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24話 亜人移住計画
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─亜人移住計画。キエルの語った壮大な構想。
その要は複数の人物をも結界を越えさせられるシロッコの力と、蟻をものともしない人族の戦闘能力であり、当の亜人達に出来るのは他の亜人がいた場合の説得交渉と、道案内が出来るか否か位だった。
亜人達だけでは結界が越えられない上、蟻に対して有効な攻撃手段すら持ち併せていない有り様では、計画の大半が洞口家頼みになってしまうのはむしろ当然の事とも言える。
キエルはこの出会いを天啓と受け取って亜人の救出計画を描いた。シロッコの力で結界を越え、亜人領にて蟻を撃退しつつ他の亜人を救出し、人族領に連れてくる。確かに洞口家の者達ならば可能と思われる計画だった。華音は蟻さん退治は私に任せてと乗り気になり、それを聞いたヒラリエも目を輝かせている。
「正和......どう思う?」
「多分父さんと同じ考え」
「そうか......」
朋広は正和の考えが同じと聞き、真面目な顔をして口を開く。
「すみませんが、その計画には協力できそうにありません」
「「「え?」」」
華音とヒラリエが呆気にとられる。提案したキエルも驚いているが、亜人の中からも朋広の意見に賛同する声があがった。
「協力できない方が当然だと思うわよキエル」
「そうだな。さすがにそれはこちらばかりに都合がよすぎる」
ルミナとダランだ。
「なぜ......それほどの力がおありになれば難しい事ではないのではありませんか?」
「そうだよパパ! 困ってるんだから華音達で助けてあげようよ! 断るなんてひどいよ! なんだったら華音だけでも」
「華音。助けたい気持ちはあっても僕も父さんと同じ意見だよ」
「お兄ちゃんまで!」
「華音、僕達は何をしに此処まできたの?」
「え? それはオーシンさんが亜人さんのところへ行けるかどうかを確認に......」
「そう。で、結果は?」
「行けても住めそうな環境じゃなかった。......で、でも華音達が蟻を退治したらオーシンさんだって住めるようになるし、亜人さん達だって」
「それは今日一日で解決出来るような事かい?」
「え?」
「オーシンさんとオワタさんはその間どうするの? 僕達家族も問題を抱えていてまだ解決できていないのに、これ以上他にも手をひろげられる?」
「で......でも、でもぉ」
正和に正論を言われ華音は泣きそうになっている。
「それに一番大事な事だと思うけど、父さんや母さんが僕達を戦いばかり起こりそうな場所に行かしたがると思うかい? 怪我をしなければ良いという問題じゃないんだよ。シロッコじいちゃんだって僕達に戦わせる事は否定したんだから」
「あ......」
華音はハッとして朋広を見る。朋広は華音をじっと見つめていた。その横でシロッコは腕を組んで目を瞑りうんうんと頷いている。
「正和......すまなかったな。そこは父さんが自分で言わなきゃいけないところだったんだが」
「ううん、家族が心配なのは僕も一緒だから。......例え華音が家族の中で一番強いとわかっていたとしてもね」
華音は正和の服がボロボロになっている姿を見てさっきは何も感じなかったのにショックを受けた。幼いながらに思うところがあり、何かを感じたのであろう。目にはみるみる涙が溜まっていく。
「う、うわあぁぁぁんパパー!」
華音は朋広に抱きついて泣き出した。朋広は優しく背中をさすってやる。
「......こんな家族を儂らの都合で巻き込む訳にはいかんだろう。助けてもらっただけでも恩の字だ。後は儂らでなんとかしよう」
「......そうね。私も人族に対する考えを改めるわ。 少なくともこの家族に限ってはね。キエルもこれを見てまで私達の為にとは強く言えないでしょ」
「すみません。助けたいと思ってもこちらが抱えている問題は、解決に時間がかかる問題とは相性が悪いんです」
