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第四章 熾天魔王編
勇者魔王と焦熱魔王、剣聖と弓聖を一蹴する
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■(三人称視点)■
「こ、のおぉぉ!」
咆哮を上げながらグローリアはイレーネへと飛び込んだ。間合いを詰める、敵は動かない。剣を振り上げる、敵は動かない。剣を振り下ろす、敵は動かない。兜を外したイレーネの頭にグローリアの一撃が差し掛かった、次の瞬間だった。
「一文字斬り」
イレーネは一体いつ動き出し、構えを取り、剣を振ったのだろうか?
グローリアが目で追うのもままならないまま、イレーネの聖王剣がグローリアの剣の腹へと当たり、弾かれた。かすりもせずにグローリアの剣は振り下ろされ、イレーネに無防備を晒した。そんな彼女にイレーネは一歩踏み込んで肩で体当たりし、グローリアを弾き飛ばす。
見事なまでの一閃だった。先程魔王がドナテッロの聖剣を叩き折った際の技よりはるかに鋭く、速く、熟練した動きだった。おそらく魔王はイレーネの動きを模倣したと推察出来るが、だとしたらなおさら解せなかった。
「どうして……どうして私の剣を折らなかったの? 貴女なら簡単だったでしょう」
「だから言ったでしょう、稽古だって。ほら、かかってこないの?」
「っ……! 馬鹿にして!」
グローリアは何度も剣を振った。繰り返す度に段々と洗練されていくのを自覚する。まだまだ自分は強くなれる、という喜びはあったが、同時に相手との到底埋められない差を思い知って絶望する。
「足元がお留守。剣士だからって剣ばかりに集中しないで」
「いっ……!」
グローリアは鍔迫り合いになった際にイレーネに足を絡め取られて転ばされる。これまで冒険者として、剣聖として決して短くない期間活動してきたが、こうまでいいように弄ばれるのは初めての経験だった。
負けられない。剣聖の名にかけて。
例えこの身が明日には駄目になってでも勝たなければ駄目だ。
刺し違えてでも勝利を我が手に――!
「命を燃やしての技はさせやしないよ」
決死の一撃を放とうとする予備動作の時点で聖王剣が一閃された。剣が根本から折られて宙を待った。あっけない幕切れに視線が剣を追ったのも束の間。しかしイレーネは既にグローリアを間合いに捉えていた。
「百花繚乱斬り」
無数の斬撃がほぼ同時にグローリアを襲い、決して浅くない無数の切り傷を生じさせた。
鮮血が舞い散る。まるで色々な花が華やかに咲き乱れるがごとく。
グローリアは倒れ伏し、イレーネは剣を鞘に収める。
「もっと修行を積んでくるんだね。再戦ならいつでも受けて立つよ」
■■■
弓聖オリンピアはティーナと向き合った。白金級冒険者として数々の武勇伝を残す目の前のハイエルフは人類史を紐解いても弓の腕前は一、二を争うほど秀でているだろう。それこそ歴史上度々現れた弓聖をも凌ぐほどに。
果たして弓聖と認められるまでになった自分が歴戦の弓使いに敵うだろうか。いや、勝たなければならない。何故なら今の彼女は魔王と組みして人類の敵になっているのだから。彼女を討ち果たすこと、それが弓聖としての義務だ……!
