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第1章 ギャンブラーのパーティー

第3話 ギャンブル?

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「ハー、もうここどこだよ?」
気がつくと、さっきいた深い森の中じゃなくて広い草原の中に仰向けで寝ていた。

「そうだ、これは夢だ、夢じゃなかったら王族の俺がギャンブラー博打打ちなんてあり得ない、ってどうやったらステータスって出るんだ?」
う~んと頭を抱える。

「ステータスって大声で言ったら出るかな、ステータス‼」

◆名前◆ カイ
     LV13

◆職業◆ ギャンブラー博打打ち

◆能力◆   力   900
                    知力 300
     魔力 400
     気力 800000

◆スキル◆ 風魔法 I 
                        銃技 II 
      鑑定 I
      ギャンブル X
   
◆称号◆ 精霊に好かれし者

「ハー、やっぱり何も変わって無いや、称号以外はな……」
何だよ、精霊に好かれし者って、空を見よう涙が溢れないように、うん?なんだあれ?

「おはようございますぅぅぅぅ」
何かが俺めがけて凄い速さで落ちてくる、それを避けるため後ろにバックスッテプで下がった。

ズドーン
凄い速さで落ちてきた物は地面にめり込んだ。
「何だよ、目覚ましドッキリかな?あれ、これって人?」
背まで伸びたエメラルドグリーンの髪の頭もあるし、何か髪と同じ色のワンピース着てるし、まあ人間でも、あの高さから落ちたんだし死んでるけど。

「じゃあな、面倒な事は嫌いなんだ」
「待ちなさい‼」
ガシッと走って逃げようとした俺の足があり得ないほどの力で捕まれた。

「普通、女の子が空から降って来たら受け止めるでしょ‼」
空から落ちてきた人?は、ガバッと起きると物凄い喧騒で責め立ててきた、これ俺が悪いの?
「いや、あの速さの物を受け止めたら俺の腕が折れる、犠牲は一人で良いんだよ、と言うかあの高さから落ちたのに何で死んでないの?」
「犠牲って……よく聞いてくれた、私が死んでないのは、私が精霊だからだよ♪」

この人は痛い人だ、よしここは帰るに限る。
「だから、待ちなさいって‼」
スタスタと歩き出した俺の手がまた異常な強さで捕まれた。
「痛い痛い、何で俺にこんなに執着するの?もしかして俺に一目惚れした?」
「それはない」
うん、分かってたけど、こうもばっさり言い切られると心に来ます。

「私があなたに執着するのは、私が今日、王国祭であなたに降りた風の精霊だからだよ」
「マジか、お前があの何か弱い能力を俺にくれた精霊かー、ハァー」
「弱い言うな、溜め息つくなー‼」
俺の精霊がグーで殴ろうとする、どうせポカポカ可愛い音が鳴るだけだろう。

ドカッ
うん?何か鈍い音が、そしてみぞおちに痛みと口から血が……殺りやがったよあいつ。

「アドバイスね、スキルの説明は、自分で鑑定使って調べて、使い方は適当にやれば使えるから♪」
アドバイスなのそれ?適当にやれって、あいつ本当に何なの?殺し屋かなー。
また言えば使えるかな?まずは上から。

「鑑定 風魔法 I」

««風魔法 I»»
❰風魔法を初心者並みに使える❱

「風の精霊の私の力よ、凄いでしょ」
「ヘぇー、魔法か良いな次、鑑定 銃技 ll」

««銃技 II»»
❰銃を初心者より少しうまく使える❱

「ねえ、聞いてる?」
「銃か、剣と魔法のこの世界ではあんまり要らないかな次、鑑定 鑑定 I」

««鑑定 l»»
❰名前と特徴を調べる事ができる❱

「おーい、もう一回みぞおちに入れるよ」
「よくチート物にはあるやつだな、特徴が分かった所でどうしようか感があるけどな、最後に一番意味の分からないギャンブルだ、鑑定 ギャンブル X」

««ギャンブル X»»

❰ガチャを使う事ができる❱

「本当にみぞおちに入れるよ?」
「フーム、ガチャかどうやって使うんだろう、まあ、言えば使えるんじゃね ガチャ‼」
あれなにも起きない……アイツみたいに空からなんて……マジかよ何か落ちてきたるよ、バックスッテプをまたする。
ドカーン
「俺に今日は落下物の相でもあるのかな?そもそもこれ空から降ってきてるの気づかなかったら死んでね?」

落ちてきたのは、石でできたガチャガチャだった。
「う~んこれはどうやってお金とか入れて回すのかな?」

ゴキッ
うん?何か骨の折れるような音と、二度目のみぞおちに痛みが……また殺りやがったよあいつ。

「それは、お金とか何も無しで何度でも回せるよ」
「お、教えてくれてありがとう」
皮肉をたっぷり込めて言ったはずだが、
「どういたしまして」
と言われる始末。

「でもさ、ギャンブルは対価が必要だと思うんだけど?」
「対価は回すときに支払われるよ♪」
ニコリと意味ありげに笑っているのが怖いな、まあ、回すけど。

ガララ ガララ コトン
普通にガチャガチャによくあるようなプラスチックのカプセルが出てきた、それを開けると謎の緑の液体が入った小瓶があった。

「なにこれ?」
「いや、あなたが持っているスキルに鑑定があるでしょ」
「ああ、そうだった、鑑定」

««薬草の滴 レア度 レア»»

❰大体の怪我を治せる❱

「おお、丁度良かった」
何の迷いも無く小瓶の中の液体を1滴飲むと、先ほど殴られたみぞおちの痛みが消えた。
「スゲー治った、でもさ、ガチャガチャってギャンブルなの?」
「どうだろう?」
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