華音がしがみついたままの朋広が謝罪する。華音の腕に力がこもった。
「お主らはこの後どうするつもりじゃな? お主らだけならこの土地で暮らす事も可能じゃろう」
「私達が各種族ひとりづつ生き残った所で滅亡は確定する事になるし、ダランのハーレムなんて死んでもお断りだしね」
「悪かったな! こっちだって相手を選ぶっての! ......まぁ冗談はともかく、可能性があるなら仲間を探したいと思う。滅ぶ事になってもな」
「そうにゃね。......間違いにゃくアタイ達じゃかにゃわにゃいと思うけど、蟻に怯えてるにゃかまを見捨てる事はできにゃいにゃ。最後にいい人族に会えてよかったにゃりよ」
「おお、そう言えばエルフであるルミナは人との間にも子がなせたのではなかったか? お前さんはここに残るのも良いかもしれんな」
「バ! バカ言わないで! 私も行くからね!」
ルミナは真っ赤になって戻る事を主張した。
「ふむ、その志に水を差す訳にもいくまい。ならばそなたらを送りかえすのが儂の役目となりそうじゃの」
「お待ちください」
話がまとまりかけた所に待ったをかけたのはキエルだった。ルミナ、ダラン、ヒラリエは何か言おうとしたがキエルが放つ鬼気迫る雰囲気に押し黙る。
「ひとつだけ。皆様のような方々が揃っていても解決できない問題? そんな難問が存在するのですか? よろしければ......いえ、是非ともその難問とは何か教えていただきたいのです」
押し黙っていたルミナ、ダラン、ヒラリエの三人は今度はもっともだ、という表情をして朋広達を見ている。
膨大な魔力を持った者が複数人いて、戦闘能力に関しては先程見た通り。さらにオーシン以外は身体能力だけでも亜人を軽く上回るのだ。それだけの面子がいて解決できない問題があるなどという方が信じられないというのも無理はなかった。オーシンも亜人達と同じ考えに至ったのか、興味があるように朋広達を見ている。
キエルはこの出会いが亜人の神、アリアの導きによるものだと強く信じていた。亜人を救うため、彼等との出会いは必然であり天啓であったのだと。この強い信仰心が暗闇の中に一筋の光明を差し込ませる事になる。
その要は複数の人物をも結界を越えさせられるシロッコの力と、蟻をものともしない人族の戦闘能力であり、当の亜人達に出来るのは他の亜人がいた場合の説得交渉と、道案内が出来るか否か位だった。
亜人達だけでは結界が越えられない上、蟻に対して有効な攻撃手段すら持ち併せていない有り様では、計画の大半が洞口家頼みになってしまうのはむしろ当然の事とも言える。
キエルはこの出会いを天啓と受け取って亜人の救出計画を描いた。シロッコの力で結界を越え、亜人領にて蟻を撃退しつつ他の亜人を救出し、人族領に連れてくる。確かに洞口家の者達ならば可能と思われる計画だった。華音は蟻さん退治は私に任せてと乗り気になり、それを聞いたヒラリエも目を輝かせている。
「正和......どう思う?」
「多分父さんと同じ考え」
「そうか......」
朋広は正和の考えが同じと聞き、真面目な顔をして口を開く。
「すみませんが、その計画には協力できそうにありません」
「「「え?」」」
華音とヒラリエが呆気にとられる。提案したキエルも驚いているが、亜人の中からも朋広の意見に賛同する声があがった。
「協力できない方が当然だと思うわよキエル」
「そうだな。さすがにそれはこちらばかりに都合がよすぎる」
ルミナとダランだ。
「なぜ......それほどの力がおありになれば難しい事ではないのではありませんか?」
「そうだよパパ! 困ってるんだから華音達で助けてあげようよ! 断るなんてひどいよ! なんだったら華音だけでも」
「華音。助けたい気持ちはあっても僕も父さんと同じ意見だよ」
「お兄ちゃんまで!」
「華音、僕達は何をしに此処まできたの?」
「え? それはオーシンさんが亜人さんのところへ行けるかどうかを確認に......」
「そう。で、結果は?」
「行けても住めそうな環境じゃなかった。......で、でも華音達が蟻を退治したらオーシンさんだって住めるようになるし、亜人さん達だって」
