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第二章 「魔法少女は報われない」
第五十八話 「吸収」
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凍てつくような真冬の寒空の下。雲に隠れていた月が顔を出し、闇の緞帳を払うように周囲を照らし出す。
時折強く吹き付ける風が、葉擦れの音をざわめかせ、鳥の飛び立つ大きな羽音が不気味な予感を掻き立てる。
アスファルト舗装すらされていないデコボコの山道。人の気配の全くない山中。
空を見上げれば、都心では見ることのできないであろう、いくつもの星の瞬き。
肌にまとわりつくような、冷たい霧がうっすらと立ち込める中、俺は唯々途方に暮れていた。
「……どうしよう……どうしよう」
もはや全く意味をなさない、そんな弱気な言葉だけが口から零れる。
あの女が仲間を連れて戻ってくれば、今度こそ確実に殺される……いや、【不死身】と同様の力を持ってしまった俺は、きっと殺されずにもっと酷い状況に置かれるだろう。
――逃げるか。でも、どうやって。
まず、高速な移動手段がない。
徒歩で逃げたところで、下山する間もなく発見されるだろう。相手は携帯電話だって持っているだろうし、簡単に連絡もつけられるはずだ。
既に連絡されていて、対策の手が今この瞬間に打たれていることだって十分に考えられる。だから、こうしてマゴマゴしているうちに、こちらが選択できる手段は刻一刻となくなっていっていると考えた方が良い。
――そうだ、この男に戦わせられないだろうか。
だが、この男の能力の全容が分からない。間違いなく戦力にはなるだろう。だが果たして、どれくらいまで複雑な命令ができるのだろうか。正直、うまく命令できる自信もない。
それに、もし俺が遠距離からライフルでも持ち出されて頭でも狙撃されたら、この男に戦わせることもできず、間違いなくそのまま即死だろう。
まぁ死なないかもしれないが…拘束は免れないだろう。
――今の時点で俺には自分の身を守る術がない。
そして思い至る。それならこの男の能力を吸収してしまえばいいと。
【不死身】の時も、人を操作できるこの能力も吸収できたんだ。それなら、【主人公】と呼ばれたこの男の能力も吸収できるはず。
この男の能力があれば、相手が武器を持っていたとしても、変身さえしていれば戦えるような気がする。
唯一、気になる事といえば、能力を吸収し過ぎて自爆するありがちなパターンだが…。
「やるか…」
俺はゴクリと喉を鳴らすと一言そう呟き、ゆっくりと男から離れる。もはや選択肢の余裕はないのだ。
そして、真正面からしっかりと男を見据えた状態で命令する。
「変身を解除して、そこに横になって」
すると直後、男がベルトの操作をしたかと思うと、メタルアーマーが剥がれるように体から離れ、ホログラム上の光とともにそれらが虚空へと消えていく。
「………派手なエフェクトだな」
何気に、これスゲェ悪目立ちするよね。いよいよ相手もなりふり構わずに、こっちを殺しに来たということか?
かなりの緊急事態だな。早く殺っちまおう。だけど、この間みたいに口でやるのは……ちょっとヤダな…下の口を使うか。普通なら逆なんだろうけどな。
俺は穿いていたブーツとストッキングを急いで脱ぎ捨てると、そのままスカートを捲り上げショーツを下す。
そこに現れるのは、いつも通りのふっくらとした無毛の一本線と、染み一つない真っ白な太もも。
そのまま男に駆け寄ると、震える手を必死に抑えながら、地面に横になった男のズボンのベルトを外し、それをトランクスごと引きずり下ろす。
ボロンと飛び出た男根は、もちろん勃起なんてしていない。だからまずは、こいつを何とかしなきゃならない。
確か性的な刺激を与えれば、能力で操っている状態でも反応はあったはずだ。少なくとも佑奈の時はそうだった。
そして、やり方は元男だったのでわかる。非常に簡単だ。
まず、両手で男の男根を支えるように立てて、口に含んだ唾液を亀頭部分へと垂らし、十分に唾液がまぶされたところで、ゆっくりと摩るように上下させる。
上下させながらも、潤滑具合が悪くならないように、何度かタイミングを見て唾液を垂らしながら、ゴシゴシと男のモノを扱いていく。
よし。固くなってきたぞ。入るかな。
俺はスカートのまま、男に馬乗りになると、そのまま男の男根を自分の女穴へとあてがう。
「痛っ…!」
極度に緊張していて全く濡れていないこともあって、入れようとした瞬間に鋭い痛みが股を襲う。
え? 濡れてないと、こんなに痛いのか? なんだよ! どうすりゃいいんだ! 時間もないのに、どうする?