「おーい。仕掛けてこないのかー?」
オリンピアは弓を引いて矢を射た。一連の動作は淀みがなく流れる清流のごとし。狙いを定めていなくてもティーナの額には吸い込まれるように当たる。弓聖の放つ矢とは的に必中、それこそ呼吸をするのと同じように自然なのだから。
が、オリンピアの矢がティーナに当たることはなかった。
空気を穿って高速で飛んでいった矢はオリンピアとティーナの中間位置弾け飛んでしまう。手と腕を下げたままだったティーナはいつの間にか矢を手にして弓につがえる姿勢になっていた。
「ちょっと狙いが正直過ぎないかー? 当ててくれって言ってるようなものだぞー」
オリンピアはもう一本矢を放って何が起こっているかを見逃さないよう注意深く観察する。ティーナは見られていようと構わずに弓を引いて矢を射てオリンピアの矢を空中で撃墜した。
無風状態の屋内だろうとこんな芸当は無理だろう。ましてや屋外で風が吹く状況下で相手の攻撃を見切って撃ち落とすなど、弓聖と称えられるオリンピアだろうと極めて厳しい。実戦ともなるとなおさら。
「嘘でしょう……こんなに差があるわけがない!」
オリンピアが立て続けに矢を放つ。風属性魔法を駆使して軌道を変幻自在したり追尾性を持たせたり障害を自動回避する効果を付与したりと、さまざまな技を繰り出した。中でも射た瞬間に相手に命中する瞬速の矢という切り札の一つも切った。
が、どれもティーナには当たらない。彼女は正確に飛来する矢を捉え、冷静にそれらを迎撃したのだ。しかもティーナは一切魔法の類を使っていない。純粋な弓の腕だけで対処してのけたのだった。
「瞬速の矢、かー。矢は確かに速いけれど動作が遅かったら意味無いじゃんか。体の動き、視線、呼吸。次はどんな矢が教えてくれてるようなものだぞ」
「ぐっ……!」
エルフが弓に秀でた種族なのも視力と聴力が人間より優れているのも、ティーナが数百年生きた歴戦の冒険者なのも分かってはいた。しかし改めて格の違いをこうも思い知らされると恐怖と絶望で笑ってしまいたかった。
だが、負けられない。世界を救う勇者一行の一人として、三聖の一角弓聖の名にかけて、そして愛する人のために。覆しようもない差があるのなら、それを使命感と覚悟で埋めればいいだけだ――!
「シューティング・スター……!」
「ライトニングアロー」
オリンピアが弓を引こうとした直後、彼女の肩に激痛と痺れが生じた。思わず絶叫を上げながら膝を崩し、弓を取り落としてしまう。何が起こった、と肩に視線を向けると、ティーナの矢が肩を貫通しているではないか。
ティーナが兆しを察知して放った稲妻と化した矢がオリンピアの虚を突いたのだ。ほとんどこれまでと動作は変えていなかったのに何故、との疑問が頭に浮かんだが、ティーナにはほんの僅かな違いすら見破られたのだと察した。
「冒険者になってから数百年、歴代の弓聖は誰もうちに勝てなかったんだ。お前が負けるのは当然だったのさ」
無慈悲に放たれたティーナの矢がオリンピアの額に命中。彼女の意識は暗転した。
倒れ伏すオリンピアをティーナは何の感慨もなく見下ろす。
人々の希望たる弓聖への敬意も。対戦相手としての興味も。弱者への哀れみすら。
「他のみんな、どう手加減してるんだろうなー?」
もはやティーナにとってこの一戦は思考を割くに値していなかった。
「こ、のおぉぉ!」
咆哮を上げながらグローリアはイレーネへと飛び込んだ。間合いを詰める、敵は動かない。剣を振り上げる、敵は動かない。剣を振り下ろす、敵は動かない。兜を外したイレーネの頭にグローリアの一撃が差し掛かった、次の瞬間だった。
「一文字斬り」
イレーネは一体いつ動き出し、構えを取り、剣を振ったのだろうか?
グローリアが目で追うのもままならないまま、イレーネの聖王剣がグローリアの剣の腹へと当たり、弾かれた。かすりもせずにグローリアの剣は振り下ろされ、イレーネに無防備を晒した。そんな彼女にイレーネは一歩踏み込んで肩で体当たりし、グローリアを弾き飛ばす。
見事なまでの一閃だった。先程魔王がドナテッロの聖剣を叩き折った際の技よりはるかに鋭く、速く、熟練した動きだった。おそらく魔王はイレーネの動きを模倣したと推察出来るが、だとしたらなおさら解せなかった。
「どうして……どうして私の剣を折らなかったの? 貴女なら簡単だったでしょう」
「だから言ったでしょう、稽古だって。ほら、かかってこないの?」
「っ……! 馬鹿にして!」
グローリアは何度も剣を振った。繰り返す度に段々と洗練されていくのを自覚する。まだまだ自分は強くなれる、という喜びはあったが、同時に相手との到底埋められない差を思い知って絶望する。
「足元がお留守。剣士だからって剣ばかりに集中しないで」
「いっ……!」
グローリアは鍔迫り合いになった際にイレーネに足を絡め取られて転ばされる。これまで冒険者として、剣聖として決して短くない期間活動してきたが、こうまでいいように弄ばれるのは初めての経験だった。
負けられない。剣聖の名にかけて。
例えこの身が明日には駄目になってでも勝たなければ駄目だ。
刺し違えてでも勝利を我が手に――!
