164 / 209
第四章 熾天魔王編
聖女魔王、聖女としての再戦を強要する
しおりを挟む
魔王対勇者一行の戦いはもはや勝負になっていなかった。
蹂躙と言えば聞こえがいいが、魔王の戯れにしか見えてならなかった。
それほどまでに魔王と連中とでは実力の差があった。
「こうまで真似されると沽券にかかわってくるよなー」
「でも再現度は甘く見積もっても七割程度ね。ミカエラの実力が追いついてないわ」
「明日筋肉痛にでもなるんじゃないかな。その時はニッコロが揉んであげるの?」
「自分でヒーリングやりなさい、って言いたいところだが、ミカエラの身体は正直揉みたい魅力には抗えなさそうだな」
魔王ミカエラは掟破りの模倣作戦でラファエラ達を圧倒。勇者の剣を叩き切ったあげくにとどめとばかりに幻獣魔王必殺の一撃メガフレアまで浴びせる容赦のなさを発揮した。目の前では勇者一行が死に体になっている。
それでも五人全員が五体満足で残ってるのはラファエラやコルネリアが防御に専念でもしたか? ドナテッロを庇ったせいか三聖は虫の息みたいだがね。
ラファエラが範囲回復の奇跡エリアヒールを発動して全員を癒やしていく。まだ彼女の目は力強くミカエラを見据えており、闘志は衰えていない。
「諦めが悪いですねぇ。どうあがいても勝てないのは分かったでしょう?」
「負けない……わたし達は、絶対に負けない!」
「どうして立ち上がるんですか? 逃げたっていいんですよ。修行して出直してきたっていいじゃないですか」
「わたしは聖女よ……聖女なの! 魔王の貴女には負けられないのよ!」
ラファエラが威勢よく立ち上がる。そんな彼女に答えるようにドナテッロが、三聖達も起き上がった。それを見届けたミカエラ、漆黒の杖を自分の影へと沈めてしまうと、纏っていた闇の衣を魔力の粒子へと変換していく。
それどころか彼女の爪、角、魔法陣の翼も、肌の色も闇と共に消えていく。再変身を遂げた彼女の姿は人間そのもの。俺が出会い、共に旅をし、戦鎚と盾を捧げ、かけがえのない大切な存在となった少女ミカエラに戻っていた。
「な、何の真似だ……!?」
「だって魔王として戦ったってちっとも面白くないんですもの」
ミカエラはこちらを招き寄せる。へいへい、着替えさせろ、だろ。俺はかいがいしくミカエラに下着を履かせ、祭服を着込ませ、髪型を整えてやる。は? 化粧と香水も? ったく、うちの聖女様はわがままだなぁ。
何かラファエラが信じられないって顔して俺を見つめてきてる。そう言えば学院時代はここまでミカエラの世話してなかったな。だって彼女、放っておくとすぐ手を抜いてだらしなくするからな。
「いや、ミカエラのことだから絶対ニッコロにちやほやされたいから手を抜いてるだけだぞ」
「『僕』の聖騎士もここまでしてくれなかったよ」
「旅の道中でも遠慮なくいちゃつくんだもの。口から砂糖が出そうよ」
こら、そこの三人の魔王。うるさいぞ。俺が好きでやってんだよ。
「ですからラファエラ。貴女のことは聖女としてけちょんけちょんにしてあげます! さあ行きますよ我が騎士!」
「っし、ふー」
ゴキゴキ首を鳴らしてミカエラの前に出た。
勇者ドナテッロはなめられてると頭にきたらしく、何やらやかましく怒鳴り散らしてきた。ラファエラも手を抜いたこと後悔させてやると息巻いてるし、わりと心折れかけてた三聖達も戦意を取り戻している。
さて、実際のところ俺一人でこいつ等相手に前衛を務めるのは骨が折れる。一対一ならまだしも二人以上は無理だな。ミカエラの援護があっても保ちそうにない。
となれば、やっぱり頼るのは仲間だよなぁ。