仕方ないので自分の手の指に唾液を垂らすと、その指でゆっくりと陰核を刺激する。
「……っく、あれ? ちょっと痛い?」
弱めに触っているはずなのに敏感になった小豆の部分に、ピリピリとした痛みが走る。
直接クリ責めも痛いのか? ああ! もう、時間がないってのに!
極限状態となった俺は、痛いのは覚悟の上で唾液で濡らした指を、そのまま強引に陰唇の奥へと突っ込む。
「痛っ! イタタ…ぁあ! ぁうぁ痛いっ! くうぅ!」
ビリビリと股間を襲う痛みに耐えながら、必死に指をズボズボと自らの膣へと抜き差しする。
そして、なんだか痛いのもいいかもしれないと少しだけ思ってきたところで、膣壁からヌメヌメとした愛液が滲み出てきた感覚が指をつたい、クチュクチュという卑猥な水音が聞こえてくる。
そろそろいけるかな。
俺は放置して萎えてしまった男根を再び元気にした後、男に馬乗りになり、腰を落としながらそれをゆっくりと咥え込むように体の中へと挿入していく。
一本線だった秘裂が押し広げられ、中のピンク色の膣肉が露出し、外気に当てられて冷たくなった男根が、体の中へと突き刺さっていく。
うぁ冷たい。なんか体の中が冷やされる感じ。
そんな不思議体験をしながらも、奥までしっかり咥え込んだ状態で、男の射精を促すべく前後に腰を動かす。
溢れ出た愛液がクチュ、クチュという厭らしい音をたて、前後運動により男根は根元でグリグリと膣口を広げるように動き、擦り付けられる陰核からはビリビリとした刺激が伝わる。
「ぁあん…ふぅあ…ぅぁんっ」
体の中に突き刺さった異物が子宮口を捉え、前後運動の度に膨らんだりビクビクと反応する。
その度に膣壁が、押し広げられ、刺激され、例えようのない快感が全身を襲う。
「き、気持ちいい…ぁあ、ん、ああぁ…ん」
腰から背中にかけて走る電気のような刺激に、白い太ももはビクビクと痙攣し、焦点はぼやけ頭の中が真っ白になる。
キューっと膣が締まる感覚の後、体は一気に弛緩し、今後は小さな方が意志とは関係なくビクビクと震える。
――しかし、それだけだった。
いつもならじんわりと膣内に広がるはずの、あの暖かい感覚がない。熱い吐息を吐きながらも、ボーっとする思考の中で状況を理解する。
あぁ…単に俺がいっただけで、こいつ射精してないじゃん。自分だけ気持ち良くなっちゃったよ。何か…すまんね。
うーん……射精させるのって、意外と難しいんだな。体の中で咥え込み過ぎて動かしたのがダメだったかな。
俺は気を取り直して、立膝から今度はしゃがみ込みをした姿勢をとる。これなら上下運動が可能になる分、陰茎への刺激もデカくなるはずだ。
男の胸板に手をついて少しだけ腰を浮かせた状態で、今度は上下に腰を動かすと、ズプッ、ズポッといった感じで、出入り口付近の膣口に鈴口が何度も引っかかるのが感覚でわかる。
ああ、これだ。このカリ首が引っかかる感じが気持ちいんだよね。でも、女の方は結構これって重労働なんだね。気持ちいんだけど、体勢も微妙に疲れる。
「んっ…ぁ…んっ…んっ…っ…ん」
何度も何度も男の剛直を吐き出しては飲み込み、我慢できなくなった潮が飛び散り、男の下腹部を濡らしていく。
そして、踏ん張っていた脚が軽くだるくなり、息切れを感じ始めたくらいになって、肉棒が一気に膨れ上がる感触が膣壁を通して伝わってくる。
――あ、来るっ!