「それは今日一日で解決出来るような事かい?」
「え?」
「オーシンさんとオワタさんはその間どうするの? 僕達家族も問題を抱えていてまだ解決できていないのに、これ以上他にも手をひろげられる?」
「で......でも、でもぉ」
正和に正論を言われ華音は泣きそうになっている。
「それに一番大事な事だと思うけど、父さんや母さんが僕達を戦いばかり起こりそうな場所に行かしたがると思うかい? 怪我をしなければ良いという問題じゃないんだよ。シロッコじいちゃんだって僕達に戦わせる事は否定したんだから」
「あ......」
華音はハッとして朋広を見る。朋広は華音をじっと見つめていた。その横でシロッコは腕を組んで目を瞑りうんうんと頷いている。
「正和......すまなかったな。そこは父さんが自分で言わなきゃいけないところだったんだが」
「ううん、家族が心配なのは僕も一緒だから。......例え華音が家族の中で一番強いとわかっていたとしてもね」
華音は正和の服がボロボロになっている姿を見てさっきは何も感じなかったのにショックを受けた。幼いながらに思うところがあり、何かを感じたのであろう。目にはみるみる涙が溜まっていく。
「う、うわあぁぁぁんパパー!」
華音は朋広に抱きついて泣き出した。朋広は優しく背中をさすってやる。
「......こんな家族を儂らの都合で巻き込む訳にはいかんだろう。助けてもらっただけでも恩の字だ。後は儂らでなんとかしよう」
「......そうね。私も人族に対する考えを改めるわ。 少なくともこの家族に限ってはね。キエルもこれを見てまで私達の為にとは強く言えないでしょ」
「すみません。助けたいと思ってもこちらが抱えている問題は、解決に時間がかかる問題とは相性が悪いんです」
華音がしがみついたままの朋広が謝罪する。華音の腕に力がこもった。
「お主らはこの後どうするつもりじゃな? お主らだけならこの土地で暮らす事も可能じゃろう」
「私達が各種族ひとりづつ生き残った所で滅亡は確定する事になるし、ダランのハーレムなんて死んでもお断りだしね」
「悪かったな! こっちだって相手を選ぶっての! ......まぁ冗談はともかく、可能性があるなら仲間を探したいと思う。滅ぶ事になってもな」
「そうにゃね。......間違いにゃくアタイ達じゃかにゃわにゃいと思うけど、蟻に怯えてるにゃかまを見捨てる事はできにゃいにゃ。最後にいい人族に会えてよかったにゃりよ」
「おお、そう言えばエルフであるルミナは人との間にも子がなせたのではなかったか? お前さんはここに残るのも良いかもしれんな」
「バ! バカ言わないで! 私も行くからね!」
ルミナは真っ赤になって戻る事を主張した。
「ふむ、その志に水を差す訳にもいくまい。ならばそなたらを送りかえすのが儂の役目となりそうじゃの」
「お待ちください」
話がまとまりかけた所に待ったをかけたのはキエルだった。ルミナ、ダラン、ヒラリエは何か言おうとしたがキエルが放つ鬼気迫る雰囲気に押し黙る。
「ひとつだけ。皆様のような方々が揃っていても解決できない問題? そんな難問が存在するのですか? よろしければ......いえ、是非ともその難問とは何か教えていただきたいのです」
押し黙っていたルミナ、ダラン、ヒラリエの三人は今度はもっともだ、という表情をして朋広達を見ている。
膨大な魔力を持った者が複数人いて、戦闘能力に関しては先程見た通り。さらにオーシン以外は身体能力だけでも亜人を軽く上回るのだ。それだけの面子がいて解決できない問題があるなどという方が信じられないというのも無理はなかった。オーシンも亜人達と同じ考えに至ったのか、興味があるように朋広達を見ている。
キエルはこの出会いが亜人の神、アリアの導きによるものだと強く信じていた。亜人を救うため、彼等との出会いは必然であり天啓であったのだと。この強い信仰心が暗闇の中に一筋の光明を差し込ませる事になる。
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