「イレーネ、ティーナ、ダーリア。悪いが三聖を相手してくれ」
「んー? うち等が手を出していいのかー?」
「ミカエラは聖女として戦うって言ってるんだから、僕らが眺めるだけなのはおかしいでしょう」
俺の呼びかけに観客に徹してた三人は軽く身体を動かしてからそれぞれの武器を手にこちらへと歩んでくる。ラファエラ達にとってイレーネ達の実力は未知数。憤りもそこそこに用心深く警戒してくる。
「でもいいの? 私達がちょっかいかけたら結果見えてるんだけれども」
「あー、ミカエラ。その辺りどうする?」
「好きにやっちゃっていいです。ですが余達は世界を救済する聖女一行。ほどほどには留めてくださいね」
「了解ー」
さあて、役者が出揃ったところで第二ラウンドの開始といこうか。
■(三人称視点)■
魔王ミカエラ一行は連携して戦う素振りを見せていないことからコルネリア達も個々で対処することにした。既に感情的になっているドナテッロはミカエラを倒す気満々で彼女以外に目が行っていない。ならミカエラから仲間を離すのが得策、と判断されたからだ。
剣聖グローリアが相対したのは勇者イレーネ。教会から聞いた報告によれば数百年前に黒鎧魔王を相打ちの形で封印し、現代になって帰還を果たしたそうだ。しかも魔王の鎧と魔王剣を己のものとして。
聖女でありながら勇者となったイレーネの逸話は事欠かない。当時の勇者一行にも剣聖や聖騎士はいたが、剣の腕前はイレーネの方が上だったと記録されている。魔王ミカエラにもいいようにあしらわれた自分が果たして叶う相手だろうか?
いや、自分こそが現代の剣聖。相手を恐れてどうする。剣で明日への道を切り開くことこそが自分の使命。剣で人類が平和を取り戻す明るい未来と、自分が幸せに愛する者と添い遂げる温かな将来を掴み取るのだ。
「……アームドアウト」
そんな決意を新たにするグローリアを嘲笑うようにイレーネは武装解除した。純白と漆黒の鎧は城に飾られる甲冑のようにその場に佇み、魔王剣は地面に突き刺った。イレーネ本人は旅人の服を着た軽装で聖王剣を両手持ちで構えを取る。
「来なよ。稽古を付けてあげる」
蹂躙と言えば聞こえがいいが、魔王の戯れにしか見えてならなかった。
それほどまでに魔王と連中とでは実力の差があった。
「こうまで真似されると沽券にかかわってくるよなー」
「でも再現度は甘く見積もっても七割程度ね。ミカエラの実力が追いついてないわ」
「明日筋肉痛にでもなるんじゃないかな。その時はニッコロが揉んであげるの?」
「自分でヒーリングやりなさい、って言いたいところだが、ミカエラの身体は正直揉みたい魅力には抗えなさそうだな」
魔王ミカエラは掟破りの模倣作戦でラファエラ達を圧倒。勇者の剣を叩き切ったあげくにとどめとばかりに幻獣魔王必殺の一撃メガフレアまで浴びせる容赦のなさを発揮した。目の前では勇者一行が死に体になっている。
それでも五人全員が五体満足で残ってるのはラファエラやコルネリアが防御に専念でもしたか? ドナテッロを庇ったせいか三聖は虫の息みたいだがね。
ラファエラが範囲回復の奇跡エリアヒールを発動して全員を癒やしていく。まだ彼女の目は力強くミカエラを見据えており、闘志は衰えていない。
「諦めが悪いですねぇ。どうあがいても勝てないのは分かったでしょう?」
「負けない……わたし達は、絶対に負けない!」
「どうして立ち上がるんですか? 逃げたっていいんですよ。修行して出直してきたっていいじゃないですか」
「わたしは聖女よ……聖女なの! 魔王の貴女には負けられないのよ!」