俺は一気に腰を沈め、男根を子宮口へと押し付ける。それだけで、目の奥で火花が散るような激しい感覚とともに、理性ではどうやっても抑えられない嬌声が口から漏れる。
「ぁあぁあぁあぁ…あああっ」
そして、男の性器からは生暖かいドロドロとした精液が噴き出し、相手を貪り吸い尽くすような感覚とともに、それがそのまま一気に子宮へと流し込まれるのだった。
時折強く吹き付ける風が、葉擦れの音をざわめかせ、鳥の飛び立つ大きな羽音が不気味な予感を掻き立てる。
アスファルト舗装すらされていないデコボコの山道。人の気配の全くない山中。
空を見上げれば、都心では見ることのできないであろう、いくつもの星の瞬き。
肌にまとわりつくような、冷たい霧がうっすらと立ち込める中、俺は唯々途方に暮れていた。
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――逃げるか。でも、どうやって。
まず、高速な移動手段がない。
徒歩で逃げたところで、下山する間もなく発見されるだろう。相手は携帯電話だって持っているだろうし、簡単に連絡もつけられるはずだ。
既に連絡されていて、対策の手が今この瞬間に打たれていることだって十分に考えられる。だから、こうしてマゴマゴしているうちに、こちらが選択できる手段は刻一刻となくなっていっていると考えた方が良い。
――そうだ、この男に戦わせられないだろうか。
だが、この男の能力の全容が分からない。間違いなく戦力にはなるだろう。だが果たして、どれくらいまで複雑な命令ができるのだろうか。正直、うまく命令できる自信もない。
それに、もし俺が遠距離からライフルでも持ち出されて頭でも狙撃されたら、この男に戦わせることもできず、間違いなくそのまま即死だろう。
まぁ死なないかもしれないが…拘束は免れないだろう。
――今の時点で俺には自分の身を守る術がない。
そして思い至る。それならこの男の能力を吸収してしまえばいいと。
【不死身】の時も、人を操作できるこの能力も吸収できたんだ。それなら、【主人公】と呼ばれたこの男の能力も吸収できるはず。
この男の能力があれば、相手が武器を持っていたとしても、変身さえしていれば戦えるような気がする。
唯一、気になる事といえば、能力を吸収し過ぎて自爆するありがちなパターンだが…。
「やるか…」
俺はゴクリと喉を鳴らすと一言そう呟き、ゆっくりと男から離れる。もはや選択肢の余裕はないのだ。
そして、真正面からしっかりと男を見据えた状態で命令する。
「変身を解除して、そこに横になって」
すると直後、男がベルトの操作をしたかと思うと、メタルアーマーが剥がれるように体から離れ、ホログラム上の光とともにそれらが虚空へと消えていく。
「………派手なエフェクトだな」
何気に、これスゲェ悪目立ちするよね。いよいよ相手もなりふり構わずに、こっちを殺しに来たということか?