「命を燃やしての技はさせやしないよ」
決死の一撃を放とうとする予備動作の時点で聖王剣が一閃された。剣が根本から折られて宙を待った。あっけない幕切れに視線が剣を追ったのも束の間。しかしイレーネは既にグローリアを間合いに捉えていた。
「百花繚乱斬り」
無数の斬撃がほぼ同時にグローリアを襲い、決して浅くない無数の切り傷を生じさせた。
鮮血が舞い散る。まるで色々な花が華やかに咲き乱れるがごとく。
グローリアは倒れ伏し、イレーネは剣を鞘に収める。
「もっと修行を積んでくるんだね。再戦ならいつでも受けて立つよ」
■■■
弓聖オリンピアはティーナと向き合った。白金級冒険者として数々の武勇伝を残す目の前のハイエルフは人類史を紐解いても弓の腕前は一、二を争うほど秀でているだろう。それこそ歴史上度々現れた弓聖をも凌ぐほどに。
果たして弓聖と認められるまでになった自分が歴戦の弓使いに敵うだろうか。いや、勝たなければならない。何故なら今の彼女は魔王と組みして人類の敵になっているのだから。彼女を討ち果たすこと、それが弓聖としての義務だ……!
「おーい。仕掛けてこないのかー?」
オリンピアは弓を引いて矢を射た。一連の動作は淀みがなく流れる清流のごとし。狙いを定めていなくてもティーナの額には吸い込まれるように当たる。弓聖の放つ矢とは的に必中、それこそ呼吸をするのと同じように自然なのだから。
が、オリンピアの矢がティーナに当たることはなかった。
空気を穿って高速で飛んでいった矢はオリンピアとティーナの中間位置弾け飛んでしまう。手と腕を下げたままだったティーナはいつの間にか矢を手にして弓につがえる姿勢になっていた。
「ちょっと狙いが正直過ぎないかー? 当ててくれって言ってるようなものだぞー」
オリンピアはもう一本矢を放って何が起こっているかを見逃さないよう注意深く観察する。ティーナは見られていようと構わずに弓を引いて矢を射てオリンピアの矢を空中で撃墜した。
無風状態の屋内だろうとこんな芸当は無理だろう。ましてや屋外で風が吹く状況下で相手の攻撃を見切って撃ち落とすなど、弓聖と称えられるオリンピアだろうと極めて厳しい。実戦ともなるとなおさら。
「嘘でしょう……こんなに差があるわけがない!」
オリンピアが立て続けに矢を放つ。風属性魔法を駆使して軌道を変幻自在したり追尾性を持たせたり障害を自動回避する効果を付与したりと、さまざまな技を繰り出した。中でも射た瞬間に相手に命中する瞬速の矢という切り札の一つも切った。
が、どれもティーナには当たらない。彼女は正確に飛来する矢を捉え、冷静にそれらを迎撃したのだ。しかもティーナは一切魔法の類を使っていない。純粋な弓の腕だけで対処してのけたのだった。
「瞬速の矢、かー。矢は確かに速いけれど動作が遅かったら意味無いじゃんか。体の動き、視線、呼吸。次はどんな矢が教えてくれてるようなものだぞ」
「ぐっ……!」
エルフが弓に秀でた種族なのも視力と聴力が人間より優れているのも、ティーナが数百年生きた歴戦の冒険者なのも分かってはいた。しかし改めて格の違いをこうも思い知らされると恐怖と絶望で笑ってしまいたかった。
だが、負けられない。世界を救う勇者一行の一人として、三聖の一角弓聖の名にかけて、そして愛する人のために。覆しようもない差があるのなら、それを使命感と覚悟で埋めればいいだけだ――!
「シューティング・スター……!」
「ライトニングアロー」
オリンピアが弓を引こうとした直後、彼女の肩に激痛と痺れが生じた。思わず絶叫を上げながら膝を崩し、弓を取り落としてしまう。何が起こった、と肩に視線を向けると、ティーナの矢が肩を貫通しているではないか。
ティーナが兆しを察知して放った稲妻と化した矢がオリンピアの虚を突いたのだ。ほとんどこれまでと動作は変えていなかったのに何故、との疑問が頭に浮かんだが、ティーナにはほんの僅かな違いすら見破られたのだと察した。
「冒険者になってから数百年、歴代の弓聖は誰もうちに勝てなかったんだ。お前が負けるのは当然だったのさ」
無慈悲に放たれたティーナの矢がオリンピアの額に命中。彼女の意識は暗転した。
倒れ伏すオリンピアをティーナは何の感慨もなく見下ろす。
人々の希望たる弓聖への敬意も。対戦相手としての興味も。弱者への哀れみすら。
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