ラファエラが威勢よく立ち上がる。そんな彼女に答えるようにドナテッロが、三聖達も起き上がった。それを見届けたミカエラ、漆黒の杖を自分の影へと沈めてしまうと、纏っていた闇の衣を魔力の粒子へと変換していく。
それどころか彼女の爪、角、魔法陣の翼も、肌の色も闇と共に消えていく。再変身を遂げた彼女の姿は人間そのもの。俺が出会い、共に旅をし、戦鎚と盾を捧げ、かけがえのない大切な存在となった少女ミカエラに戻っていた。
「な、何の真似だ……!?」
「だって魔王として戦ったってちっとも面白くないんですもの」
ミカエラはこちらを招き寄せる。へいへい、着替えさせろ、だろ。俺はかいがいしくミカエラに下着を履かせ、祭服を着込ませ、髪型を整えてやる。は? 化粧と香水も? ったく、うちの聖女様はわがままだなぁ。
何かラファエラが信じられないって顔して俺を見つめてきてる。そう言えば学院時代はここまでミカエラの世話してなかったな。だって彼女、放っておくとすぐ手を抜いてだらしなくするからな。
「いや、ミカエラのことだから絶対ニッコロにちやほやされたいから手を抜いてるだけだぞ」
「『僕』の聖騎士もここまでしてくれなかったよ」
「旅の道中でも遠慮なくいちゃつくんだもの。口から砂糖が出そうよ」
こら、そこの三人の魔王。うるさいぞ。俺が好きでやってんだよ。
「ですからラファエラ。貴女のことは聖女としてけちょんけちょんにしてあげます! さあ行きますよ我が騎士!」
「っし、ふー」
ゴキゴキ首を鳴らしてミカエラの前に出た。
勇者ドナテッロはなめられてると頭にきたらしく、何やらやかましく怒鳴り散らしてきた。ラファエラも手を抜いたこと後悔させてやると息巻いてるし、わりと心折れかけてた三聖達も戦意を取り戻している。
さて、実際のところ俺一人でこいつ等相手に前衛を務めるのは骨が折れる。一対一ならまだしも二人以上は無理だな。ミカエラの援護があっても保ちそうにない。
となれば、やっぱり頼るのは仲間だよなぁ。
「イレーネ、ティーナ、ダーリア。悪いが三聖を相手してくれ」
「んー? うち等が手を出していいのかー?」
「ミカエラは聖女として戦うって言ってるんだから、僕らが眺めるだけなのはおかしいでしょう」
俺の呼びかけに観客に徹してた三人は軽く身体を動かしてからそれぞれの武器を手にこちらへと歩んでくる。ラファエラ達にとってイレーネ達の実力は未知数。憤りもそこそこに用心深く警戒してくる。
「でもいいの? 私達がちょっかいかけたら結果見えてるんだけれども」
「あー、ミカエラ。その辺りどうする?」
「好きにやっちゃっていいです。ですが余達は世界を救済する聖女一行。ほどほどには留めてくださいね」
「了解ー」
さあて、役者が出揃ったところで第二ラウンドの開始といこうか。
■(三人称視点)■
魔王ミカエラ一行は連携して戦う素振りを見せていないことからコルネリア達も個々で対処することにした。既に感情的になっているドナテッロはミカエラを倒す気満々で彼女以外に目が行っていない。ならミカエラから仲間を離すのが得策、と判断されたからだ。
剣聖グローリアが相対したのは勇者イレーネ。教会から聞いた報告によれば数百年前に黒鎧魔王を相打ちの形で封印し、現代になって帰還を果たしたそうだ。しかも魔王の鎧と魔王剣を己のものとして。
聖女でありながら勇者となったイレーネの逸話は事欠かない。当時の勇者一行にも剣聖や聖騎士はいたが、剣の腕前はイレーネの方が上だったと記録されている。魔王ミカエラにもいいようにあしらわれた自分が果たして叶う相手だろうか?