かなりの緊急事態だな。早く殺っちまおう。だけど、この間みたいに口でやるのは……ちょっとヤダな…下の口を使うか。普通なら逆なんだろうけどな。
俺は穿いていたブーツとストッキングを急いで脱ぎ捨てると、そのままスカートを捲り上げショーツを下す。
そこに現れるのは、いつも通りのふっくらとした無毛の一本線と、染み一つない真っ白な太もも。
そのまま男に駆け寄ると、震える手を必死に抑えながら、地面に横になった男のズボンのベルトを外し、それをトランクスごと引きずり下ろす。
ボロンと飛び出た男根は、もちろん勃起なんてしていない。だからまずは、こいつを何とかしなきゃならない。
確か性的な刺激を与えれば、能力で操っている状態でも反応はあったはずだ。少なくとも佑奈の時はそうだった。
そして、やり方は元男だったのでわかる。非常に簡単だ。
まず、両手で男の男根を支えるように立てて、口に含んだ唾液を亀頭部分へと垂らし、十分に唾液がまぶされたところで、ゆっくりと摩るように上下させる。
上下させながらも、潤滑具合が悪くならないように、何度かタイミングを見て唾液を垂らしながら、ゴシゴシと男のモノを扱いていく。
よし。固くなってきたぞ。入るかな。
俺はスカートのまま、男に馬乗りになると、そのまま男の男根を自分の女穴へとあてがう。
「痛っ…!」
極度に緊張していて全く濡れていないこともあって、入れようとした瞬間に鋭い痛みが股を襲う。
え? 濡れてないと、こんなに痛いのか? なんだよ! どうすりゃいいんだ! 時間もないのに、どうする?
仕方ないので自分の手の指に唾液を垂らすと、その指でゆっくりと陰核を刺激する。
「……っく、あれ? ちょっと痛い?」
弱めに触っているはずなのに敏感になった小豆の部分に、ピリピリとした痛みが走る。
直接クリ責めも痛いのか? ああ! もう、時間がないってのに!
極限状態となった俺は、痛いのは覚悟の上で唾液で濡らした指を、そのまま強引に陰唇の奥へと突っ込む。
「痛っ! イタタ…ぁあ! ぁうぁ痛いっ! くうぅ!」
ビリビリと股間を襲う痛みに耐えながら、必死に指をズボズボと自らの膣へと抜き差しする。
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いつもならじんわりと膣内に広がるはずの、あの暖かい感覚がない。熱い吐息を吐きながらも、ボーっとする思考の中で状況を理解する。
あぁ…単に俺がいっただけで、こいつ射精してないじゃん。自分だけ気持ち良くなっちゃったよ。何か…すまんね。
うーん……射精させるのって、意外と難しいんだな。体の中で咥え込み過ぎて動かしたのがダメだったかな。
俺は気を取り直して、立膝から今度はしゃがみ込みをした姿勢をとる。これなら上下運動が可能になる分、陰茎への刺激もデカくなるはずだ。
男の胸板に手をついて少しだけ腰を浮かせた状態で、今度は上下に腰を動かすと、ズプッ、ズポッといった感じで、出入り口付近の膣口に鈴口が何度も引っかかるのが感覚でわかる。
ああ、これだ。このカリ首が引っかかる感じが気持ちいんだよね。でも、女の方は結構これって重労働なんだね。気持ちいんだけど、体勢も微妙に疲れる。
「んっ…ぁ…んっ…んっ…っ…ん」
何度も何度も男の剛直を吐き出しては飲み込み、我慢できなくなった潮が飛び散り、男の下腹部を濡らしていく。
そして、踏ん張っていた脚が軽くだるくなり、息切れを感じ始めたくらいになって、肉棒が一気に膨れ上がる感触が膣壁を通して伝わってくる。
――あ、来るっ!
俺は一気に腰を沈め、男根を子宮口へと押し付ける。それだけで、目の奥で火花が散るような激しい感覚とともに、理性ではどうやっても抑えられない嬌声が口から漏れる。
「ぁあぁあぁあぁ…あああっ」
そして、男の性器からは生暖かいドロドロとした精液が噴き出し、相手を貪り吸い尽くすような感覚とともに、それがそのまま一気に子宮へと流し込まれるのだった。
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