら、こんなお嫁さんだと正和お尻にひかれちゃうんじゃないかしら?」
「そんなのんきにしてる場合じゃないぞ幸依。 ログハウスがなくなって、苦労して完成させたボトルシップが瓶だけ残して綺麗に破壊された気分だ」
「パパ、ボトルシップってなに?」
「酒瓶の中につくる船の模型」
「あー、なんか見た事あるかもー」
全然のんきな会話が繰り広げられている。 朋広は立ち上がった全員分のイスをアイテムボックスに回収までしていた。
「ここまで危機感がないと逆に感心するなぁ。 まったく」
「ははは、父さんちょっと焦ったけどな。 で、この後はどうするんだ?」
「そうよ、あなたのお嫁さんになるかも知れない子なんだから、ちゃんとしてあげなさいよ」
朋広も幸依もなんのかんのでしっかり異世界に順応していたようだ。
「お嫁さんはともかく、じゃあここでしっかりフラグを立てておきますかね」
正和は息を吸い込んで、
「私にいい考えがある!」
某司令官風にそう言った。
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