いや、自分こそが現代の剣聖。相手を恐れてどうする。剣で明日への道を切り開くことこそが自分の使命。剣で人類が平和を取り戻す明るい未来と、自分が幸せに愛する者と添い遂げる温かな将来を掴み取るのだ。
「……アームドアウト」
そんな決意を新たにするグローリアを嘲笑うようにイレーネは武装解除した。純白と漆黒の鎧は城に飾られる甲冑のようにその場に佇み、魔王剣は地面に突き刺った。イレーネ本人は旅人の服を着た軽装で聖王剣を両手持ちで構えを取る。
「来なよ。稽古を付けてあげる」
0
お気に入りに追加
100
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
サバイバル能力に全振りした男の半端仙人道
コアラ太
ファンタジー
年齢(3000歳)特技(逃げ足)趣味(採取)。半仙人やってます。
主人公は都会の生活に疲れて脱サラし、山暮らしを始めた。
こじんまりとした生活の中で、自然に触れていくと、瞑想にハマり始める。
そんなある日、森の中で見知らぬ老人から声をかけられたことがきっかけとなり、その老人に弟子入りすることになった。
修行する中で、仙人の道へ足を踏み入れるが、師匠から仙人にはなれないと言われてしまった。それでも良いやと気楽に修行を続け、正式な仙人にはなれずとも。足掛け程度は認められることになる。
それから何年も何年も何年も過ぎ、いつものように没頭していた瞑想を終えて目開けると、視界に映るのは密林。仕方なく周辺を探索していると、二足歩行の獣に捕まってしまう。言葉の通じないモフモフ達の言語から覚えなければ……。
不死になれなかった半端な仙人が起こす珍道中。
記憶力の無い男が、日記を探して旅をする。
メサメサメサ
メサ メサ
メサ メサ
メサ メサ
メサメサメサメサメサ
メ サ メ サ サ
メ サ メ サ サ サ
メ サ メ サ ササ
他サイトにも掲載しています。
42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
勇者パーティを追放された万能勇者、魔王のもとで働く事を決意する~おかしな魔王とおかしな部下と管理職~
龍央
ファンタジー
ある日突然、同じパーティメンバーのルイン達から追放される万能勇者であるカーライル。
勇者である自分がいなくてなにが勇者パーティか!? という叫びを飲み込み、国外へ出る事を決意する。
求人募集の情報を集めて、いざ魔王国へ……。
は!? なんで魔王がブーメランパンツなんだ!?
部下として紹介された女魔族は、窓から入って来たりと、頭のネジが何本か抜けてるような奴だし……。
仕方なく仕事を始めたら、おかしな魔物もいて……どれだけ突っ込んでも突っ込み切れねぇ!
何でもできる万能勇者、カーライルが、おかしな魔族とおかしな仕事をするお話。
おかしな魔王達とギャグを交わしつつ、魔王国でお仕事をするお話です。
カーライルとは別視点のお話もあります。
1話1500文字前後で投稿致します。
投稿スケジュールに関しましては、近況ボードをご覧ください。
※小説家になろう様、カクヨム様にも投稿しております。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
金貨増殖バグが止まらないので、そのまま快適なスローライフを送ります
桜井正宗
ファンタジー
無能の落ちこぼれと認定された『ギルド職員』兼『ぷちドラゴン』使いの『ぷちテイマー』のヘンリーは、職員をクビとなり、国さえも追放されてしまう。
突然、空から女の子が降ってくると、キャッチしきれず女の子を地面へ激突させてしまう。それが聖女との出会いだった。
銀髪の自称聖女から『ギフト』を貰い、ヘンリーは、両手に持てない程の金貨を大量に手に入れた。これで一生遊んで暮らせると思いきや、金貨はどんどん増えていく。増殖が止まらない金貨。どんどん増えていってしまった。
聖女によれば“金貨増殖バグ”だという。幸い、元ギルド職員の権限でアイテムボックス量は無駄に多く持っていたので、そこへ保管しまくった。
大金持ちになったヘンリーは、とりあえず念願だった屋敷を買い……スローライフを始めていく!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる